事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します

女系天皇を避けるべき理由

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女系天皇になると喜ぶ者の存在 

天皇の譲位以上に、皇統の安定的継承の問題があり、これは解決に向けた動きがなされているとは言えないです。

「女系天皇をみとめるべきではないか」

このような見解があり、その可能性を全否定するつもりはありません。

しかし、世界の情勢を見れば、この見解を取ってはいけない理由、反対すべき理由が山ほど存在するということも指摘しなければなりません。その一つが、女系天皇になると喜ぶであろう者の存在です。

※「女性」天皇 と「女系」天皇は異なります。男系男子の娘が天皇になれば、それは男系です。しかし、その娘の子(男女問わず)が更に天皇になった場合は、それは女系継承になり得ます。そして、そのときに他に男系継承となる皇位継承者が居ないのであれば、女系継承が確定し、皇統の断絶を意味します。

(女性天皇の子が皇位継承すれば直ちに女系継承と呼ぶ人もいますが、この用語法は誤解を生みやすいと考えます)

追記:「女系天皇」にまつわる話を体系的に理解できる用語をまとめました。

国連女子差別撤廃委員会という隠れ蓑

国連が求める「成人向けゲームや漫画の販売禁止」を巡り、日本の女性団体が猛反撃! 隙のない議論に外国人絶賛

魚拓:http://archive.is/plVLu

魚拓:http://archive.is/p2ogh

魚拓:http://archive.is/40ZAi

こういう動きは、みごとに連動してますね。

このようにして、一連の国連女子差別撤廃委員会の動きというのは明らかに特定勢力の後ろ盾によるディスカウントジャパンキャンペーンだということがわかります。

そして、この動きからは、やはり国際社会では、女性天皇或いは女系天皇というのは格下に見るという意識があるということがわかります。

どういうことか?

一連の動きは、日本を弱体化させるという目的で行われていることが明らかです。とすれば、女性或いは女系天皇を認めるように働きかけていることも、日本を弱体化させると言う目的が背後にあるということになります。そうすると、上記のような理解にならざるを得ません。

私は、上記の報道がなされたときに確信しました。女系天皇の誕生は、少なくとも今後数百年は「避けるべき」(絶対に許さないと言う意味ではないため、「反対」という表現を避ける)だと。

このような輩は、日本や皇室のことを真摯に想うがために女系天皇容認論を展開する者とは、明らかに一線を画します。 

※追記:なぜ「反対」「絶対に許さない」ではないのか?

賛成か反対かで言ったら、もちろん反対です。しかし、この話は答えが予め決まっているものとして捉えるのは適切ではなく、私自身も現代に生きる全ての者も「確定的な答え」を持っているわけではないということが念頭にあります。

私たちは全知全能の存在ではなく、100%正しいという論証を備えた上で確信を持って男系継承をしてきたのではありません。あくまで「間違いではないだろう」ということで前例を踏襲してきた側面が強いです。それを論理的に補強しようなどとは思いませんし、そうすることはむしろ害悪でしかありません。

そして、もちろん「絶対に反対」ではないから男系継承のために最善を尽くさないということではありません。男系継承が最優先であり、最善を尽くします。

【100%正しい結論であるという前提を持ってしまうと、湧き出てくる害悪がある。】この認識があるからこそ、「避けるべき」という表現を用いています。 

なぜ女系継承だと喜ぶ輩がいるのか? 

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あなたは 

「女系継承で続いてきた王朝」

を知っていますか?

私は知りません

歴史上、もしかしたら一時期にはそうした文化があったのかもしれません。

しかし、そのような王朝が継承されてきたということは、全く聞こえてきません。

なぜでしょうか?それは端的に 

人類の有史以前にそのような文化は淘汰されたから

ではないでしょうか。

それはともかくとして、現実に女系継承であると確定すると、それは

王朝の交代

と評価されているという厳然たる事実があります。 

イギリス王室の王朝の名前が変わるタイミングは、女系継承が確定したときです。

女系継承が確定すると王朝の交代を意味するということは、世界規模の歴史的な評価指標なのです。

なぜそのような捉え方がされるのか?そこに合理性はあるのか?という問いに対する答えは、 

歴史的に選択された人類の叡智

というものであり、それで必要十分です。

したがって、女系継承は、可能な限り避けるべきことなのです。

そして、女系継承が王朝の交代と評価されるからこそ、そのようなことのなかった日本の皇室は世界的に尊敬され(もちろんそれだけではないですが)、"KING"ではなく、"EMPEROR"の呼称があてられている世界で唯一の御存在なのです。 

反対のための「消極的な根拠」というのは不十分なのか?

冒頭に示した論理は 

  • 日本を弱体化させる目的を持つ者が女系天皇を推進しようとしている
  • だから女系継承を認めるべきではない

というものです。 

これは男系継承を継続するべきとする側にとっては、「消極的根拠」であることを意味します。少し意味合いは異なりますが、「消去法」とでも言えるものです。

「何かが正当であるためには、積極的根拠が常になければならない」 

このようなドグマに陥っている者がいます。なまじっか、頭のイイ論理的な人にこういう者が多いです。

「消極的」という言葉が、何かマイナスの物事を想起してしまう現代の風潮ですが、論理の文脈においては「消極的」という語は価値中立的なものです。 

全ての物事に積極的根拠を見出そうとすると、淘汰の過程で残ったモノや、特定の人ではない多数の人々の活動によって醸成されてきたモノが排除されてしまいます。

そのような考え方は人間の「理性」を重視し過ぎた危険な思想に繋がっています。 

積極的根拠が求められるべきことと、そうではないことがあるのであり、積極的根拠が求められるべきことであれば、あとはその妥当性を検討していけばよいのです。

天皇の御存在というものは、誰かの意思によって根拠づけられて成立し、継続してきたものではありません。

そこにはただ、歴史的事実の積み重ねがあるだけです。

エラそうな物言いをすれば、「歴史の淘汰に耐えた」御存在です。

したがって、皇統は男系継承されるべきだということについて、なぜそうなのかを言う必要など存在しないのです。逆に、「女系継承を容認すべきである」という者の側において、積極的に論証をしなければならないという関係にあるのです。

※どちらの側が積極的に論証すべきかを勘違いしている恰好の例として以下があります。

女系継承容認派という立ち位置そのものの危うさ

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女系天皇容認(賛成)派は、しばしばその論拠として 

平等(!) 

を挙げます。全員がそうではないですが、そうであることが多いです。

つまり、「現代は男女平等だから天皇も女系継承を認めるべき」と言ってるのです。

(こういう論理が可能になるのは、現行法体系として皇室典範が憲法の下にあるという前提があるためです。こうした点からも、皇室典範が憲法と同格だった明治憲法時のような法体系にすべきだとつくづく思います。この点の危惧については、過去日記においても触れています。)

しかし、「平等」というのは、「権利」を前提にしたものです

天皇の御存在(「地位」と呼ぶことは避ける)は、そうなったからといって何かの権利を得るわけでもありませんし、「天皇の身分」なるものを取得して「いい思いをする」というようなものでもありません。

したがって、平等を論拠として女系天皇容認を論じることは、天皇の御存在を誤解しており、誤りであることを指摘します。

そうすると、女系継承容認派の側においては、まずは男系継承が不可能であることを論証していくことになります。

男系継承よりも女系継承の方が、何か血統として優れているとか、国が安泰となるということは証明不可能なのですから、既に蓄積されている歴史を覆そうというのならば、このような論証が必要です。

ただし、男系継承が不可能である、ということは、理論ではなく、単にそうなってしまったという事実状態に過ぎません。

よって、この問題には、女系継承容認の理論など存在しないといっていいと思います。

むしろ、男系継承が安定的に可能な状況になっているか、現行の制度はそれが可能なものであるか、という点が、第一義的に検討されなければなりません。

首相官邸へ女系天皇反対の意見

過去に以下の意見メールをしたことがありますが、ここで紹介します。

 

女系、女性天皇容認論について、現段階でこのような議論が出てくること自体が誤りであるということを意見致します。

第一に、国際社会から見た皇室の権威の面から申し上げます。

例えば、国連女子差別撤廃委員会が日本に対してまとめた最終見解において、皇室典範見直しを要求してきたという過去があります。男系継承を女性差別だとしたものですが、日本の抗議で削除させました。...

この委員会は、元慰安婦への対応が不十分という見解を出したこともあります。日本を貶める内容です。

また、「日本における女性への性的暴力を描写したテレビゲームや漫画の販売禁止」を提唱したこともあります。日本のソフトパワーを減殺させる意図があります。

このようにして、国連女子差別撤廃委員会は、差別撤廃を隠れ蓑にして日本の国力、権威を貶めるための一連の行動をとっている事は明らかです。

とすれば、皇室典範を女系、女性天皇容認の内容にすることは、避けなければならない、ということになります。どうせ彼らは、女系、女性天皇が誕生した瞬間に、日本の権威は失われた、とか言ってくるに決まっています。

もちろん、外国勢力の意見は関係なく、日本独自の見解に基づいて女性、女系天皇の可能性について論じるべきであるという意見は、もっともなことであり、この点について排除するわけではありません。ただし、そのタイミングが問題なのです。以下第二で論じます

第二に、伝統面から申し上げます。

伝統的に男系継承がなされてきたという歴史の蓄積を踏まえるならば、まず最初に考えなければならないのは、男系継承が安定的に行えるような法整備をすることです。現状では男系継承が困難となる制度設計となっており、この点を改善することを最優先に検討するべきです。

にもかかわらず、このような議論を飛び越して、女系、女性天皇容認論が社会に広まっています。議論されること自体は問題ないのですが、検討順序が間違っています。このような類型の言論状況は、女系、女性天皇を可能にしたい者たちによる意図的な情報拡散の可能性を考慮しなければなりません。

女系天皇を容認するにしても、現代においては、それは早計であると、私は思います。少なくとも数百年後でなければ、妥当ではないと思います。
なお、女性天皇については、歴史を顧みれば、緊急手段的に天皇となられた女性が存在していることは明らかですが、同時に、それは男系継承を前提にしていることも明らかです

男系継承を安定的にするための方法と、その方法がとれないやむを得ない事情についての検討がないまま、女性天皇容認論が出てくるというのは、やはり順序を間違えています。

第一、第二の点をかんがみれば、国際社会からは後ろ暗い目的をもって、女系、女性天皇を容認させる動きがあること、歴史的伝統的な観点からは、検討順序を間違えていること、その検討順序となった原因は、女系、女性天皇を容認させる後ろ暗い意図を持った者による情報拡散であることを指摘します。

皇室会議に参加資格を持つ方には、是非ともこの点について考慮していただくよう伏してお願い申し上げます。

以上

※補足:皇室会議のメンバーについて

皇室典範28条に、皇族二人、衆参議長及び副議長(全4名)、内閣総理大臣、宮内庁の長、最高裁判所長官及びその他の裁判官一人、の10名で組織するとされています。

まとめ:女系天皇容認論の前に認識すべきこと

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  • 真摯に日本を想う者とは一線を画し、女系天皇誕生によって喜ぶ輩がいるということ
  • そのような輩は、日本を貶める活動をしているということ
  • 女系継承で続いてきた王室などというのは、人々が認識しない程に存在が確認されていないこと
  • 女系継承が確定すると、王朝の交代を意味すると世界的に評価されている
  • 男系継承が是とされてきたのは世界規模の「歴史の知恵」であること
  • 男系継承を覆すのであれば、男系継承が不可能という状況になるしかない
  • 女系反対論者は、安易な「男系継承の積極的根拠」を持ち出すことは慎むべき

ここでは私の言葉で表現してきましたが、権威のある学者の正当な論述として、谷田川惣の著作であるこちらの書籍を紹介します。
※追記:すみません、谷田川さんは学者ではなくフリーライターです。学者の論述を参考にしたければ、竹田恒泰、八木秀次、中川八洋、等の著作をあたってください。

これは女系天皇容認派の中でも有名人である小林よしのり氏の主張に対して、女系天皇容認派の論理の問題点を指摘するものです。単に女系反対論者(男系継承論者)の自説を展開するのみならず、女系天皇容認派がどのような事を言っているのか、それに対する反論としてどのようなことを指摘すればよいのかが書かれています。

女系天皇容認派は、この議論とは直接関係のない話を持ち込んで自説に誘導しようとすることも多く、「シナ男系主義」の主張もその一端です。こうしたことについて都度解説を加え、論理的に丁寧に反論しています。

本書は、私達一般国民が触れるであろう女系天皇容認派の情報に対する疑問が解消されるものになると思います。

皇統譜(天皇家系図)もコンパクトに一覧できるようになっており、この一冊でこの問題についての体系的知識が得られると思います。

追記:皇統譜も交えて解説した記事がこちらになります