事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

ポプテピピック第5話元ネタ・パロディ解説:隠しネタ考察

ポプテピピック第5話の元ネタ解説です。事実は整えません。

 

ただし、既に多くの人が解説を行っていますし、何より今回はニコニコ動画要素が濃厚だったため、重症患者ニコニコ通の人が膨大な知識と検索能力と人脈でまとめを猛スピードで作成しているため、そこと争うつもりはありません。

 

しかし、誰も明言しないと思われる要素についてここでは検証していきたいと思います。ヒントは、何畑何三郎です。

古畑任三郎とポプテピピックの共通項

古畑任三郎のあの神回

【古畑任三郎Finalフェアな殺人者】では以下のようなセリフがあります。

え~、我々(視聴者)に対する挑戦だったんじゃないでしょうかぁ~?はぁ~い、このアニメの製作者はですねぇ、非常ぉ~にフェアプレーを好む人間のような気がするんですよねぇ~。つまりはですねぇ、製作者(キングレコード)はですねぇ、ワンサイドゲームになるのが嫌だったぁ~。だからわざと手がかりを残したぁ~。そこから何を嗅ぎ取るかは我々次第ぃ。まさにフェアプレーの精神ですぅ。しぃかぁし~、変わったアニメですぅ~。我々が今まで見た事の無いタイプのですぅ~。

 

もう一つ面白い話があるんですよ~。犯人は嘘をつくのを非常に嫌うんですよね。』

 

ホモは嘘つき:杉田智和(イキ杉田ホモ和)

イキ杉田ホモ和によるホモビのはい~いスタートとイクゾー
 

いわずとしれたニコニコ動画では有名な「biimシステム」と呼ばれるゲームのRTA(リアルタイムアタック)のインターフェース画面。この形式の動画では基本的に「例のホモビ」のパロディが散りばめられている。深くは解説できないので他サイトへどうぞ。
散りばめたネタに気付いて

 

再放送Verで流れる「は~い、よ~いスタート」という言葉は例のホモビの登場人物のセリフである。現在ニコニコ動画内のパロディ要素の多くはこのビデオから派生したものが占めるという嘆かわしい状況であるが、そこから重症患者ニコ厨の人は容易に「ホモは嘘つき」という用語が思い浮かぶ(らしい)。

ちなみに、ピピ美役の声優の杉田智和さんは以下のように(声における)その道のエキスパートである。したがって、今回のキャスティングとネタ選定は杉田智和さんのネタ扱いを前提にしている。

なお、某アメリカメジャーリーグの日本人選手もホモ疑惑がたびたび指摘されているが、ポプテピピック製作者がこのネタを意識しているかは真偽不明である。ただし、上記画面でなぜ野球しかもバッティングが選択されているのだろうか?という点は要検証であるように思われる。

 

野球アンサイクロペディア

屈強な男たちが固い肌色の棒を手で握りしめ力強く速く振り、白いものを柵より遠くに飛ばして点を入れるスポーツ

http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E9%87%8E%E7%90%83

 

つまり、キングレコードは暗に「某日本人メジャーリーガーはホモではない(っていうか「モノ」である)」ということを我々視聴者に伝えたかった、そのよう重要なメッセージが込められた回だったのではないだろうか?(鼻ホジ)

隕石衝突:レーザービームで人類滅亡

イチローレーザービームで地球崩壊
 

こちらはようつべからの転載だが、すべての元凶は太古のニコニコ動画「イチローレーザービームで人類滅亡」である。ポプテピピックのアニメではBGMは無かったが、ニコニコ動画においてこの映像が流れる場合、通常はドリフの盆回りのBGMとセットなのが通例である。

 

なお、すべての元凶の元凶である隕石衝突動画は「地球に直径400kmの隕石が72000km/hの速度で衝突したとき」というタイトルの動画である。

 

すべての元凶の元凶の元凶である隕石衝突映像の元ネタは「NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅」として放映された番組の一場面である。

なお、ポプテピピック第4話でグレイが出てきたのは、エリア51の複線だったのではないか?という説がまことしやかに囁かれたり囁かれなかったりしろ。

Route66(ルート66)の意味:現実と創作の境界線

ルート66がポプテピピックに無いモノを存在させる

この解説にとっても重要な意味を持つのがこのルート66である。

国道66号線 - Wikipedia

日本の国道66号線は存在せず、アメリカのルート66は現在は廃線となって存在していない。これは非常に興味深い。存在しないモノを存在させているというポプテピピック第5回の手法を表しているのではないだろうか?

 

冒頭の古畑任三郎の神回でも、古畑は「犯人はあなたですか?」と質問をしようとせず、外堀を埋めることで犯人の輪郭を浮き彫りにするというフェアな捜査手法で日本人メジャーリーガ―を追い詰めているのは特筆に値しよう。
パロディについてもアウト(ファール)ではないということの暗喩のメタファーかもしれない

 

ウィキでは「ポップカルチャーの中におけるルート66」という項目がわざわざ設定されている。架空の舞台において現実には存在しないルート66が登場したり、ルート66を元ネタにした企業や製品、楽曲が生まれているという事は実に面白い。ポプテピピックの「POP TEAM EPIC」を意識したのだろうか?ちなみにポプテピピックの原作でもこの場面は登場している。その存在根拠が架空の話にある現実のものなのか、存在根拠が現実にある架空の話なのかがもはや曖昧になってくる。冒頭の古畑任三郎神回も、某日本人メジャーリーガ―が自分を演じるという極めて現実と創作の境が曖昧な作品である。これまでと違って「実写部分が存在しない」という第5話の特異性(当たり前)からもそのようなメッセージが伺える。
厳密には冒頭部分は実写風景だが、映像の元ネタ自体が実写というより創作作品の埋め合わせ的要素が強い映像であり、これもまた存在次元が創作と現実の狭間にあるものと言えよう

 

 

なお、この場面でウサギ役声優の杉田智和さんが歌っている「いつものラーメン」という言葉は、ここでかかっているBGMである"Steppenwolf"の"Born To Be Wild"の歌詞"Get youmotor runnin"空耳である。このシーンの冒頭部分にチラっと映る風景はポプテピピック第5話エンディングの場面とそっくりであるが、「イージーライダー(Easy Rider)」という映画のワンシーンである。

なにコレ?だいたいニコニコ大百科あるんですがそれは…

おそらく、ポプテピピックという漫画自体がニコニコ動画で火がつけられたものであるため、ある種のステマではなく恩返し パロディなのだろう。

大学中退

ぶくぶ先生大学中退は受験シーズンで一浪することの暗示

唐突に出てきた感のある原作者である大川ぶくぶ先生の学歴カミングアウト。ドロップアウトの事実は、冒頭のシーンがアウトになったことの皮肉だろうか?今回で明示的にも隠しネタ的にも出現する野球の要素も「アウト」という概念がある。

大学中退などと、この時期に単位が足りずに留年するか退学するか悩んでいる大学生を刺激するかのような表現に失笑を禁じ得ないが、ここで意地の悪いブログ主は、ぶくぶ先生は大学にストレートで入学したのか?という疑問が湧いてくる。

そう、この時期にもう一つセンシティブな話題として受験シーズンだということ。そして某日本人メジャーリーガーの名前はこの時期に全く似つかわしくない不謹慎なものだということが想起される。

先述のルート66も、道が一つしか見えない(一路)ところがなんとも嫌らしい。

アメリカ要素とUSAGI

さて、ここまで来たら他の要素も某メジャーリーガ―の日本人選手の輪郭を浮かび上がらせるためにあったのでは?と思わざるを得ない。今回は全編を通じて、日本とアメリカのカルチャーに関係するパロディが多かったことからも、日本とアメリカで活躍し、両国民双方から人気のある某日本人メジャーリーガ―の片鱗がところどころに垣間見える構成になっていると思われる。

 

ポプテピピック第5話では冒頭からアメリカの〇ィズ〇ー臭がプンプンする映像であった。(この部分の解説は難解(著作権侵害回避的に)なので他サイトを当たってください)。アイキャッチにおける声優の発音もアメリカナイズされている部分があったことにお気づきだろうか?

 

極め付きはエンディングのシーンのウサギ。ダイレクトな元ネタは不思議の国のアリスのウサギなのだが、ウサギがお茶会と言っているのは、ルイス・キャロルの児童文学においては第6章で狂ったお茶会」という題目がついている。また、作中においてチェシャ猫から「三月のうさぎのように気が狂っている」とも言われている。このことから分かるように、このウサギを演じている声優が狂った演技をしているのではなく、むしろ通常の演技であると言えはしないだろうか?(というかこのアニメ全体(製作者も視聴者も)が狂っていることのメタファーではないかと思う。)

 

そして、ROUTE66の項との関係では、アリスがウサギを追いかけて普段の世界とは異なる「不思議の国」に迷い込むというストーリーが暗示されているとも言えよう。現にROUTE66の標識は、エンディングの冒頭には存在せず、最後に登場することからも、ポプ子が現実と創作の境界へ迷い込んだという事を婉曲的に表していると考えられる。

   

なお、ウサギのアルファベット表記は「USAGI」であるが、これは"United State of America Galvanized Iron" =「アメリカ兵」の略語である。この発想は『Cat Shit One』(キャットシットワン)という小林源文の漫画作品において、全登場人物が動物の姿で描かれているところ、アメリカ兵がウサギの姿であることの意味がUSAのG.I.=Galvanized Iron"というところに由来する。このような関連性をうかがわせる描写はポプテピピックの原作には存在しないが、第5話の全編を通した構成からは、このような意味付けがなされていると考えるのが自然ではないだろうか?

 

この「キャットシットワン」の元ネタは、アメリカ軍には「ドッグシットワン(犬のクソ野郎)」というウェストポイント(陸軍士官学校)の下級生につけるあだ名があり、これが転じたものとされている。

USAのウサギ」 と言えばねらーの中ではキャットシットワンを想起する者が相当数いる者と思われる。

更に考察を進めると、ニコニコ動画は往々にして「ネコネコ」動画(ぬこぬこ動画)と呼ばれることもあり、ランキング上位に度々ネコの動画が上がってくることから、第5話でこれまで散々ニコニコ動画に媚びてきたポプテピピックが最後の最後でニコニコ動画に「ネコのクソ野郎」と手のひらを返した(冒頭で触れた例のホモビで「嘘をつく」の暗喩のメタファー)という手の込んだ嫌がらせである可能性が微粒子レベルで存在している?

 

いやいや、それは考えすぎでは?」という突っ込みが入るのが私には見える。

 

 

だがちょっと待ってほしい

 

 

確かに、ここまでとなると単なる妄想に過ぎないかもしれない。しかし、それはワンサイドゲームになるのが嫌だと言った(言ってない)製作者の想いに反するのではないだろうか?視聴者にはその意を汲み取った双方向の対話が求められるつまりアベが悪い

 

 

まとめ

 

こ ん な ま と め に ま じ に な っ ち ゃ っ て ど う す る の

 

 

以上です。ご笑覧ありがとうございました。
DVD特典とかで種明かしはあるんでしょうか?