事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

Twitter機能制限の種類:ツイートが見えない通知が来ない

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2020年10月16日のTwitter障害については以下で整理。

【2020年10月16日】Twitter障害について:「通知はまだ届いていません」

ツイッター機能制限の段階分け

  1. アカウント自動削除
  2. 永久凍結・凍結
  3. アカウント制限(ロック)
  4. 機能制限

ツイッターの制限は、上記の順番で重い処分となっていることが分かりました。

もっとも、このような類型分けは私が個人的につけたものなので、正式なものではりません。しかし、このような把握の仕方をすることで、自分の身に起きていることがどの程度の事なのか?を知ることができます。多くの場合は4番目の機能制限に留まり、よほどでない限り凍結にはなりません。

ただ、4番目の機能制限の中には、ツイッター社からの通知が来ないうちに規制がかかるものもあるため、制限の種類を知っておくことは自分の発信力の確保という観点から重要です。

順番に記述していきますが、原因がわからないのに「通知が来ない」「ツイートが表示されない」という人は4番の機能制限の項に目次から飛んで見ることをお勧めします。

アカウント自動削除

 

アカウント自動削除の典型例は「5年間全くログインしなかった」などの場合です。

3年弱程度では削除はされないというのが2018年3月現在の相場です。それ以上の場合は不明ですが、一定の目安は「3年」と思われます。

なお、人種差別的なツイートや殺害予告のツイートで永久凍結に至った場合でも、アカウントの自動削除が為されるとは限りません。例えばこれです。

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トップ画面魚拓:http://archive.is/sz6ZO

このアカウントは現在「凍結されています」と表示されますが、アカウントの削除までは至っていません。凍結期間が例えば5年経過すれば、アカウントが自動削除されるでしょう。

永久凍結と凍結

 

永久凍結と凍結、この二つはツイッター社において扱いに変遷があるため、現在は同一と見てよいです。が、過去の情報もあるのでそれも含めて説明していきます。

プロフィール画面での永久凍結と凍結

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同じアカウントのプロフィール画面ですが、「永久凍結」と「凍結」の表記が異なっています。これはアクセスするプラットフォームによって生じる表記の違いです。ツイッターアプリからアクセスすると、「凍結」の表記になっていました。しかし、スマホのWEBブラウザなどでアクセスすると「永久凍結」という表記になっていたというブレがありました。

なお、現時点でスマホのGoogleアプリや、サファリ・Cromeなどのブラウザからアクセスしても「凍結」となっています。おそらく現在はどのプラットフォームからアクセスしても「凍結」となると思われます。

凍結になっても、復活の可能性があります。また、「永久凍結」という表記であっても、復活が100%不可能ということでもありませんでした。なので、両者を分ける必要性はないと判断されたものと考えられ、その運用が正当だと私も思います。

なお、凍結されたアカウントに対する他人のツイートは凍結後も見ることができます。

凍結された場合の解除方法

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凍結された場合に送られてくるメールですが、文面が異なっています。

1,2年前のものですが、「復活されません」とある場合と無い場合があります。これは現在では差があるのかは未確認ですが、少なくとも過去にはこういった違いがあったということです。

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このパターンでは、凍結解除することはないとありながら、解除されています。

凍結されても必要ならば、あきらめないで解除申請ができるということです。

解除申請の方法は年次を経るごとに変化しているので、WEBやツイッター上で検索するといいでしょう。ここでは省略します。

 

アカウント制限=アカウントロック

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アカウントロック」は、そもそも自分のアカウントのプロフィール画面にアクセスできなくなる処分の事です。大きく2パターンあります。

1:ツイートがポリシー違反と判断された。

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この場合は「問題となるツイートはこれですよ」と教えてくれるので、このような画面からツイートを削除すればアクセス可能になります。一定時間の制限がある場合もあるようです。

2:API制限などに引っかかった

ツイッターはシステムに過剰な負荷をかけないために、1アカウントが単位時間あたりにツイートできる上限を決めています。その上限を超えた数のツイートをすると制限がかかります。1分間に数十のツイートをする、というものなので、ツールの設定を間違えたり無暗にツイートするなどしなければ制限にかかりません。

また、「フォロー返し」にも制限があり、一定時間に150フォローをしたときに制限がかかった場合があります。この場合は「電話番号を確認してください」などの指示に従えば再ログイン可能になります。

 

機能制限:3つの類型に大別される

アカウントロック」とある人が言うとき、この機能制限を指している事があります。大きく3つの種類の制限があります。

1:主要機能の制限

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このアカウントは「ロック」と言っていますが、「機能が制限」されているとあるので、これはアカウントロックではなく、「機能制限」の部類になります。つまりは、自分のアカウントのプロフィール画面にログインして一応の操作は可能だが、主要な機能についてできる事に制限が加わるということです。このアカウントが自分の状況をまとめていますが、おそらくは違反の程度によっては制限される機能に差があるのではないかと思います。まとめると以下になります。

  1. ツイート、いいね、リツイート、フォローができない
  2. 相互フォローの相手のみDM可能。ただし画像は送れない
  3. ツイートの削除、ブロックは可能

この制限の特徴は、「ツイートそのものが出来なくなる」というところにあります。

要するに、「情報の拡散能力がゼロになる」事を意味します。この点が次項以下で述べる機能制限と異なります。

ただし、ダイレクトメールは可能なので、既にフォロワーになっている相手に対しては情報交換はできるということです。この点がアカウントロックと異なります。

また、この状態は他の方からのリプライやいいねなどの通知も来なくなります

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なお、制限された場合の一般的な期間は1週間となります。他人がプロフィール画面にアクセスする場合は、「アカウントは一時的に制限されています」となります。

2:ステルスツイート

 「ステルスツイート」は私の友人間での呼称なのですが、「ツイートが見えなくなる」という現象です。これも一種のAPI制限に引っかかった結果なのかなと思います。

具体的な状態

ツイートが見えなくなる、という状態がどういうものなのか想像もつかないと思いますので、画像などで説明します。上から順にツイートが連なっています。オレンジグリーンの2人のアカウントの会話です。これは制限が解除されてからのものですので、通常の見え方になっています。

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これがステルスツイートの制限を受けている状態だと第三者からは以下のような見え方になります。

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1人で会話しているように見えています(笑)

これは「規制を受けているアカウントの最新のツイートしかそのツイートラインでは見えなくなる」という性質によるものです。

なお、ここでも指摘されていますが、制限を受けているアカウントのトップページに行けば他人でもすべてのツイートを見ることは可能です。

また、通知をどうしても受けたいということであれば、相手のプロフィール画面からモバイルに対する設定が可能です。アプリの場合はベルマークをタップすればOK.PCブラウザの場合はフォローボタンの右側のタブから「モバイル通知をONにする」とすればOKです。

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ステルスツイート状態には突然なります。ツイッターからの事前通知はありません。この機能制限は24時間継続します。それを過ぎれば通常通りのツイートになります。リツイートやフォローは可能なので、ステルスツイートは、「ツイート単位に対する制限」であると言えるでしょう。

原因と改善方法

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原因の一つに、ツイートに含まれる「#ハッシュタグ」が過剰である事があります。

ツイッターの推奨は1ツイートに2個ですが、もちろん3個#をつけたからといって制限があるわけではありません。制限を受けた方は、「1ツイートにハッシュタグを6つつけている別個の内容のツイートを30分以内に5回ツイートした。」という事がステルスツイートの制限を受けた理由です。

この方にはハッシュタグを減らした投稿をしたら制限がかからなくなり、元の個数に増やしたら制限がかかるということを確認して頂きました。「ハッシュタグ過剰によるスパム認定」というのが原因のようです。これはおそらく「同じツイートを連続する」「同じツイートを連続で引用リツイートする」「@を多数つけたツイートを連続する」というような場合でも適用されると予想されます。

また、1つのツイートに10数個以上もの#をつけるという行為もこの制限の対象となる場合があります。

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この方もステルスツイートとなっていました。

要するに「通常行うようなものではない操作を行った場合」にこのような制限になる可能性が高いということですね。

 

3:自分のツイートで通知が行かない、通知が来ない、

最も軽い制限がこの状態です。「ツイートはできる」し、「他人がツイートを見ることは可能」ですが、ツイートをしたりいいねをしたりした場合の通知が相手に行かないという状況です。また、他人から自分にリプライやいいねが来た場合にも通知が来ません。

この状態になっているアカウントについて「from:アカウント名」で検索すると、ツイートがヒットしません。この法則は、これまで説明してきたすべての機能制限、アカウントロック、凍結を受けているアカウントに当てはまります。
当然ですが、from:アカウント名で検索してもヒットしないからといって、そのアカウントが機能制限等を受けているということにはなりません。

この状態だと誰かがリツイートしないかぎりタイムラインに自分のツイートが表示されなくなると思われます。ツイッターは本質的に「拡散力の制限」を規制手段として用いているので、自分のツイートに対して普段よりもいいねやリツイートが少なすぎると感じたら、機能制限の可能性を考えた方がいいでしょう。

 

処分ではない制限:特定の相手にのみ通知が発生しない

こちらでも説明しましたが、ツイッターの機能で不快な情報は自動的に表示させないというものがあります。ツイッターは常にアカウントのツイートのデータを採っているので、そこから当該アカウントが不快に思う発言を認識すると通知を送らないという事がしばしば発生しています。

また、これとは異なり、特定のアカウントを通報すると、その相手からのツイートの際に通知が来なくなったり、ツイートが見れなくなったりすることがあります。

これは見れなくなった、通知がこなくなったアカウントに対する処分ではなく、そのような仕様であるということです。

おかしいと思ったらfrom:アカウント名検索

  • アカウント自動削除
  • 永久凍結・凍結
  • アカウント制限(ロック)
  • 機能制限

これまで紹介してきた制限にかかっているアカウントは、すべて「from:アカウント名」検索をすることで判別可能です。上記の何らかの規制を受けているアカウントは、この検索結果でツイートがヒットしません。この仕様を利用して、おかしいと思ったら自分のアカウント名を上記の方法で検索してみましょう。

自分が何らかの規制にかかっていることがわかれば、あとは原因の特定です。ここまで紹介してきた規制の内、「機能制限」の一部については突然発生し、原因が特定できない場合があります。このような場合に「誰かから通報されているから」と決めつけると、何時まで経っても状況が改善しないので、自分のツイートに不自然なところがないか振り返ってみてください。

以上:はてなブックマークをして頂けると助かります。