事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

中野昌宏「世耕弘成は統一教会・原理研究会」⇒提訴され無理筋反論

中野昌弘教授、世耕弘成を統一教会、原理研究会と言って裁判

中野昌宏教授が前経産大臣の世耕弘成氏を「統一教会」とツイートしたことについて、提訴されましたが、弁論で「ネット上のうわさについて言及しただけ」と言っているようです。

到底無理筋なので、中野教授がなんと言っていたのかまとめます。

青山学院大学中野昌宏教授、世耕弘成氏に提訴される

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どうせ任意の削除要請しても騒ぎ立てて色んな媒体に「権力による圧力だ」などと言って回るでしょうから、法的に権利確定させて強制力をもって削除させようとすることは何らおかしなことではありません。

中野教授は「インターネット上の噂に言及しただけ」などと反論したようですが、過去のツイートからは無理筋の主張です。

中野昌宏教授の問題のツイート

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もはや自分の主張としてツイートしていることは明らかですね。

統一教会、世界平和統一家庭連合について夥しいツイート

中野昌弘教授、世耕弘成を統一教会、原理研究会と言って裁判

中野教授のツイートで「統一教会」に言及しているものを検索すると、夥しい数のツイートがヒットします。

有田芳生議員も世耕弘成氏の原理研究会所属を否定

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なんと、あの有田芳生議員も、世耕大臣の統一教会原理研究会の所属を否定しています。

「世耕弘成は統一教会・原理研究会」は名誉棄損なのか

統一教会は日本において複数、訴訟を起こされています。

また、外国政府からセクト・カルトと認定されている例もあるので、「反社会的」という評価になるのかどうかは気になるところです。

中野教授自身が統一教会をカルトと指摘

中野教授は、統一教会を「韓国のカルト」「極右カルト宗教」と指摘し、オウム真理教と同列に論じています。

このように、中野教授自身が、統一教会を「社会的に悪評価を受けるべき存在」と認識しているのですから、中野教授が「統一教会は反社会的ではない」と主張しているのは矛盾というか、おかしいですよね。

統一教会がセクト・カルトと認定されるか

中野教授が勝訴するとすれば、裁判所が「統一教会は反社会的ではなく、所属していると言われても社会的評価の低下は無い」と判断する場合のみと思われます。

事実と異なることを平気でツイートして、過去の自分の行為を到底説明できない主張をする人間が青学の教授をやっているということにため息が出ます。

以上

森ゆうこの質問通告問題の野党合同ヒアリングで捏造が発覚!!

森ゆうこの質問通告問題・高橋洋一ツイートの捏造

森ゆうこ議員の質問通告問題で、野党合同ヒアリングの場で示された資料が捏造されていることが判明しました

参考:「質問漏えい」騒動 森ゆうこ 参院議員と今井雅人 衆院議員の時差トリック疑惑 | 以下略ちゃんの逆襲 ツイッターGOGO

森ゆうこの質問通告問題の野党合同ヒアリングで捏造が発覚

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このツイート内にある配布資料はドロップボックスというクラウドストレージに格納されています。

Dropbox - 20191024 第10回 国家戦略特区利権隠ぺい疑惑 野党合同ヒアリング - Simplify your life魚拓はこちら

森ゆうこの質問通告問題・高橋洋一ツイートの捏造

拡大したものがこちら。

森ゆうこの質問通告問題・高橋洋一ツイートの捏造

実際は15日の日本時間11時57分のツイート

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このツイートを見てる人には何時に見えているでしょうか?

ツイッターにログインしていてタイムゾーンを日本時間に設定している方は、15日の11時57分の表示になっています。

そうは見えないという方、カラクリがあるのです。

アメリカ西海岸、サンフランシスコの時間は16時間遅い

ツイッターからログアウトしていたり魚拓から見ると14日の午後7時57分(19時57分)と表示されているハズです。

これは、ツイッター社がアメリカのサンフランシスコの企業であり、デフォルトの時間表示は日本との時差が16時間あるアメリカ西海岸のタイムゾーンで設定されているために起こる現象です。

ミスだとしてもあまりにも初歩的すぎる間違いであり、捏造を疑うしかありません。

前日にこのようなツイートをしていたなら、それまでの間にツイッター上で大問題視していたハズだからです。また、上記画像で分かるように、リプライ欄のツイートは「〇〇時間前」という表示がなされていることから、時間がずれているということに気づくチャンスはいくらでもあったハズだからです。

さらにはツイートの内容も「国会質疑」と書かれ、内容は15日の参議院予算委員会の中継を見た上でのものだと分かるのですから、故意にこの画像を使用しているとしか思えません。

小括:時系列が捏造された資料に基づいて官僚を責めている

以上より、野党合同ヒアリングにおいてベースとなっている資料は事実誤認・捏造されたツイートの時間が書かれており、非常に悪質です。

今井雅人議員は同様の認識で国会質問をしましたが、野党合同ヒアリングの場でも同じような発言をしています。

国会での発言は以下でまとめてあります。

第10回 国家戦略特区利権隠ぺい疑惑野党合同ヒアリング

動画の1時間15分50秒くらいからです。

 

柚木・原口・今井議員が高橋洋一氏のツイートを元に「責任取れ」

発言を書き起こします。

森ゆうこの質問通告問題・高橋洋一ツイートの捏造

柚木 今、原さんへのコミュニケーションが大問題なんだけど、それがまさに高橋さんとの関係にもつながっていると思っていて、要はたぶん、番組で高橋さんが私も中にあったとコメントしたので虎ノ門ニュースでこの図だと思うんですけど、これ渡ってないわけですね原さんには。だから原さんから高橋さんから絶対いかない、みなさんからいかない限りは。だから、しかも、コメントしているんです、高橋さん質問前に。この「特区ビジネスコンサルの図の中に俺も書かれている」とね。そういうことにつながっているのは原さんから行かないということは皆さんから以外にあり得ないんだから、これ、みなさんから行っているということは、昨日、北村大臣が断言したように責任とってもらいますよ。辞めてもらうことになりますよ。

官僚 森先生の予算委員会の資料でございますけれども、私どもその場にいましたけど、そこで頂いたものでございまして、15日まさに森先生の質疑直前か同じくらいのタイミングで頂いてますので、それが事前に行ったというのは…

柚木 いやいやいやいや、これ森さんのメモなんだけど、11日の夜8時頃には答弁資料というのはどの委員会でもそうだけど、与党がチェックするわけですよ。だから事前に行って、当たり前の話ですけれどもそれが表に出てくるのがそりゃ予算委員会の直前だけど、行ってるわけですよ、事実上、内閣府にこの11日の20時頃。

官僚 昨日、わたくしどものサポートが不十分だったのですが、それが行っているというのは、大臣が申しあげたのは、9時過ぎに森先生から提出いただいたのは、今日提出頂いたこの1枚紙でございます。我々はこれ以外は一切頂いておりません。

原口 いや、高橋さんがこれ自分は載ってると言うこと自体がおかしい。無い資料についておっしゃっているわけですから。

?? 高橋さんが事前にこういう特区ビジネスコンサルティングの図の中に書かれているとおっしゃっているので

中略

原口 いや、森さんの名誉のために言いますけどね、森さんはいいかげんな資料で質問していると、国会の時間の無駄ではないかとまで言ってるんですよ。高橋さんは私人だからいいですよ、いかにいいかげんなことを言っているかということですよ。

今井 これね、政府の中にしか無い情報だとおっしゃってましたね。で、それが事前に漏れたということは内規違反とおっしゃいましたよね。すると、役所の中に誰か内規違反をした人が居るということになりますよね。

原口 わたくしたちと政府の間の信頼関係を根本から崩すもの。

これらの発言にはいくつもの事実誤認があります。

特区ビジネスコンサル社の図

森ゆうこの質問通告問題・高橋洋一ツイートの捏造特区ビジネスコンサル社の図とは、上記の図です。

資料の出どころは森ゆうこ議員のツイッターフェイスブックにあるリンク先です。

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森ゆうこの質問通告問題・高橋洋一ツイートの捏造

参議院の国会中継アーカイブでは、このパネルは映っていましたが高橋氏の顔とわかるような見え方ではありません。

しかし、NHKのカメラは別物なので、このようにハッキリと知っている人ならわかる程度に画像が表示されています。

高橋氏はこの中継を見て「図の中に俺が書かれている」とツイートしたのであり、時系列も先述の通り、整合性があります。

14日の虎ノ門ニュースでは「図の中に俺が書かれている」の発言無し

柚木議員は「虎ノ門ニュースで言っている」と発言しました。

これはいつの虎ノ門ニュースなのでしょうか?

文脈から考えれば10月14日のものでしょう。

10月14日の虎ノ門ニュースでは高橋洋一氏と田北真樹子氏が出演していました。

しかし、その番組内では高橋氏は「図の中に書かれている」とは言っていません。

単に通告内容の「項目」と「毎日新聞から取材があったか」の確認があった、と言っているだけです。

「図の中に俺が書かれている」と言ったのは21日の虎ノ門ニュース

高橋洋一氏が「特区ビズ社の図の中に俺が書かれている」と虎ノ門ニュースで発言したのは、21日の番組内です。当然、このタイミングでは15日の質疑の資料は公開されているわけです。

柚木議員が「虎ノ門ニュースで言っている」「これ渡ってないわけですね」といったのは、事実誤認に基づく発言であるということが確定されました。

名誉毀損で免責特権は適用されない

憲法51条で保障されている国会議員の免責特権は「院内」での言動です。

野党合同ヒアリングの場が「院内」であるかは不明です。

場所的概念ではなく機能的概念であるというのが通説であり、院内活動の一環としてであれば、物理的な所在が国会議事堂の外であっても、国会質疑のための正規の手続において行われているのであれば「院内」であると考えられています。

逆に、物理的な所在が国会議事堂の内部であっても、自党の勉強会などでは「院内」ではないという位置づけになると考えられています。

したがって、野党合同ヒアリングにおいて、高橋氏に対して捏造資料を基に「いいかげんなことを言っている」と発言したことは、免責特権の対象にはならず、国家賠償ではなく議員個人に対して請求可能な余地が出てきます。

森ゆうこの質問通告遅延問題は捏造・名誉毀損問題に

この話はもともとは森ゆうこ氏が台風19号が迫る中で質問通告・追加資料の提出が遅れたために、官僚が長時間拘束されるという悪質な嫌がらせが問題でした。

それを森ゆうこ氏が「デマだ」と話を逸らしている中で、こういう捏造疑惑、少なくとも事実誤認に基づく官僚への恫喝・私人への名誉毀損行為が起こったということです。

官僚に「責任を取れ」と言っている議員たちは、責任を取らないのでしょうか?

以上

女系天皇推進のニューズウィーク日本版の長岡義博編集長、算数ができなかった…

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ニューズウィーク日本版の長岡義博編集長が女系天皇を推進したいがために、算数ができないことを暴露してしまいました。

ニューズウィーク日本版の長岡義博編集長、算数ができなかった

10月23日のAbemaTV/『けやきヒルズ』において、ニューズウィーク日本版の長岡義博編集長が以下のような発言をしていました。

「男系継承を維持するとなれば、男子が生まれない可能性が増えるのは予想されたこと。ある夫婦が子どもを2人生むとして、男子が生まれる確率は2分の1。その男子から男子が生まれる確率は4分の1、さらにその先は8分の1と細っていき、それを補完するため以前は側室制度が残っていた。側室は今の時代には合わない、女系天皇も反対となると、旧宮家の復帰、天皇の血を引く男子の婿養子という選択肢しかないのでは」

さんすうをもういちどまなびましょう。

男女の出生率は2人目以降も2分の1

ある夫婦が子供を産むとして、1人目が男子あるいは女子である確率は2分の1です。

では、2人目はどうでしょうか?

この場合も2分の1です。

男子あるいは女子が生まれる確率は、どのような状況でも約2分の1に収束します。

(実は社会全体のスケールで見ると男子の方が若干出生率が高い)

男子が「2人連続して生まれる確率」が25%(4分の1)であり、3人連続⇒12.5%(8分の1)です。女子の連続出生率も同じです。

そして、それは世代間を一緒に見ても基本的に同じです。
(双子などを捨象する。双子は100分の1の確率なので無視してよい)。

長岡氏は、小学生でもわかる初歩的な計算を間違っているのです。

 

皇室で9人連続で女性が生まれたのは約0.2%の奇跡

現在の皇室は、9人連続で女子がお生まれになった後に悠仁親王殿下がお生まれになりました。

参考:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/dai13/13siryou5.pdf

1回の出産で生まれる子供は1人であるという前提のもと、9人連続で女性が生まれるのは、単純計算で0.2%の確率です。

奇跡的な状況と言ってよいでしょう。

このような事態が生じることを想定した制度設計は期待できないので、明治期に皇室の宮家を限定した判断そのものは間違っているとまでは言えないでしょう。

女系天皇は算数ができない人が推進している

実は、こういう計算をするのは長岡義博氏だけではありません。

小林よしのり氏も、女系天皇を容認する際の根拠として、このままでは男子が生まれない可能性が高いということの根拠の一つとして、同様の計算をしていました。
(その後もブログ等で謎の計算をして誤魔化している)

なぜ「600年」よりも「無限」の隔たりのある女系なのか

女系論者は

「常陸宮さまのように子供を産まない夫婦の存在を考えろ!」

「夫婦が子供を産む数は1人かもしれないじゃないか!」

などと言って女系天皇を容認するよう仕向けますが、その同じ口では

旧皇族の皇籍復帰は600年も隔たりがあるのでありえない!」などと言います。

女系であれば無限に遡っても神武天皇にはつながらないわけで(それ以前の誰かには繋がるかもしれないが)、なぜそのような主張が正統と考えているのか、数を数えることができる私たちにとってはさっぱり理解不能です。

以上 

太田啓子弁護士、環境型セクハラのツイートを削除?⇒削除してませんbotと化す

太田啓子弁護士・環境型セクハラ

太田啓子弁護士が「宇崎ちゃんポスター」について環境型セクハラとしたツイートを見ることができない方が続出しています。

当該ツイートは、削除されたのでしょうか?

太田啓子弁護士、環境型セクハラのツイートを削除?

太田啓子弁護士の宇崎ちゃんポスターツイート削除

普通に太田啓子弁護士のタイムラインから当該ツイート(2019年10月14日)の午後10時00分のツイートを見ようとしても、「このツイートはありません」と出るだけで見ることができません。

そのため、「削除して逃亡を図っているのでは?」と指摘している人もいます。

検索にも引っかからない#環境型セクハラのツイート

#環境型セクハラ

なお、"from:katepanda2 環境型"で検索しても、当該ツイートは出てきません。

削除してませんbotと化す太田弁護士

これだけにとどまりませんが、ここまで執拗に削除してませんと言うからには、削除していないのだろうと思い、いろいろ調べてみました。

そしたら、見つかりました。

環境型セクハラのツイート、実際には削除していない

魚拓はこちら

URLをダイレクトに残している方がいたので、そこから辿ったら見つかりました。

魚拓もありました。

Shadow Banもされていないので、どうして「このツイートはありません」の表示になっているのかは不明です。

なお、「環境型セクハラ」は法律用語になっているので、弁護士が安易に使っていい用語ではありません。

以上

#環境型セクハラ:赤十字社の献血ルームの宇崎ちゃんポスター批判は何が問題なのか?

太田啓子弁護士・環境型セクハラ

 

献血ルームでの宇崎ちゃんポスターが「環境型セクハラ」だという指摘について。

太田弁護士のツイートが炎上していますが、何が問題なのでしょうか?

「宇崎ちゃんポスター」批判の何が問題なのか?

魚拓はこちら

環境型セクハラ」という用語は法律用語であり、安易に用いてはいけないということは以下でまとめています。

太田啓子弁護士のツイート上の発言

太田啓子弁護士は「環境型セクハラしてるようなもの」と書いており、「環境型セクハラである」とは言い切っていないと言えます。

しかし、彼女はまるで一般的に嫌悪感を催すものであるかのように「宇崎ちゃんポスター」を論評しています。

ということは、弁護士という立場を明記したアカウントで規範判断をしている風を装って対外的に発信しているのであり、実質的には「環境型セクハラである」と言っていると捉えられても仕方がありません。

彼女は単に「自分個人が気に入らない表現である」とだけ言えばよかったのです。

法的な意味の「#環境型セクハラ」を用いてはいけなかった

法的な意味合いのある「環境型セクハラ」という言葉を、まったく該当しない事象に対して言及しているということで、ほかの弁護士からも苦言が呈されています。

吉峯耕平弁護士は、弁護士が法的な説明もしないで環境型セクハラという強い言葉を使って批判したこと、血液の安定供給という人命のかかった使命を担っている赤十字社が、少子高齢化が進む中で若者の献血離れの現状において血液を確保するため、体格的に400mlの献血が可能な者が多い健康男性をターゲットにした広報活動をすることは必要性が高いと指摘しています。

当然、環境型セクハラには該当しないので許容性はある=法規には違反しないという前提です。

日本赤十字社は公共機関ではない

太田弁護士は、当初は「主体」が誰か?ということに焦点を当てていました。

そのため、日本赤十字社が公的機関であり、そのような主体の表現としてどうなのか?と言っているかのような印象になっています。

しかし、その後はその点について触れることもなく「公共空間」に置かれていることに焦点を当てたのを見ると、まずいと思って若干方針を修正したように見えます。

日本赤十字社は公共性の強い活動をしていますが、「私人」であることに変わりはありません。

公共団体に向けた埼玉県のガイドラインを参考資料に使う

今度は「公共空間」ではなく「事業の公共性」によって表現が自重されるべきであるという主張になっています。

(結局、いったい何を問題視してるんだろう?)

太田弁護士の論点が定まっていない

結局、太田弁護士は法規制になじむものではないために社会的な議論をして(自分の望む方向に)現実が動くべきである、という話に落ち着いています。

ならば最初からそのように言えばよいのに、「環境型セクハラ」や「埼玉のガイドライン」などを持ち出して規範判断をしている素振りをしているのは、一般人が「ルールとしてダメなものなんだ」と思うように誘導していると捉えられても無理はないでしょう。

なぜ男性をターゲットにするのか?400mlの献血が必要なのか?

400mL 献血が必要な理由|宮城県赤十字血液センター|日本赤十字社

成分献血ではなく、全血献血について言及します。

400ミリリットルの献血需要がある

医療機関からの需要の約95%が400mL献血からの血液という実態があります。

それは、以下のような事情があります。

複数人の血液を合わせると副作用リスクが高い

複数の献血者の血液をあわせて一人の患者に輸血すると、発熱、発疹などの副作用が発生する可能性が高くなります

400mL献血は200mL献血に比べて量が多いことから、少ない献血者からの輸血を可能にし、安全性が向上するということです。

全血献血で400mlの献血ができるのは男性が多い

献血基準|献血の流れについて|献血する|日本赤十字社

400mlの献血をする基準の一つとして、「体重50kg以上」があります。

女性は男性に比して小柄なため、この基準を満たさない人が多いです。

さらに、女性自身が男性に比して貧血のリスクが高いので(生理現象等、わかるでしょ?)、400mlの献血をする女性は少ないです。

数値で見る血液事業|血液事業|活動内容・実績を知る|日本赤十字社をみてもわかるように、10代でも男性の方が多く献血に言っており、20代以降では男性が女性の2倍、高齢層になってくると3倍の開きがあるのがわかります。

実際、かなり健康な男性(体育教師)でも400mlの献血をして貧血になった人を私は知っているので、女性よりも男性をターゲットにした方がより多くの血液を確保できると考えるのは自然だと思います。

若年層の献血は減っている

環境型セクハラ

血液事業の現状とこれから|血液事業とは|血液事業|活動内容・実績を知る|日本赤十字社

若年層(10~30代)の献血数は減っており、高校生の献血実施数についてはグラフを見てもわかるように、減少傾向です。

これは少子化の影響を受けているのでしょうが、主な献血ターゲットとして若年層を据えるのは当然でしょう。

公共空間に掲示された「性的表現ポスター」

太田啓子弁護士の姿態がポスターになっていました。

というか、女性用/男性用下着をモデルが着用している様が広告になって街頭で表示される例もいくらでもあるので、「公共空間」だからといって「宇崎ちゃんポスター」がダメだという理屈は、まったく理解できません。

この辺りの理屈も太田弁護士はまったく説明しておらず、「日本では理解されていない」と海外出羽守と化しています(海外でも許されていないどうか怪しい)。 

まとめ:安定的な血液確保という献血事業に資するか

献血事情を鑑みると、果たして太田弁護士が主張するようなポスター批判は安定的な血液確保という献血事業に資するのかというと、甚だ疑問です。

というか、邪魔してますよね?

対して、このポスターを見て嫌悪感を催す人が居たとして、考慮する価値ってあるんでしょうか?

そういう意味で「宇崎ちゃんポスター」 批判は、いったい何のためにやってるのか?と疑問に思わざるを得ません。

以上

「環境型セクハラ」とは?法的な意味と政府見解のまとめ

環境型セクハラ

日本赤十字社の献血ルームにおいて、「宇崎ちゃんは遊びたい」という漫画のキャラクターのポスターが掲示されていることに対して「環境型セクハラだ」と言っている人がいました。

この言葉は法律用語なのでむやみに使ってよいものではありません。

法的根拠と政府見解を整理します。

厚生労働省の政府見解とセクシュアルハラスメント対策啓発

セクシュアルハラスメント対策に取り組む事業主の方へ |厚生労働省

セクハラについては厚生労働省が定義を作っています。

対価型と環境型のセクシャルハラスメントの意味

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厚労省ではセクシャルハラスメントを「対価型」と「環境型」に分類しています。

対価型セクハラとは

労働者の意に反する性的な言動に対する労働者の対応(拒否や抵抗)により、その労働者が解雇、降格、減給、労働契約の更新拒否、昇進・昇格の対象からの除外、客観的に見て不利益な配置転換などの不利益を受けることとされています。

こちらはパワハラに近いニュアンスですね。

環境型セクハラとは

労働者の意に反する性的な言動により労働者の就業環境が不快なものとなったため、能力の発揮に重大な悪影響が生じるなどその労働者が就業する上で看過できない程度の支障が生じることとされています。

一般的には意に反する身体的接触によって強い精神的苦痛を被る場合には、一回でも就業環境を害することとなり得ると解されています。

身体的接触のみならず言葉によるセクハラも対象になっているといえるでしょう。

典型例として「事務所内にヌードポスターがあることによって…」とあるように、ポスターが対象になり得るということが書いてあります。

このような厚労省の分類は法的な根拠があります。

男女雇用機会均等法上での環境型セクハラ

雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(雇用期間均等法)

第二節 事業主の講ずべき措置
(職場における性的な言動に起因する問題に関する雇用管理上の措置)
第十一条 事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。

いわゆる男女雇用機会均等法の11条に「性的な言動により当該労働者の就業環境が害されることのないよう…」と書かれている部分。

これが環境型セクハラが規制対象になっているということの法的根拠です。

したがって、「環境型セクハラ」という用語をむやみに使うと、法的な意味合いを持ってしまうので気を付けるべきでしょう。

宇崎ちゃんポスターは環境型セクハラなのか?

そもそも男女雇用機会均等法上のセクハラは「職場」でのものが対象なのですが、それを措いておくとして、厚労省の啓発文書ではセクハラに当たるのか否かは「平均的な女性/男性労働者の感じ方」を基準にして判断するべきだとされています。

「宇崎ちゃんポスター」には「その労働者が就業する上で看過できない程度の支障」を生じさせる影響はあるといえるのでしょうか?

ごちゃごちゃ言うまでもなく、無理があります。

男女共同参画会議女性に対する暴力に関する専門調査会の報告書でも、性的な表現とは「わいせつ図画」を念頭に置いており、ヌードポスターはこれに当たるからこそ禁止される例として挙げられているのです。

まとめ:太田啓子弁護士は安易に「環境型セクハラ」と言ってはいけない

太田啓子弁護士は「環境型セクハラしてるようなもの」と書いており、「環境型セクハラである」とは言い切っていないと言えます。

しかし、弁護士という立場を明記したアカウントで、まるで一般的に嫌悪感を催すものであるかのように「宇崎ちゃんポスター」を論評しつつ、法律用語として存在する言葉を使用しているということは、実質的に「環境型セクハラである」と言っているのと同視されるでしょう。

単に「自分個人が気に入らない表現である」とだけ言えばよかったのです。

規範判断をしている風を装って対外的に発信することは誤解を招く行いでしょう。

以上