事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

NHK「ワクチン接種者の半数の抗体価が中央値を下回る」記事削除「当たり前・意味を知らないのか」とツッコミ多数

NHK平均値と中央値

NHK記事がしれっと削除されました。

NHK「ワクチン接種者の半数の抗体価が中央値を下回る」

NHK 広島 NEWS WEB新型コロナワクチン2回接種後3か月超で抗体価低下も 11月26日 12時33分

新型コロナウイルスワクチンを2回接種してから3か月以上経過した医療従事者を対象に広島市医師会がウイルスの働きを抑える抗体の値を調べたところ、比較的、抗体価が低い人が一定程度いることがわかりました。
医師会は感染の再拡大を防ぐためこれから始まる3回目の接種を積極的に受けてほしいと呼びかけています。

広島市医師会は今月、ワクチンの2回目の接種を終えてから3か月から7か月経過した
10代から80代までの医療従事者、
2744人を対象に血液中の抗体の値を調べました。
その結果、すべての人から抗体が確認されたものの半数の1371人は、全体の中央値を下回っていて、比較的、抗体価が低い人が一定程度いることがわかりました。
医師会はウイルスの働きを抑える抗体が時間の経過とともに減少し「ブレイクスルー感染」が起きる可能性があると指摘しています。
広島市医師会の佐々木博会長は「時間の経過とともに抗体の値が将来的に下がる可能性が高く、3回目の接種を受けてほしい」と述べ、来月、医療従事者から始まる3回目の接種を積極的に受けるよう呼びかけています。
広島市医師会は今後、性別や年齢、それに基礎疾患の有無などによって抗体の値に変化があるのか分析を進めることにしています。

NHKが「ワクチン接種者の半数の抗体価が中央値を下回る」としている記事。

広島市医師会が2回目の接種を終えてから3か月から7か月経過した10代から80代までの医療従事者、2744人を対象に抗体価を調べた結果を報じています。

「当たり前・意味を知らないのか」とツッコミ多数

中央値よりも低いor高い平均値の者が居るというのは「当たり前」なので(低くなることの方が多いと思われる)、「意味を知らないのか」というツッコミが多数発生していました。

広島市医師会の佐々木博会長が「時間の経過とともに抗体の値が将来的に下がる可能性が高く」というのはべつに広島県医師会の調査がなくとも既に別の研究があります。

それ自体は再確認の意味もあり良いのですが、知りたいのはどの抗体価が閾値なのかということや、そこに至るまでにどれくらいの時間が経過するのか、ということなどでしょう。

「中央値を下回るのが半数」というのもそれ自体は事実を書いているだけなのですが、調査結果を報告する報道において、その点を殊更に強調している部分は、意味不明ということになります。

なお、平均値・中央値・最頻値の違いについては⇒平均値と中央値の違い | ブログ | 統計WEB

NHKは理由を書かずに記事削除:他の記事でも見られる態度

NHKは理由を書かずに記事自体を削除しました。

@nhk_news @nhk_hiroshima のTwitterアカウントをみてもこの件について何も触れていません。これが「公共放送」の態度なんでしょうか?

ちなみに、NHKワールドニュースでも福島第一原発に関して「放射性廃水放水」とした記事を削除して訂正していないという事件がありました。

追記:別記事「最も抗体が低いグループの値は中央値に近く」

別記事がUPされていました。

新型コロナワクチン2回接種後3か月超で抗体価低下も|NHK 広島のニュース魚拓

その結果、すべての人から抗体が確認されたものの、最も抗体が低いグループの値は中央値に近く、多くの人があてはまるグループに比べ10分の1程度だったことがわかったということです。

改めて、削除された記事での記述は以下。

その結果、すべての人から抗体が確認されたものの半数の1371人は、全体の中央値を下回っていて、比較的、抗体価が低い人が一定程度いることがわかりました。

新しくUPされた記事とは確かに意味が変わっているのが分かります。

ただ、どういう分布なのかを示さないと意味の解釈ができません。

本来はグラフとともにそれを示すべきでしょう。

なんとも奇妙な報道が続いていると言えます。

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大くま真一共産党多摩市議「表現の自由を守ると説明しても都合のいい表現を選別してる」と言われた

共産党のスタンダード

大くま真一共産党多摩市議のツイート

日本共産党多摩市議である大くま真一議員のこのツイート。

2019年のあいちトリエンナーレについて論じている赤旗の記事を引用していますが…

「都合のいい表現を選別」と言われるのは当然じゃないですかね。

「表現の自由を守るといいながら都合のいい表現を選別してる」

共産党は2021年の衆院選に先駆けて「非実在児童ポルノは子供の尊厳を傷つける」といいながら「表現の自由を守ります」と言っていました。

この時点で「非実在の登場人物への侵害描写は現実世界の同一属性者の尊厳を傷つける」という因果認定ルートを想像しており、非実在児童ポルノに限った話ではなく、当該ロジックが及ぶ全ての創作物の規制を導く主張をしていました。

それについて同党の吉良よし子議員が明確化しましたが…

「法的規制ではない社会的合意」によって「クリエイターが作らなくなるようにすればいい」などと言い放っていました。法的なルールを無視してるわけです。

それでいて赤旗の記事では「憲法上の表現の自由」を語ってるのですからお為ごかしとしか思えません。

もちろん今現在でも法的規制ではない『社会的合意』によって表現に限らず自重されている権利行使・利益の享受というものは存在しているのですが、「共産党の言うところの社会的合意」はそれとは異なるものとしか思えません。

しかも「多様性の統一」などと言う始末。

「ネット右翼などによる攻撃」で展示作品が撤去される例だけを論じているが

主張/表現の不自由展中止/芸術・文化への介入を許すな

近年、公共施設で展示作品が撤去される事例が相次ぐ原因にも、ネット右翼などによる攻撃があります。その背景に安倍政権が「慰安婦」問題や「徴用工」問題をはじめ過去の侵略戦争と植民地支配への反省を欠き、それを正当化する歴史修正主義の立場をとっていることも指摘しないわけにはいきません。極右・タカ派政治家らの扇動的な言動も見逃せません。

赤旗の記事ではこのように書いていますが、実際には百田尚樹・竹田恒泰講演会等が左派活動家や北朝鮮勢力によって中止に追い込まれたりもしています。

あいちトリエンナーレ2019の表現の不自由展の表現弾圧年表でもそれらは隠蔽。

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あいちトリエンナーレ2019表現の不自由展年表

『そう思う人はもはや「表現の自由」とか言えない』という発言こそ、そのように思う表現…思想の自由を認めない態度ですよね。

自分が思うような理解をしない人の主張がおかしいとか嫌いだとか言っているにとどまらず、自分が思うような理解をする人にしか表現の自由は認めないということでしょ。

この違いは大きいです。

だから「都合のいい表現を選別してる」と言われるわけです。

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フェミニストMaggy=ヒステリックブルー元メンバー二階堂直樹(赤松直樹)が強制わいせつ未遂で実刑判決

maggyヒステリックブルー二階堂直樹(赤松直樹)

ヒステリックブルー元メンバー二階堂直樹(赤松直樹)=フェミニスト"Maggy"

ヒステリックブルー元メンバー二階堂直樹が強制わいせつ未遂で実刑判決

「ヒステリックブルー」元メンバー 懲役1年2か月実刑判決 さいたま地裁|TBS NEWS

 解散した人気バンド「ヒステリックブルー」の元メンバーの男が強制わいせつ未遂の罪に問われた裁判で、さいたま地裁は懲役1年2か月の実刑判決を言い渡しました。

 「ヒステリックブルー」の元メンバー・二階堂直樹被告(42)は去年7月、埼玉県朝霞市の路上で、歩いていた女性(当時23)に対し、背後から手で口をふさぎ、胸を触ろうとしたとして、強制わいせつ未遂の罪に問われています。

 きょうの判決で、さいたま地裁は「ある程度の時間、継続して胸を触ろうとしていた」「被害者の精神的苦痛は大きい」などと指摘し、懲役1年2か月の実刑を言い渡しました。

 二階堂被告は2006年にも強姦などの罪で懲役12年の判決を受けていて、裁判官は最後に「更生に向け、努力していることは間違いないので、続けてほしい」と述べました。

解散したバンド「ヒステリックブルー」元メンバーである二階堂直樹(赤松直樹から改姓)が2020年の強制わいせつ未遂事件で実刑判決を受けたという報道。

過去には2004年3月に逮捕され、2006年に強姦などで懲役12年の実刑判決を受け2016年に出所していました(未決拘留期間を刑期に含めている)。

さて、ここまででも性犯罪者の再犯であり社会的な衝撃が大きいのですが…

ネット世界を知っていると更に闇は深まります。

ネットではフェミニストMaggyで活動していた二階堂直樹(赤松直樹)

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🇻🇦Maggy🇻🇦 (@maggy_xyz) | Twitter

元ヒステリック・ブルーの赤松直樹さん、出所後になんとフェミニスト&左翼活動家になっていた! - Togetter

二階堂直樹(赤松直樹)は、TwitterではMaggyというハンドルネームを名乗り、フェミニストを自称して「オタク」属性のあるモノ・者や二次元の創作物を攻撃していました。

「どの口で言っているのか」ですが、フェミニスト界隈ではよくある話。

maggyとヒステリックブルー元メンバー二階堂直樹(赤松直樹)が同一人物であるという証拠

maggyとヒステリックブルー元メンバー二階堂直樹(赤松直樹)が同一人物である証拠ですが、2019年に「被害女性の告発」だとしてこうしたツイートをしている方が。

私も当時このツイートを見ましたが、この時点では自身の中で認識するにとどめていました。実際、本ツイートに関して名誉毀損を理由とする刑事告訴が為されましたが…

人違いであればこうなることはあり得ませんので、確定。
※ただしツイート中の表現については要注意

まとめ:「フェミニスト」を名乗ってオフ会をする人物は要注意

他のフェミニスト連中はMaggyの言動について知らん顔してリツイートや賛同のコメントをつけていました。

現実の性犯罪は無視して創作表現について文句を言うという傾向はこの界隈の特徴。

広河隆一による性被害(刑事事件としての立証はなされてないためこの表現になる)が複数の被害女性から告発された結果、本人が謝罪するまで界隈が黙っていましたし。

もちろん彼と関係を持った個人や団体が必ずしも行為を是認していたとは言えませんし、不知だったという例も多いでしょうけれども。

Maggyに関してはオフ会に参加したりもしていましたが、他に被害者が居ないのか、とても怖い話であります。

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木下富美子都議が辞職会見「仕事したいのにできない理不尽」桐生貴央弁護士「いじめのように思えてならない」

https://www.youtube.com/watch?v=pq7kcobQxCQ

無免許運転を繰り返していた木下富美子都議が辞職会見を開きましたが、そこでも問題が発生…

木下富美子都議が辞職会見

2021年11月23日、木下富美子都議が辞職を宣言する会見を開きました。

遵法意識が弛緩していたとして運転免許の再取得はしないことも表明。

議員報酬は受け取らず寄付、期末手当(ボーナス)も同様

木下都議には毎月102万円の歳費と50万円の政務活動費が支給されていました。

また、11月1日の在職をもって、期末手当(ボーナス)も支給されることも決定済み。
東京都議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例において、「基準日前一月以内に、退職、失職又は死亡した都議会議員(当該基準日においてこの項前段の規定の適用を受ける者を除く。)についても、同様とする。」とある。

これについて木下都議は議員報酬は受け取らず寄付するとし、期末手当も同様であると記者からの質問に対して述べました。

遅きに失した辞職:三か月の繰り上げルールの回避と起訴が理由か

このタイミングの辞職表明は遅きに失したと言えます。

これまでに2度、都議会で辞職勧告が出されていますが、これには法的拘束力はありません。また、都議会の懲罰も議会外の事案を根拠にすることは難しく、それによる除名処分も期待薄でした。

木下都議がその職を失うことについて、残るは当選から1年経過後のリコールか、実刑判決による自動失職、そうでなければ自発的な辞職のみでした。

しかし、なぜこの時期に辞職なのか。

  1. 三か月の繰り上げルールの回避
  2. 起訴を受けての実刑判決回避

投開票日から三か月以内に退職・失職した場合には次点の候補者が繰り上げ当選するというルールがあります(公職選挙法112条第5項)

仮に木下都議が10月4日までに辞職していた場合、板橋区の次点者である自民党の松田康将氏が繰り上げ当選することとなります。

この時期まで辞職をしなかったことで、原則として欠員のままということに。議員報酬等が目的ではないというのであれば、ここまで粘って辞職しなかったのは繰り上げ当選を回避する意図が疑われても仕方が無いでしょう。

そして、11月9日に雲隠れ状態から姿を現して記者会見をした段階では議員を続ける意向だったのだから、今回の辞職は起訴されたのが理由でしょう。それによって実刑判決を回避しようという狙いがあるでしょう。

7回無免許運転の木下都議を起訴 失職の可能性は?|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト

木下都議の弁護士桐生貴央「都議会はいじめのように思えてならない」

FNNプライムオンラインの動画の23分過ぎから

木下都議の弁護士である広尾総合法律事務所の桐生貴央が、木下都議に対する都議会の対応について「学校や職場で見られるいじめのように思えてならない」と発言。

この発言は木下議員が当選後、当選証書の受け取りにすら現れず、議会への登院をまったくせず、出席を求められても出席してこなかった(何度目かでやっと出席した)という経緯からすると不思議です。

法的拘束力の無い辞職勧告という手続についても批判していましたが、議会の運用としてこれまで行われてきたものですし、議会としての意思を示す行為をすべて法制化してからでないとできないというのはおかしいし、すべての行為に法的拘束力を付与することもまた柔軟性に欠けることとなるでしょう。

なお、共同通信記者からの質問で「木下都議も同様の認識か」と問われた際、本人は否定し、当該弁護士の認識を述べられたのだと思うと発言。

木下「仕事したいのにできない理不尽」「ボイコットは仕事をサボっているということ」

木下議員は「仕事したいのにできない理不尽」「ボイコットは仕事をサボっているということ」と発言していますが、辞職勧告決議や議長召喚(法的拘束力無し)について説明がなされていない中で出席をしようとしているという、木下議員側の問題でしょう。

「無免許運転の自覚があったのか?」⇒桐生貴央弁護士「裁判の場で明らかにしたい」

「無免許運転の自覚があったのか?」という記者の質問に対して桐生貴央弁護士は「裁判の場で明らかにしたい」とだけ回答。

既に別の場面では木下氏が「罪を償っていきたい」と発言しているのに、この態度は矛盾しているような気がしますが…

無免許運転は免停時期の広い範囲に渡って行われていることが明らかで、言い逃れできるものではないでしょう。当初「勘違いしていた」などと言っていましたが、明らかに嘘ですからね。

なお、「選挙期間中にはバイクには乗っていない」と会見で発言していますが、質問は「選挙期間中も無免許で運転していたんですか」というものであり、車での事故を起こしたのは事実ですから誤魔化しの回答をしているということです。

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