民進党の杉尾秀哉(すぎおひでや)氏の支援団体がとある国の組織なのでは?という話がにわかにネット上で湧き起っていますので、彼の情報を一元化しました。
杉尾秀哉氏のプロフィール
政治家としてのものだけ抜粋。
2015年12月末でTBSを退社後、2016年1月11日、北澤俊美の後任として7月の参議院議員通常選挙に長野県選挙区から出馬し当選。民主党(現・民進党)公認+共産党・社民党の推薦。
現在は民進党長野県参議院選挙区第3総支部長
ざっとこんなところです。
杉尾ひでや氏の関連WEB
結構いろいろありました。本人はツイッターはやってないみたいです。
杉尾ひでやオフィシャルサイト
活動報告が活発で情報を追うとするとものすごく面倒です。
記事のカード幅を小さくすればいいのに。
杉尾ひでやオフィシャルFacebook
杉尾ひでやオフィシャルフェイスブックの更新もマメですね。
杉尾ひでやを応援するネットワーク
https://www.facebook.com/groups/sugio.denkatsu/
杉尾ひでやを応援するネットワークは、216年7月16日の投稿を最後に更新してませんが、選挙活動の詳細がわかるかもしれません。
信州市民連合
信州市民連合は選挙用組織だったみたいなので、杉尾氏当選を受けて解散済みの組織です。これも選挙活動の詳細がわかるかもしれません。
ツイッターアカウントもありました。@Ssr02Ssrinfo
賛同団体
賛同個人
信州長野勝手連
信州長野勝手連は、あくまで信州長野の野党を応援するものみたいです。現在は杉尾氏が選出されているので杉尾氏を応援しているようです。ツイッター:@NaganoGX
件の画像にある名前について
「在日本人朝鮮総聯合会長野県本部選挙対…」と書いてあったというフェイスブックの画像、私も調べましたがソースを見つけられませんでした。
なお、社民党長野県連合通信2016年4月7日について、杉尾ひでや氏が登場していましたが。そちらについてはこちら。
県連合通信№105(大会特集) (2).pdf - Google ドライブ
最初にプロフィールに書いた通り、彼は社民党の推薦を受けているため、この集会には当然社民党の支持者が集まっていた事でしょう。そして、この画像にある人物もおそらく社民党と関係がある団体の人物という可能性もあるのではないか。
それにしても部落解放同盟県連委員長の星沢重幸、朝鮮総連県本部委員長の李光相などのメンバーが応援しているということですね。
杉尾ひでや氏の政治資金収支報告書
彼が政治家として活動したのが平成28年(2016年)ですから、これ以降のものとなります。おそらくこれら以外には彼に関する報告書は存在しないと思います。
杉尾ひでや後援会の政治資金収支報告書
「平成28年分政治資金収支報告書(国会議員関係政治団体)について」のページ
こちらから「杉尾ひでや後援会」をクリック
https://www.pref.nagano.lg.jp/senkan/documents/shugiohide.pdf
寄付の内訳は、杉尾ひでや本人を含む個人のみ。本人からの寄付が300万円と大きな割合を占める。
民進党長野県参議院選挙区第3総支部の政治資金収支報告書
同じく上記の長野県のページにあります。
https://www.pref.nagano.lg.jp/senkan/documents/minshinsan3ku.pdf
寄付は民主党・民進党+企業からのもの。
秀山会の政治資金収支報告書
こちらは総務省です。以下のいずれからも同じファイルにたどり着きます。
総務省|政治資金収支報告書|平成29年11月30日公表(平成28年分 定期公表)|国会議員関係政治団体(政党の支部を除く。)|「シ」から名称が始まる団体
総務省|政治資金収支報告書|平成29年11月30日公表(平成28年分 定期公表)|総務大臣届出の国会議員関係政治団体の収支報告書(再掲)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/SS20171130/1022900013.pdf
寄付は杉尾氏本人からの70万円だけ。
杉尾氏の団体への寄付について
そんなに深く調べていないので、何かしらの発見はありませんでした。ただ、杉尾氏本人が自分が代表を務める団体に寄付しているということはわかりました。
党支部以外の団体はいずれも「その他の政治団体」ですが、秀山会は「資金管理団体」の指定が「有り」になっており、杉尾ひでや応援会は「無し」になっていることから別組織です。その他の政党の資金管理団体は一つと決められています。
自己が代表を務める団体への寄付はいいのか?
自己が代表を務める団体に寄付をしていた議員でニュースになったのが森裕子氏なので引き合いに出します。(彼女自体は検察が不起訴にして告発人が検察審査会に申立をしている状況です)
自身が代表を務める政党支部に計約1200万円を一時的に寄付した上で、新潟税務署に寄付金控除として所得税の還付を請求し、計約260万~360万円を不正に受け取ったとして
まず、自分が代表を務める政党支部や団体に寄付をすること自体は適法でありなんら問題はありません。
したがって、杉尾ひでや氏の寄付は、それだけでは何ら問題はありません。
問題は、そこから還付金申請をして還付金を受け取る行為があった場合です。
政治団体への寄付金控除制度
実は、一定の政治団体へ寄付をすれば寄付金控除(還付金)が受けられる制度があるのです。ざっくり言うと、寄付した額の30%が帰ってきます。根拠法令は租税特別措置法の41条18・1
例外として「その寄付をした者に特別の利益が及ぶと認められたものを除く」と定められているので、自分が代表を務める団体はさすがに除かれるだろうという事です。ただ、これに違反したとして刑事罰の対象になるかは不明です。森裕子氏がそもそも還付金申請をしていないのか、それとも申請をしていたけれども刑事罰には問えないと検察が判断したのかわかりませんが、制度としてはこのようになっています。
更に、政治団体は5万円以下の支出の報告義務はないので(国会議員の場合は1万円以下の場合)、これを下回る金額の支出という事にしておいて自分のところに寄付した金額を使い切るということが「事実上」可能な制度になっています。
自分で100万円寄付して、その使い道を分からなくすれば、30万円が自分の懐に帰ってくる。このようなことを「やろうとおもえば可能」な制度になっているということです。
蛇足でしたが、日本の法制度上の問題として前々から言われていることでしたので、改めて記載しました。もちろん、杉尾氏が還付金申請をしているという情報は確認していません。
まとめ
- 杉尾ひでや氏と朝鮮との関係については確認できなかった
- 杉尾氏の収支報告書は現時点では3つ
- 杉尾氏の団体への寄付も問題なさそう
- 寄付した人物や企業、HPにある支援組織・個人については未調査
私が調べたのはこの通りです。
以上