事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

立憲民主党神奈川選挙区で波乱 笠ひろふみ「水野もとこ候補の当選を最優先」寺崎「一本化は誤解、この時期の方針変更は異例の事態」

笠ひろふみ議員による愚行中の愚行

「愚行中の愚行」と言われてますね…

立憲民主党笠ひろふみ「水野もとこの当選を最優先する方針」

https://archive.ph/M6Uku

参院選神奈川選挙区において、立憲民主党からは水野もとこ・寺崎雄介両氏が立候補している中、7月5日、同党の笠ひろふみ議員のツイッターアカウントから突如、「西村幹事長が阿部神奈川県連代表らと会談し、各情勢調査で上位の水野もとこ候補の当選を最優先とする方針」とする発信が為されました。

このツイートに対しては「弱者切り捨て」「これが排除の論理か」「寺崎氏の方は諦めたか」といったような反応が相次ぎました。現在もそうした反応が続いています。

一部メディアからは「事実上の一本化」と評されることも。

水野もとこ候補も選挙用Facebookで笠ひろふみ氏の発信をシェア

水野もとこ

https://www.facebook.com/spacemom2019/posts/pfbid0bqFfP9FsBWSi4JzFovTH4ompNQouu7UNP1mxBizwEHVa1crUSHto1hZtpXfshrwil

水野もとこ候補も選挙用Facebookで笠ひろふみ氏の「党として水野もとこ候補の当選を最優先とする方針」発信をシェアしています。

てらさき雄介選対本部長青柳「一本化方針」という誤解が広がっている

てらさき雄介選対本部長の青柳陽一郎衆議院議員からは、党本部とやり取りした内容について報告。

党本部の方針の確認として、情勢が厳しいことから当選可能性の高い者への支援を増やすため応援弁士の派遣については水野氏へ寄せていくという方針、県連で運行している街宣車についてもなるべく水野氏の活動に充てるという方針があった。

その後にメディアの報道等があり拡大解釈が広がった

青柳議員・中谷事務総長・望月事務局長・山崎本部長の4名で、西村幹事長に対し、このタイミングでこの方針を示したことへの抗議をし、「一人の候補への一本化」という話という風に間違って伝わっているので撤回するべきとし、県連所属議員、選対に入っている議員の活動については制約をかけないという通達を出すように県連に要望を伝えた。

西村幹事長からは「混乱を生じさせたことは申し訳ないが、本部の応援弁士の派遣については選挙戦略上の問題として理解してほしい、ただし、県連の所属議員や選対の活動についてはこれまで通り行ってよい」と述べられたため、ならばその旨をそのまま通達として出してほしいと要請。

てらさき雄介「選挙・民主主義にとっても非常に重要な問題」

てらさき雄介 氏としては、党内議論の際には「一本化」に反対したことはなく、むしろそれも選択肢ではないかと伝えたこともある。しかし、2名の当選を勝ち取るという方針になった以上は自分が一議席を取るつもりで活動してきた。しかし、公示された後のこの時期に一本化ととられるような方針が公表されるのは、立憲民主党内部だけの問題ではない、既に有権者に投票してもらっているにもかかわらずこの方針となるのは過去に無い異例の事態、深刻な事態である。正常に戻していかなければならない。これからの運動を全力で戦い抜くことで誤解を解いていきたい。

こうした発言がありました。

質疑応答部分についてはここでは書きません。

まとめ:「一本化」は厳密には間違いだが、事実上そうだと捉えられるのは仕方がないか

まとめると

  1. 「一本化」は厳密には間違い
  2. 変更された方針は①応援弁士の派遣は水野氏へ寄せていく②県連で運行している街宣車もなるべく水野氏の活動に充てる
  3. が、「事実上一本化の方針が為された」「寺崎は諦められた」と思われても仕方のない方針・情報の伝わり方だった
  4. この時期での方針決定(+伝わり方)は有権者の方への混乱を生じさせており、立憲民主党の今後にかかわる重大な事案と本人らが認識している

こんなところです。

選挙戦略上、こういうことは他の党でもこれまであったと思われますが、それでも対外的に公表するような内容ではないだろうと思います。

この話が広まった発端である笠ひろふみ議員のツイートは今でもそのままであり、立憲民主党の組織としての不安定さが如実に表れた事案だと言えるでしょう。

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