事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

草津町黒岩町長「然るべき手続を取る用意がある」上野千鶴子、北原みのり、フェミ議連などに対し:「レイプの町」と侮辱され世界に拡散

黒岩町長の会見

会見での記者からの質問への応答と関連する事実関係について補足します。

質疑応答の前までの書き起こしは以下に載せています。

草津町黒岩町長「然るべき手続を取る用意がある」

学者や女性差別を訴える人たちがですね、草津町議会と町長の暴挙と言いたい放題のコメントをしていましたが、新井氏が虚偽告訴罪の被告人となった今でも、その方々が同じことを言えるのか、回答を頂きたいと草津町は思っております。内容次第、どのようにするのか、では、然るべき手続を取る用意があるということを申し上げておきたいと思います。様々なメディアで酷い誹謗中傷を受けた、女性が性的被害を受けたと言えば、躊躇いもなく犯罪者に仕立て上げられる、何一つ証拠も無いのに、大変怖い世の中になったと思います。この事件の大きな問題点の一つに、本当に性被害に遭った女性がこの事件と重ねられ、声を挙げられなくなることは、本当これはに大変な問題だと思います。新井被告人の嘘の反動がどれだけ大きいものになるのか、本人はもとより、新井氏を煽り立て悲劇のヒーローに祀り上げた者たちの責任は極めて重大であると思います。

草津町の黒岩町長が、新井祥子元議員による虚偽の「性被害」申告に端を発する名誉毀損等について、学者や女性差別を訴える者に「然るべき手続を取る用意がある」と言及しました。

会見では具体的な名前も挙げているため、関連する事実関係を整理します。

東京大学名誉教授の上野千鶴子「被害者を議会から追い出すのは本末転倒」

以下、会見の書き起こしの一部です。

今回の事件、新井氏が性被害を受けたと告白した途端、問答無用で新井氏が性被害者で町長黒岩が加害者と、このようにされたものであります。性被害者になるのは女性であり、性加害者は常に男性とするという世相にありますけれども、それをしたたかに利用したのが新井被告人であると思います。さらに、一方的且つ何一つ証拠もないのに、悪ノリをいたしまして、女性差別、ジェンダーに切り替えた当事者たちが、さらに事を大きくしたということだと思います。

いろんな文章がいくつかありますから紹介させていただきますけれども、これ地方議会人という公の広報誌、全国の議長会に配布されるものの中で草津の事件が取り上げられたんです。そして「特集 議会とハラスメント」という内容でですね、上野千鶴子さんという東京大学名誉教授の方が投稿してるんですが、読んでみますけれども「極めつけは草津町の新井議員が町長のセクハラを公表したことで与党議員が立ち上がり、リコール運動を実施、新井祥子議員は失職した。やるべきことが間違っているであろう。最初に第三者を交えた調査委員会を立ち上げ、事実の究明を行い、事実なら加害者を処分することだ、それなのに被害者を議会から追い出すとは本末転倒だ」。つまり、もう私が加害者という、公の機関で全国の市町村議会の広報誌に草津の恥として書かれたものです。

黒岩氏によると、月刊「地方議会人」5月号(2021年)にて、東京大学名誉教授(社会学:家族社会学・ジェンダー論)の上野千鶴子氏が、「やるべきことが間違っている」「最初に第三者を交えた調査委員会を立ち上げ、事実の究明を行い、事実なら加害者を処分することだ、それなのに被害者を議会から追い出すとは本末転倒だ」等書いているとのこと。

これに対して草津町の差出人名で上野氏に抗議したが、上野氏は「謝罪しない」の一点張りであった、今回の起訴でどう考えているのか改めて今の草津町議会の議長が抗議文を送る予定と、黒岩氏が11月11日会見の質疑応答において発言しています。
※黒岩氏は、地方議会人の機関紙側は「軽率だった」と返答があったとのことだが内容についての認識を明らかにしていないとしている

上野氏の主張は、「被害者を議会から追い出すとは…」と言ってる所を「被害を訴えてる者を」と読み替えるべきなのかもしれません。その場合、「最初に第三者を交えた調査委員会を立ち上げ」の部分は、一つの方法論としては有りなのかもしれませんが、一般論としてリコールの要件にはそのような調査は必須ではなく、住民の権利を制限することになりますから不当です。

そして、本件の事情の下ではまったく妥当しません。

  • 「性被害」は新井氏の側から主張してきたが、リコール前は新井氏は民事刑事ともに裁判を起こしていなかった。
  • 議会での追及に対しても支離滅裂な回答、しかも被害実態とする根幹部分の主張が二転三転しており、「町長室の模様替え」などという虚偽発言もあった
  • リコールの理由は他に住居実態の不存在などもあった

新井氏のリコール(解職の住民投票)が行われたのは2020年12月。

対して新井氏が黒岩氏を強制わいせつ罪で告訴したのが2021年の12月。
※この告訴は黒岩氏への聞き取りもなく短期間のうちに不起訴処分となっている

しかもリコールまでの間に新井氏は黒岩町長の不信任決議案を提出して議場での闘争に持ち込んでいます。

そもそも本件のように密室での2名の単発の行為が対象となっているだけで他に調査対象が無い事案で、第三者委員会は適切なのでしょうか?

多数の関係者による恒常的な実態を検証して今後の体制を整える、といった目的で設置するものでしょう第三者委員会は。

しかも上野氏、「事実なら加害者を処分することだ」と書いてるみたいですが、(他の文章を読んでませんが)「事実でないなら」どうすべきかは書いてるんでしょうか?

ここも上野氏が黒岩氏を加害者と決めつけているかどうかの判断に影響するでしょう。

2020年12月のリコール時点までの経緯のまとめは以下。

アエラドットの北原みのり、フェミ議連、赤旗などにも反論

それと、全国フェミ議連、連盟の方から、やはり草津町に来まして宛名が私草津町長、議長、群馬県知事、総務大臣、それから全国町村議会議長会会長の松尾文則様ということで、差出人が共同代表増田薫(ますだかおる)氏=千葉県松戸市議会の議員、共同代表で前田佳子(まえだけいこ)さん=東京都八王子市の市議会議員、事務局、伊藤正子(いとうまさこ)さん=埼玉県川越市議会議員ということで、内容的には「群馬県草津町議会は、女性否定議会です、新井祥子議員が町長による性被害を告発したことへの草津町議会の対応は性被害を告発したこと自体を否定する人権侵害だと私たちは考えます」と、少し飛ばしますけれども、「裁判の日程は未定、警察の捜査も終わっていない中、客観的認定の無いまま、12月6日、住民投票が実施され、解職賛成が2542、反対208票で新井議員は失職しました。町議会議長らが呼びかけ人となって動いたこの住民投票では、地方自治が想定した住民投票の趣旨から逸脱していると考えます」と、こういう内容であります。

「全国フェミニスト議員連盟」を知ってる人は、もしかしたら千葉県松戸市のVTuberに難癖をつけてきた時間から把握したかもしれません。

共同代表の増田かおる議員は、さらに個人でも様々な問題発言をしてきました。

福島県への風評加害発言として「放射能で殺される」「汚染水を流すな」

慰安婦に関して「国際社会では「性奴隷」が共通認識」と発言

HPVワクチン・新型コロナワクチン -に否定的どころか危険を訴える

などなど。

フェミ議連の草津町に対する抗議文については2020年に草津町からクリティカルな反論が為されましたが、メディアは報じず、フェミ議連も沈黙したままです。

続いて黒岩町長は赤旗にも言及しています。

それからこれは新聞赤旗ということで、作家の北原みのり氏、フラワーデモ群馬主催者代表の田嶋みづき氏町長から性暴力を受けたと告発したことでリコールとなり、失職した新井祥子元町議会議員に日本共産党の山田みどり中之条町議らがこの会に参加しました」というこういう記事があります。

フラワーデモ 訴え排除しない社会に/群馬・草津町

赤旗記事は活動をそのまま紹介するだけですが、共産党の地方組織は…

共産党県委員会と北毛地区委員会は6日、「党は今回のリコールに反対の態度。地方議会での少数者排除、あらゆるハラスメントに反対を貫いていく」という内容のコメントを発表しています。

こんなことを言っていました。

また、以下の記述もありますが…

性被害当事者が生きやすい社会を目指す「一般社団法人Spring」代表理事の山本潤氏は「性暴力を訴えると排除される社会を変えよう」

この山本潤氏はTwitter上で「#レイプの町草津」というタグを最初に作って広めた人物であり、法務省の性犯罪に関する刑事法検討会の委員でした。

北原みのり氏はアエラドットという、朝日新聞系の媒体で本件を書いていました。

町長にたとえ加害の事実がなかったとしても、この議会そのものが十分に性暴力でミソジニーだった。」などと書いています。

海外メディアを嬉々としてシェア。

「レイプの町」「セカンドレイプの町草津」「草津町に行くのをやめよう」

黒岩氏からはネット上の動きも触れられていました。

謂れなき誹謗中傷がまさに世界に伝播して、町ぐるみ、隠蔽体質など、黒岩を貶めたものであります。そして、これが非常に蔓延しましたが「レイプの町」「セカンドレイプの町草津」と非常に侮辱的な文言により、これらが世界に拡散されたのであります。ネットでは「草津町に行くのをやめよう」キャンペーンが張られ、役場周辺では「町長出てこい」「町長ヤメロ」、の街宣をかけられ、(聴き取れず)フラワーデモと称し、「セカンドレイプの町草津」の看板をフェミニストたちが掲げ、新井被告人はその中心に立ち、「町長は権利の濫用をヤメロ」との主張をしておりました。そこに草津町の中澤康治町議と、中之条町の女性のさっき言いました町議らが加担していたということであります。

中澤康治町議と、質疑で言及のあった増田都子氏は、それぞれ「新井祥子元草津町議を支援する会」の会長と副会長の関係で、草津町が原告となった民事訴訟の被告です。

黒岩氏は、この2名からのバッシングも強烈だったが、起訴された後はダンマリになった、としています。具体的にどういう発信をしていたのかはTwitterでは消されてますが、Facebookに残っています。

海外メディアにも報じられ「日本では性差別と不平等はいまだに蔓延」

草津町に来るとレイプされるとの印象づくりを企て、ネットでは滅茶苦茶なフェイクニュースを撒き散らし、世界に発信したわけであります。日本には常習的に性暴力を加える政治家が居る、野蛮な国家としてアメリカイギリスフランス台湾等、世界から女性問題では後進国扱いをされたも事実であります。アメリカのトップのマスコミが全部これを報道してます。フランスからは私に直接電話ですけども取材がありました。

「日本では性差別と不平等はいまだに蔓延」「#Metoo運動は日本では抵抗に遭っている」「伊藤詩織の件が…」などといった形で海外メディアに報じられています。

海外メディアの多くは朝日新聞記事を通じて本件を認識しているようでした。

その他「黒岩による性加害」がある前提、「草津温泉には行かない」と拡散した者たち

その他、11月11日の会見では言及されはしなかったものの、本件について草津町に対して侮辱的な発言をしていた者たちで観測されるものをここに掲載します。

北原みのり×福島みずほ

2020/12/13にUPされた、石川優実×大椿ゆうこ×北原みのり×菱山南帆子×笛美×福島みずほによるWEB鼎談。この中で草津町の事案に関する発言がありました。

草津町について発言していたのは大椿ゆうこ、北原みのり、菱山南帆子、福島みずほ

北原みのりは、議会で新井氏が「証拠を出せ」などと言われてることについて「性暴力的」「性被害を自分が受けてるような」「日本で一番酷いんじゃないかとどこに行っても言われる」などと評していました。

「公然とミソジニーが起こってる」「共同体の中でいじめが公然と行われている」「社会の中に女性差別がある」「みせしめ・公開処刑」「異分子としての女性が入ることへのバッシング」などと社民党の福島みずほ議員までもが発言しています。

目に付く発言はこういったところです。

APP研のキャロライン・ノーマら「ミソジニーの町」

https://archive.ph/3UOQX 

PAPS国際顧問のキャロライン・ノーマらが書いた文は殊更に日本を貶める内容でした。その中で、黒岩町長への名誉毀損もありました。

Caroline Norma & Emma Dalton, ‘Big-time misogyny in small-town Japan’

He had a history of similar offences against staffers of the council but Arai is his first and only victim to speak out.

「彼は、これまでにも議会の職員に対して同様の罪業を繰り返してきたが」

この一文の前に"sexual violence"=性暴行や"sexually assaulted"=性的被害といった言葉が使われていることから、similar offencesというのもそうした意味で使われています。

この文は、その内容が事実でないなら名誉毀損となるものと言えます。

共著者のエマ・ダルトンも以下発言しています。

他にも散々な言われ方がされています。

the mayor’s power had increased, and harassment and bullying by him and others, as she had experienced firsthand, had worsened. 

町長の権力が増し、彼やその他の者によって、彼女が身をもって体験したようなハラスメントやいじめが深刻化した。

Arai continues to be harassed and maligned in her job by people such as the mayor, including in the form of expulsions from the council chamber, court hearings, appearances at credentials review committees, spy-cam filming, provisional reductions of her councillor salary, and slanderous flyer drops.

新井はハラスメントを受け続けており、町長などから仕事上の嫌がらせや悪口を言われ続けている…盗撮や中傷ビラの投函など…

 

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