事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

アエラドットに警察庁「男性がAED使用後、女性が強制わいせつで被害届を出し警察が受理という事例は把握しておりません」

傍証が積みあがっていく

※追記:2月25日のアベプラの放送にて、再調査の結果、事実確認ができなかったと謝罪がありました。

警察庁「AED使用後、女性が強制わいせつで被害届を出し警察が受理の事例無し」

アエラドットが警察庁に対して「心肺停止状態の女性に対して男性がAEDを使用した後、女性側が男性に強制わいせつで被害届を出し、警察が受理したケースはこれまでにあったか」と質問をするも、「このような事例は把握しておりません」と回答があったとする記事を出しました。

アエラドット以前に照会していた米山隆一議員も同様の回答:アベプラの放送内容が否定

そもそもこの話は、1月にアベプラがネット上のユーザーの投稿を真に受けて放送したことが発端でした。

今回、アエラドットが警察庁に照会した内容と同様の質問は、既に米山隆一衆議院議員が行っており、警視庁・大阪府警本部もそのような報告は無いというものでした。

なお、アベプラの情報源となったXアカウントは特定されており、番組終了後、鍵アカウントにして何らの説明もありません。

さらに、アベプラの番組プロデューサーである郭晃彰のXアカウントも消えています。

AEDの使用を促進する情報発信・共有を:「配慮」に反発するだけではない

アエラドットの記事には、きちんとAEDの使用促進に繋がる記述があったので取り上げる価値があります。特に、「男性の力が必要」としている部分は、他には見られない情報であり、有用でしょう。

(2ページ目)女性にAEDで救命措置で「強制わいせつ」を警察は否定 女性へのAED装着における大問題とは | AERA dot. (アエラドット)

毎分100~120回のペースで、胸を約5センチ(乾電池1本分の長さ)、繰り返し押し下げる。「救急隊員でも5分ごとに交代する力がいる作業です。一般の男性なら2分くらい、女性なら1分も続けられない。女性だけで十分な救命措置を施すのは困難です」

そして、『ブラジャーなどの下着を外す必要は「ない」』として金具とAEDが触れないようにすればいい旨を伝えています。とにかく、『現場での迷いを取り除く』ための情報を伝える意思がこの記事にはあります

従前、「配慮」というワードだけが敵視されてその意図をスポイルした炎上言論が横行しましたが、『電気ショックの時間を早める/躊躇を無くす事にもなる』という性質の助言であった、ということを当時の喧騒の中でまとめています。

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