議事録の(一時的)隠蔽行為
- 令和4年3月29日参議院外交防衛委員会グレンコアンドリー氏の発言
- 令和4年3月29日参議院外交防衛委員会議事録が現在も非公開(隠蔽?)
- 議事録が相当期間経過しても公開されない理由:どこかの会派が止めている
- 杉田水脈議員のヒューマンライツナウに関する質疑、和田政宗議員のIR家事の規制に関する質疑でも
令和4年3月29日参議院外交防衛委員会グレンコアンドリー氏の発言
3月29日の参議院外交防衛委員会における、グレンコの不適切発言です。 pic.twitter.com/kukAibj7RO
— グレンコ アンドリー(新刊「NATOの教訓」増刷決定) (@Gurenko_Andrii) 2022年4月1日
ありがとうございます。まず、個人のそれぞれの人の立場の、冒頭に仰った話なんですが、さっき仰った人は確かに法律上は関係ないのですが、残念ながら、あなた方の党にロシアの侵略を明らかに弁明している人もいるので、その人についてもそろそろ考えた方がいいのではないかと私の個人的な意見であります。
令和4年3月29日の参議院外交防衛委員会にて国際政治学者のグレンコアンドリー参考人の発言と彼に対する質疑があった議事録で、当該委員会の議事録が未だにUPされていない問題(当日は他にも元駐ロシア大使館特命全権公使河東哲夫、慶應義塾大学総合政策学部准教授鶴岡路人らが参考人として発言、質疑を受けている)。
「ロシアの侵略を弁明している人」というのは、名指しはしていませんが、鈴木宗男議員のことです。
この発言が「不適切発言だとして問題だ」とされていたようです。
先日の参議院外交防衛委員会に、不適切発言として議事録から削除される部分の要約:
— グレンコ アンドリー(新刊「NATOの教訓」増刷決定) (@Gurenko_Andrii) 2022年3月31日
音喜多議員(維新の会):「橋下氏は我が党の創立者ですが、今は民間人だから党の方針と関係ない」
グレンコ:「今言及された人物より、現在御党所属議員でロシアの侵略を弁明する人について考えた方がいいと思います」
「議事録から削除される」というのは確定事項ではないはずです。
令和4年3月29日参議院外交防衛委員会議事録が現在も非公開(隠蔽?)
御覧のように、参議院外交防衛委員会の議事録検索のみ、引っかかりません。
もっとも、動画は公開されています。
議事録が相当期間経過しても公開されない理由:どこかの会派が止めている
会議録がUPされるのは通常、約2~3週間とされていますが、簡略なものについては数日でUPされることもあるようです。
ただ、国会議事録が出るまでには衆参の事務局が議事録の草案を各会派に渡して間違いがないかどうかをチェックさせるという手続があります。
「良」とする返答があったその後、衆参の事務局から国立国会図書館の事務の方に会議録が送られ、UPされるという運びです。
会派でのチェックの際にどこかの会派が「回答すらしない」場合があります。
その際には1年以上経っても議事録が発言者から来ないという例も過去にはあったと言います。
ただ、永遠にストップされる、という事はあり得ません。
選挙や解散があった場合に発言者が国会議員ではなくなったりする場合もあり、このときは流石にペンディングにはせず、公開に踏み切るそうです。
最悪の場合でも選挙・解散があった後のタイミングで議事録は公開されるそうです。
いずれにしても、事務局レベルの所で議事録が隠蔽される、公開されない、ということは在り得ません。
杉田水脈議員のヒューマンライツナウに関する質疑、和田政宗議員のIR家事の規制に関する質疑でも
実はこの話は、杉田水脈議員のヒューマンライツナウに関する質疑で議事録の公開が遅れていた際に事務局に確認した話です。(結局、1年以上議事録の公開が行われなかった。)
他には、和田正宗議員がIRカジノ規制について詳細に質問をした参議院内閣委員会平成30年7月17日の議事録の公開が遅れたケースがあります。
こうした事は度々発生しますが、議事録の公開を遅らせてほとぼりが冷めるまでやり過ごそうとする者が居るのだということです。
以上:はてなブックマーク・ブログ・note等でご紹介頂けると嬉しいです。