事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

萩生田光一がテレ朝ワイドスクランブルへ質問状『都議会自民党と別組織の自民党東京都連を混同、取材なく不記載に萩生田が関与と印象付ける映像』

ふてほど事案

萩生田光一がテレビ朝日ワイドスクランブルへ質問状

自由民主党の萩生田光一衆院議員が1月10日、Xにてテレビ朝日の番組「ワイドスクランブル」に関して質問状の内容を公開し、背景説明も加えていました。

【テレビ朝日「ワイドスクランブル」への質問状について】

当事務所は、テレビ朝日「ワイドスクランブル」の放送内容に関して質問状を送付いたしました。

政治家の説明責任を厳しく問うメディア自身の説明責任の在り方について、以下の一問一答をご覧いただき視聴者の皆様にご判断いただければ幸いです。

まず経緯として、2025年1月6日放送の同番組では、都議会自民党の不記載問題を扱う際、別組織である自民党東京都連の収支報告書を背景映像として使用。当方の指摘を受け、番組内で訂正されました。

また、2024年12月19日放送の萩生田光一に関する内容について、視聴者から当事務所へ事実誤認した抗議が寄せられたことから、番組内容を確認したところ、重大な問題点が判明。下記の質問事項について回答を求めました。いずれの放送も当方への取材は皆無です

以下質問状並びに回答文を一問一答形式に修正(内容は原文)

『都議会自民党と別組織の自民党東京都連を混同させ、取材なく不記載に萩生田が関与と印象付ける映像』

質問と回答文は上掲投稿にありますが、箇条書きでまとめます。

  1. 2004年に秘書が説明を受けていた事案に対し、その旨を省略してあたかも萩生田本人が受けた説明のように編集
    ⇒回答無し
  2. 森功氏が「政策勉強会を頻繁に開催」「朝食会や勉強会を開催し」等コメントこのコメントに基づいて番組が進行しておりますが、当方の認識では、そのような事実はございません。
    ⇒森氏は複数の議員や秘書などへの取材に基づいてコメントしたとしている
  3. なぜ【都議会自民党】と別の政治団体である【自民党東京都連】の収支報告書を背景映像として使用し、そこに萩生田の名前を意図的に映し込んだのか
    ⇒制作過程で担当者が映像を取り違えて編集
  4. あたかも都議会自民党が自民党東京都連の支配下にあるかのような印象を視聴者に与える構成、当時会長であった萩生田に対して不当な印象操作を行っていると感じているが見解如何
    ⇒川松真一朗東京都議に取材し「別組織ですから、不記載に都連の会長が関わっていることはない。」とのコメントもあわせて紹介している
    ⇒森氏の発言は、政治不信払拭のために、早く真相究明をするべきという趣旨
  5. 番組全般を通じて、内容と直接関係のないシーンにおいても萩生田の映像を継続的に出演者の背景に使用している意図は?
    ⇒回答無し
  6. 番組内で長時間萩生田を取り上げているにもかかわらず取材が無かった理由は?
    ⇒回答無し
  7. 貴社に限らず 「出演者のコメントに番組は関与していないので回答しかねる」等の回答をいただくことが多々ありますが、その出演者を決めたのは番組側でありますので、コメントを番組内で取り上げて放送した以上は番組側にも責任があるのは明白であります。必要であれば出演者に対して、その発言の根拠について聞き取り等を行い、ご回答いただきますよう重ねてお願い申し上げます
    ⇒上記のほかにもご質問をいただいておりますが、いずれも自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題について、衆議院政治倫理審査会に複数の自民党議員が出席して説明する事案に関する特集の中で、番組側の判断として、必要に応じて取材、報道したもので、制作過程や番組内容に問題はないと考えております。

「ワイドスクランブル」の累次の放送により、都議会自民党と別組織の自民党東京都連を混同させ、政治資金収支報告書への不記載問題に萩生田が関与していることを印象付けられていたが、それらが萩生田氏本人への取材なく作られたことに関して質問をしています。

明確に対応したのは【都議会自民党】と別の政治団体である【自民党東京都連】の収支報告書を背景映像として使用し、そこに萩生田の名前を意図的に映し込んだことについて、制作担当者のミスでそうなったことの説明と謝罪・その旨の番組HPへの掲載予定のみです。

11日土曜日午前現在、テレビ朝日「ワイドスクランブル」のHPには当該訂正に関する記載はありません。また、番組Xアカウントなどにも訂正に関する投稿は現時点でありません。

萩生田光一議員に対する誤情報・虚偽報道・SNS上の捏造への対応をした例と不十分なケジメ

萩生田光一議員に対する虚偽報道・SNSの誤情報拡散は多数行われて来ました。

直ぐに挙げられるものを紹介します。

2021年10月には朝日新聞が「萩生田官房長官」と誤報し、朝日新聞編集局政治部長が詫び状を手交したことがありました。しかし、朝日新聞のHPでは誤報であった旨、その事に対する謝罪などが一切ありませんでした。

2022年9月には東京スポーツが萩生田光一議員に関して「旧統一教会イベントで四つん這い」記事を配信したものの、抗議を受けた結果、元信者の女性の証言が事実でなかったとしてお詫び記事を掲載しました。ただ、SNSで大拡散されたにもかかわらず、SNSではお詫びについて投稿していませんでした。

2024年10月には、ひろゆき氏のX投稿においてTBSの動画の一場面を切り取った画像に「一緒に日本を神様の国にしましょう」というテロップが付いており、それが萩生田氏の発言であるとし、「統一教会で、教会長と一緒に信者に説教をした」と書かれたことに抗議していました。

「一緒に日本を神様の国にしましょう」については、元のTBS報道特集の動画をみると、元信者と称する人物の信憑性不明な発言のテロップが、萩生田議員の演説のシーンに重ねて表示されてるだけであり、萩生田議員の発言ではありませんでした。

「統一教会で、教会長と一緒に信者に説教をした」については、報道当初から事実無根と言い続けているとのことでした。

同10月17日には、「16日に掲載されたAERAの記事文中に【東京都八王子市の自民党市議A氏】の証言が複数回あったが、自民党新政会(八王子市議会自民党会派)所属議員11名の中に『AERA編集部や今西憲之氏から取材を受けた議員はいない』と代表から連絡があった。正式に会派からAERA編集部に抗議」という事案がありました。

SNS上では同年12月に萩生田氏の発言であるとして「自民党『ガソリンの税金が高いと思うなら、慣れればいいじゃないか』」と書かれたJAPAN NEWS NAVIの見出しについては、事実無根のフェイクニュースとし、関連して「ある程度の金額に慣れて頂く必要がある」との見出し報道について元となった発言は【2023年11月28日の萩生田政調会長ぶら下がり会見】であり、不可避的な外部要因による原価増の予測に関する発言であると明示していました。

特定の政治家をターゲットにしてインプレ稼ぎをするという手法が、マスメディア・SNS問わず行われています。叩いて良い奴扱いされると真偽不明な情報でもテレビ新聞等に出回るという虚構からの現実への攻撃が行われています。

誤情報と指摘されてから謝罪訂正をしても、その名誉回復手段が不十分であるという状況が続いていますが、こんな報道倫理で良いわけがありません。

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