事案の整理
- 足立康史議員宮本徹議員への懲罰動議で「原英史氏の名誉回復と規制改革」
- 共産党宮本徹議員「原公述人は公聴会に相応しくない、懲罰動議は威圧」
- 2022年2月15日衆議院予算委員会公聴会における原英史公述人
- 原英史氏に対する誹謗中傷事案は予算委員会で発生:国家戦略特区に関する毎日新聞報道ベース
- 「国家戦略特区の疑惑」と言われているものは悉くデマだった
足立康史議員宮本徹議員への懲罰動議で「原英史氏の名誉回復と規制改革」
本日、私が提出者となって、共産党の宮本徹議員を懲罰委員会に付するの動議を衆議院に提出しました。引き続き、原英史氏の名誉回復と規制改革・構造改革の推進に力を尽くしてまいります!
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) 2022年2月17日
懲罰動議https://t.co/HZIdwKUqCW
共産党に手交した抗議文https://t.co/3QmeiHqgUahttps://t.co/KNvN2WwQ8k https://t.co/GiKWPML7tN pic.twitter.com/VJP4k8WWp8
共産党の宮本徹衆議院議員による懲罰事犯https://t.co/tZs4umRij2 と赤旗の報道ぶり。昼の党国会議員団役員会で扱いを議論する。 pic.twitter.com/u9uLf7N58f
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) 2022年2月16日
日本維新の会の足立康史議員が、日本共産党の宮本徹議員への懲罰動議を提出。
維新の会から共産党への抗議文によると、懲罰事犯の対象は「自らの抱える案件について私的な反論をとうとうと述べ…予算委員会の公聴会の在り方として…甚だ疑問」と発言したことです。
そのうえで、「原英史氏の名誉回復と規制改革」を訴えました。
これに対して非難が沸き起こっていますが、まずは周辺状況の整理を。
共産党宮本徹議員「原公述人は公聴会に相応しくない、懲罰動議は威圧」
私の予算委員会公聴会での当然の発言について、維新会派からわが党への抗議文が届けられ、私に対する懲罰動議をだしたとのこと。議会人として私の当然の指摘を受け止めないばかりか、責任を指摘した私の発言を威圧的に封じようというのでしょうか。自らを省みて、衆議院規則から勉強しなおしてほしい。
— 宮本徹 (@miyamototooru) 2022年2月17日
原氏の公述後の予算委理事会でも、あらためて私から、原公述人の公述について、予算委員会の公聴会にふさわしくないと指摘しました。予算委員会ベテランの理事からも、長い間、予算委員会の公聴会の性格について大事な指摘がなされました。
— 宮本徹 (@miyamototooru) 2022年2月17日
共産党の宮本徹議員は、2022年2月15日の衆議院予算委員会公聴会とその後の予算委員会理事会において、原公述人の公述について、予算委員会の公聴会にふさわしくないと指摘。
その後、衆議院規則を念頭に足立議員による懲罰動議に関して「責任を指摘した私の発言を威圧的に封じようというのでしょうか。自らを省みて、衆議院規則から勉強しなおしてほしい」とツイート。
衆議院規則
第三節 公聴会
第七十六条 公聴会は、議院又は議長から付託された議案の審査のためにこれを開くことができる。第八十三条 公述人の発言は、その意見を聴こうとする案件の範囲を超えてはならない。
2 公述人の発言が前項の範囲を超え、又は公述人に不穏当な言動があつたときは、委員長は、その発言を禁止し、又は退場を命ずることができる。
「付託された議案の審査のため」とありますが、予算というのは国家運営のリソースだから、といった理由で実際上はほぼ無限定の事項について発言が為されています。
立憲民主党の近藤和也議員には問題提起を前向きに受け止めていただき、感謝しています。
— 原英史 (@haraeiji2) 2022年2月15日
一方で、共産党の宮本徹議員の対応は残念でした。共産党はもっと人権を大事にする政党かと思いました。
15日衆議院公聴会につき、しんぶん赤旗は「(国家戦略特区WG座長代理の原英史氏が)自らの訴訟について持論を展開する異様な陳述を行いました」と報じた由。https://t.co/tw87GwJIvx
— 原英史 (@haraeiji2) 2022年2月17日
→ 公聴会でも答えましたが、私的な持論展開ではなく、実例に基づき、国会全体で対応いただきたいことを話しました。
2022年2月15日衆議院予算委員会公聴会における原英史公述人
原英史氏の2月15日の予算委員会公聴会における動画がUPされています。
立憲民主党の近藤和也議員の謝罪などもありました。
関連資料を表示しながらの動画として足立康史議員のチャンネルの動画があります。
なお、関連訴訟について、毎日新聞に対する訴訟では事実と齟齬があるが真実相当性があるとして毎日新聞側の違法が認められませんでした(原氏控訴中)。
毎日新聞が「特区審査隠し」とした根拠らしきものと原氏の反論については以下で整理したことがあります。
国家戦略特区「特区審査隠し・特区ビジネス」毎日新聞記事の検証 - 事実を整える
原英史氏に対する誹謗中傷事案は予算委員会で発生:国家戦略特区に関する毎日新聞報道ベース
「原英史氏に対する誹謗中傷事案」は参議院の予算委員会で森ゆうこ議員によって発生しました。毎日新聞による「国家戦略特区」に関して原英史氏が特区の提案者として指導料200万円を受け取っていたかのような見出しと本文で報じたことをベースに、森議員が「国家公務員だったらあっせん利得収賄で刑罰受ける」と発言しています。
※森議員の発言は恒川隆生教授・静岡大名誉教授(行政法)の毎日新聞紙上に掲載された内容が元ネタ
原氏は「国会における誹謗中傷」について対策を求める内容を発言しており、訴訟の経緯などはそのために避ける事の出来ない前提事実として述べただけでしょう。
したがって、原氏の公述人としての発言は、衆議院規則の「その意見を聴こうとする案件の範囲」を超えていないと言えるでしょう。
「国家戦略特区の疑惑」と言われているものは悉くデマだった
「加計学園問題でも公文書書き換え」というフェイク - 事実を整える
首相案件とは国家戦略特区の獣医学部新設案件:加計学園問題と行政文書 - 事実を整える
立憲民主党の江田憲司がデマツイート「広域条件で京都産業大学を落とし加計学園獣医学部を優遇」 - 事実を整える
「国家戦略特区の疑惑」と言われているものは、要するに加計学園の岡山理科大学獣医学部の新設認可に関わる話(2017年からずっと「疑惑追及」が続いているが実質的には同年に話は終わっている)なのですが、悉くデマであったことが確定しています。
しかし、共産党の宮本議員は2022年になっても公聴会でこの件についてまたも「疑惑追及」をしており、その主張にとって原氏の発言は都合が悪いのかもしれません。
この発言中の「スケジュール」に関しては、日本獣医師会の獣医学部新設反対運動により、文科省の(違法と考えらえる)告示で「平成30年度中に1校だけ」という限定が平成29年(2017年)につけられたことが原因です。
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