北原みのり「起訴＝有罪でしょうか？」草津町新井祥子事件に関し

加えて今の「風潮」を言うなら、被害者の訴える声をまずは疑わずに静かに聴く、ことである。それが今の国際基準の、“被害者中心主義”というものだ。もちろん、男女問わずに。犯された証拠を出せ、出せないなら犯されていないのだという論理で追い詰めることは、そもそも性暴力に無知であることを露呈するだけでしかない

ならば「虚偽告訴の被害者の声」は聞いてきたのか？

こんな書き方は、町長による性加害がある前提の頭でないと出来ない。

本当に事実のみ記してきたのか？実際の経過と異なる内容

まるで現代の魔女狩り？　性被害を訴えた草津町議会女性議員へのリコール
連載北原みのり 2020.11.25 16:00

衝撃だったのは町長だ。彼は性被害があったと新井議員が訴えた町長室の写真を大きなパネルにして、「どこで私にいかがわしい行為をさせられたのか答えてください」と目の前で迫った。「裁判で明らかにしていきます」と新井議員が答えても「答えなさいよ！」と大声を何度も出した。さらに新井議員の告発によって、「本当に被害にあった女性が声をあげられなくなる、大変な罪作りだ」と責め、こう言った。
「私に犯された女性ならば、とても（加害者と同じ空間の）ここにはいられない」「それがあなたは平然として、平気で私の目を見る」「神経が分からない」。このセリフは何度も繰り返された。

36分過ぎから。

黒岩町長が場所の特定をするよう求めた質問に続く新井議員の発言は「私の言ったときと配置は変わってますので、詳しい説明は難しいですので」「全部裁判で明らかにしていきますので」でした。

「配置が換わってる、詳しい説明は難しい」という部分は、北原記事ではなぜかカットされている。しかも、「町長が大声」ということをこの際の発言から感じることは困難。大声を出していると感じる場面は、その先の異なる場面。

北原記事の記述では、『新井の「裁判で明らかにしていく」という発言に対して黒岩が大声を出した』と理解するほかないが、それは実際の経過と異なる内容であり、これでは当日の議会・動画を見ていない者の印象を誘導しようとしているとしか思えない。

草津町新井祥子事件と当事者に「セカンドレイプ」と言う事の間違い

北原氏の主張は、当事者に求めてるからおかしな事になる。

当事者である相手方に対して「被害を訴えてるのだからそれを否定するのはセカンドレイプだ」と言うのは、被害を訴えた者が嘘をついていた場合、即座に加害者として見られている相手方への言葉による暴力になる。

【第三者向けの話を当事者にやった】

これが異常な態度だということが分からないのでしょうか？

さらに、黒岩町長は言わずもがな、草津町民や草津町議会の議員らも「当事者」です。

なぜなら本件では「セカンドレイプの町　草津」などと、もはや新井氏が自己の被害を訴え、回復させる目的を飛び越えて、地域社会全体を貶める活動をしているからです。

実際に、草津町自身が原告となって、新井氏の支持者を民事で訴えています。

北原氏の３つの記事は、直接的には町長が性加害をしたということを書いていません。

が、その前提でなければ書けないような記述もあることがまず問題。

そして…

町長にたとえ加害の事実がなかったとしても、この議会そのものが十分に性暴力でミソジニーだった

このような主張もしていました。

「女性が追及されることがあってはならない」という価値観であると言えます。

この非対称性は、いったいどこから来るのか？

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事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

北原みのり「起訴＝有罪でしょうか？」草津町新井祥子事件に関し

北原みのり「起訴＝有罪でしょうか？」

北原みのり「アエラドットで事実のみ記してきました」

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