事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

松下玲子の武蔵野市長時代にホワイトイーグルのAEDを撤去も復活論をリポストした謎

いいかげんな検討や根拠で政策を決めてたんだな

松下玲子武蔵野市長時代にホワイトイーグルのAEDを撤去

事務事業(補助金)評価 実施結果集 令和4年度評価実施版 ~令和3年度事務事業(補助金)の振返り評価~ 令和5年2月 武蔵野市

立憲民主党の衆議院議員である松下玲子氏が武蔵野市長だった時代に、ホワイトイーグルのAEDを撤去していたという事が話題になっています。

ホワイトイーグルというのは武蔵野市の防犯パトロール隊の愛称、それに使う車のことを指しているようです。*1

上掲の事務事業評価シートで撤去に至った詳細が書かれています。

松下派だった議員からも復活論、それを松下玲子事務所がリポストした謎

松下玲子AED

ところが、武蔵野市議団の中で松下派だった議員からも復活論が出ています。

それを松下玲子事務所がリポストしているのも謎です。

松下氏はいい加減な判断でAEDを撤去したんでしょうか?

移動体からのAED撤去は適切なのか?AEDが必要になる場面と設置場所

なお、AED撤去の理由は「常に市内を移動する車への搭載は有効活用の可能性が低い」でした。これには市議会でも疑問が呈されていました。

令和5年度予算特別委員会(第3日目) 本文 2023-03-15

【与座委員】  ~省略~
 それから、AEDは、こんなものはめったにないのです。救急箱と違って、しょっちゅう使う話ではないので。でも、広く周知する取組を強化するというところの下を見ると、インターネット上で云々とか書いてあるのだけど、本当に緊急を要するときに、スマホでこんなことをやって、置いてあるところを探して行っている間に、心臓は止まってしまいます。AEDをレンタルされているみたいだけど、金の話ではないと思うのです。いざというときのために継続して搭載をしておいたほうがいいのではないかなと思うのですけど、実施結果集ですから、今からどうなるのか分からないのだけど、ちょっと御見解をお聞かせください。

当初はAEDが市内に設置されている箇所が少なかったが、現在は多く設置され、それが端末で確認できる、ということが理由として説明されていました。

【恩田副市長】  ~省略~
 それから、AEDにつきましては、先ほど課長のほうから答弁させていただいておりますが、形としては、ホワイトイーグルが立ち寄る場所等についてはそういったものも設置されているというところがあるのと、遠隔で確認できるというところもございましたので、そういう意味で、期限が来ているというところもございましたので、こういう形で車での搭載は見直しをさせていただいたというところでございます。

「ホワイトイーグルが立ち寄る場所等についてはAEDが既に設置されている」

この事情は大きいんだろうと思われます。

ならば、ホワイトイーグルの巡回ルートが適切なのか?という問題にもなりそうですが、そういう話にはならなかったようで、それ自体は妥当なんでしょう。

なお、当時市議だった現市長の小美濃安弘氏もホワイトイーグルからのAED撤去に疑問をていしていました。

【小美濃委員】  ~省略~
 次、ホワイトイーグルについて。ホワイトイーグルについても幾つか質問がされていました。AEDを令和4年度をもって搭載を終了するということについては、私はいかがなものかなというふうに思っております。この理由が、市内を移動するホワイトイーグル車への搭載は、有効活用の可能性が低いというふうに書いてあります。それは、最初からそういうことが分かっていたのか、それとも、載っけた結果そういう結果になってしまったのかというのは分からないのですが、先ほどの答弁を伺っていると、今まで1回も使用したことがないというお話でありました。そんなにAEDを使用する場面もないのですけども、しかし、ある程度、AEDを載っけましょうという一番最初の当初は、それなりの制度設計というのでしょうか、こういう場合が可能性があるだろうということを想定されてAEDを載っけたと思うのですが、当初はどういうことを想定されてAEDを搭載したのでしょうか。

「利用可能性が少ない」というのは救急救命のための装置を設置しない理由にはなりませんが、それが無くとも救急救命に支障が無いということが一応言えれば、重複が生じてるために費用対効果からして据え置きは不適切、という結論になるのも正当と思われます。

ただ、年間で8万円台ですからね…

令和5年第1回定例会(第6号) 本文 2023-03-27

◯9 番(木崎 剛君) ~省略~

心肺停止になると、約8分で命の危険が生じます。逆に、1分以内に心肺蘇生ができれば、95%が救命できます。AEDの配置場所が多くなったといっても、それを知る人がいなければ意味がありません。連絡があれば速やかに移動、急行できるホワイトイーグル車両のAEDは、令和5年度も継続し、いざというときに備えるべきと考えます。

AEDを生産しているフクダ電子のHPでは、心停止の場所は自宅が7割で、あとはパブリックスペースとその他が10%程度というデータが掲載されています。

AEDの撤去・復活のいずれが良いかは別に、松下玲子のいいかげんさが露呈

ホワイトイーグルからのAEDの撤去・復活のいずれが良いかは別にして、復活論を唱える市議の投稿を松下玲子事務所がリポストしたということは、彼女の市政の判断が如何にいいかげんだったのかが露呈したと言えるかもしれません。

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