事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

NHKの異性介助問題「男性介助は性犯罪と同じ」特集・障害のある女性の声募集で誘導

誘導と恣意的な意見の採用

NHKの異性介助問題「男性ヘルパー介助は性犯罪と同じ」

  1. 放送で異性介助の問題を取り上げ、厚労省の手引きで「本人の意思に反して異性介助を繰り返した場合には心理的虐待に該当する」としていることを取り上げつつも、番組内では意思表示をしたか不明な事案も問題視していた
  2. 放送内では見られなかった主張である「異性介助で尊厳破壊、性犯罪被害と同じ」という意見募集の投稿者の主張をNHK自身がツイート

厚労省が意に反する異性介助の継続を心理的虐待としているのは、異性介助が直ちにそうであるということではなく、また、やむを得ない状況にある施設の存在を無視はしていないのですが、NHKの番組の印象は少し違ったものになってしまいます。

施設側も(女性に対しては)同性介助が基本という所が多いですが、やはり身体を持ち上げる際には男性の力が必要になってくることがあります。

詳しくは以下でまとめています。

番組ディレクター「異性介助が嫌」の意見を誘導的に募集

【募集中】 障害のある女性の悩み - みんなの声 | NHKハートネット魚拓

https://archive.is/ZZ2cw

そもそも、番組のディレクターが「こういう投稿をしてください」などと募集するにあたって最初に書いていました。

そこに「異性の介助者による介助が嫌で、悩んでいる」がある。

これは誘導でしょう。

「最初からそういう方向で番組構成したいから」だったということで、意見募集はアリバイ作りのためですね。

これはたとえば朝日新聞の誘導アンケートと同じ仕組みでした。

NHKのは意見募集ページにダイレクトに書いてる分、さらに質が悪いとも言えます。

「異性介助が嫌だ」という投稿は、81の投稿の内、2つ

https://www.nhk.or.jp/heart-net/new-voice/52/?page=5魚拓

並べればわかりますが、このNHKハートネットの投稿は、意見募集ページの障害者女性の声をそのまま掲載しています。

が、ツイートの文面ではそのことは一切読み取れず、客観的にはNHKの番組側自身の意見として理解されるものです。

それにしても、

障害のない女性あれば、男性が一緒に浴室やトイレに入ることは、問題視されることを、女性障害者の男性ヘルパーや男性看護師による異性介助に限って、福祉や医療の名目で「福祉ウォッシュ」「医療ウォッシュ」して、女性障害者の尊厳を無視しないで欲しい。

というのは、男性障害者への女性ヘルパー・看護師の介助の実態を無視していて、なんだかなと思います。

もちろん、女性障害者が性被害に遭いやすいという実態は別で考えるべきですが。

しかも、あれだけ大々的に投稿を呼び掛けていたのに、「異性介助が嫌だ」という投稿は、81の投稿の内、2つに過ぎませんでした。

したがって、やはりあのツイートはNHK自身の主張とみるほかないということに。

なにやら「あれは障害者の声を紹介しただけだ」という擁護論がありますが、他に障害者の声募集欄の声をそのままツイートに起こした投稿は見つかりませんでした。

忘れられたもう一つの「異性介助への抵抗感」「男女で分けられた女性との垣根」

実は、もう一つの「異性介助への抵抗感」を書き込んだ投稿はこれです。

生まれた時から、何かと男女で分けられています。その垣根を、障害や高齢者と言う理由で、いきなり無いものにするみたいなのは、人権無視と言うか、あまりに勝手な話ではないかと憤っております。

前掲の主張よりも比較的一般に受け入れやすい主張のため、こちらが紹介されなかったのはなぜでしょうか?という疑問が出てきます。

NHKハートネットアカウントについてLGBTで検索するとたくさんの投稿があります。

…「そういうこと」なんでしょうね。

やはりNHKが「男性ヘルパー介助は性犯罪と同じ」という職業差別・男性差別の主張か

さて、NHKが4月17日に放送した「特集・障害のある女性(1)言いたくても言えない“性の悩み”」自体では、「異性介助(男性介助)は性犯罪被害と同じ」と主張していると理解できる内容はありませんでした。
※NHKプラスでの見逃し配信を視聴した結果です。当初内容から削られていたのであればわかりようがない。

にもかかわらず、ツイートではそう書いた。

そして、そのツイートを書くまでに「異性介助が嫌だという声を募集します」と募集サイト上で明言し、ツイートでも呼びかけていた。

するとツイートの理解が変わってきます

  1. 番組に無い虚偽の主張をした
  2. 放送の本当の趣旨がそうであると番組側は思っている

いずれにしても職業差別・男性差別であり、許されませんが、現在では、②の線が濃厚だということになります。

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