事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

高市大臣「2月13日大臣レクは受けてない。礒崎補佐官と総務省のやり取り」捏造文書:3月8日参議院予算委員会答弁会書き起こし

まさかレク自体が存在しないと言うとは

3月8日参議院予算委員会の小西洋之議員質疑

3月8日の参議院予算委員会で13時から小西洋之議員の総務省文書に関する質疑がありました。高市大臣とのやり取りについて書き起こしています。

高市大臣答弁書き起こし「2月13日大臣レクは受けてない。礒崎補佐官と総務省のやり取り」

高市国務大臣 私の発言や私と安倍総理の電話に関する記載がある計4枚、具体的には、「平成27年2月13日金曜日 高市大臣レク結果(政治的公平について)」というもの、二番目には「平成27年3月6日金曜日 大臣レクの結果について安藤局長からのデブリ模様」というもの、第三に「平成27年3月9日月曜日 高市大臣と総理の電話会談の結果」というもの、第四に「平成27年3月13日金曜日 山田総理秘書官からの連絡」というものでございます。以上につきましては私自身が申し上げたものではなく、正しい情報ではないということで捏造と申し上げております。

小西洋之 2月13日の大臣レクの存在そのものがなかった、大臣レクは行われていなかった。それも捏造とお考えでしょうか。

高市国務大臣 2月13日大臣レク結果政治的公平についてというところですが、礒崎元総理補佐官と総務省事務方とのやり取りという内容でございます。私が礒崎補佐官について、その名前若しくは放送行政に興味をお持ちだということを知ったのは今年の3月になってからでございます。ですからこのようなレクを受けたはずもございません。

やはり高市大臣が「捏造だ」と言ったのは4枚の文書とのこと。

以下で取り上げた5枚の内の4枚でした。

「民放相手に徹底抗戦するか」「TBSとテレビ朝日よね」「民放と全面戦争」も全部捏造と

続き

小西洋之 安倍総理との電話もこの世に存在しなかったということでよろしいですね。

高市国務大臣 そうでございます。そのような放送法に関して法解釈などに関わることについて安倍総理と電話でお話したことはございません。

小西洋之 高市大臣は先日の質疑で当時の秘書官にも確認したと言っていましたがその秘書官とはどなたですか?

高市国務大臣 当時総務大臣として決裁ですとか提出法案などに関するレク、たくさん受けておりました。私がレクを受けないと言ったのは、国会答弁に関するレクは受けないと、早朝レクも受けない前日レクも受けないというところを働き方改革で徹底をしておりました。それぞれの担当分野、情報通信、地方自治、行政管理評価について秘書官や参事官、当時大臣室長と呼んでおりましたが、レクの場に同席していただいておりました。

小西洋之 どなたが同席していたか。

高市国務大臣 もしも情報通信、放送関係の秘書官であれば、当時3年間秘書官は変わっておりませんので、旧郵政省出身の秘書官であると思います。

小西洋之 高市大臣は3月2日の私の質疑で確認した相手の秘書官は木村秘書官ということで間違いないですね。確認したと当時の実関係を確認しましたと。かつ、当時の秘書官に聞いていただければわかりますからと2回秘書官と言っているんですが、木村秘書官でよろしいですね。

議長 それではもう一度

小西洋之 松井秘書官です失礼しました。

高市国務大臣 放送関係のことでしたら松井秘書官に確認をいたしております。

小西洋之 前回聞いたこの2月13日の大臣レクがあったのかなかったのかについてそこでまた大臣がある発言したのかしなかったのか松井秘書官に確認し、松井秘書官はそういうことは無かったと言ってるんですね。

高市国務大臣 その通りでございます。文書には礒崎補佐官と書いてあるんですけれども、礒崎補佐官が放送行政に興味をお持ちだったということについて私は今年3月、小西委員が質問されるというのに先立ってのレク取り、これも総務省の方が、政府控室の方が行かれたと思うんですが、それで知りました。それまでは私は礒崎さんから連絡を受けたこともございませんし直接お話しをしたこともございません。

小西洋之 先程大臣がお示ししたこの4つの文書ですね、前回も確認しましたが2月13日の大臣レク、「この答弁は苦しいのではないか」、磯崎氏と総務省の官僚が、まぁ総務省が作らされた答弁案について大臣が懸念を示しているんですが、「それとも民放相手に徹底抗戦するか」「TBSとテレビ朝日よね」と仰ったり、或いは3月の6日では「これから安保法制とかやるのに大丈夫か」「民放と全面戦争になるのではないか」と仰ったり。或いは3月6日は「安倍総理も思いがあるでしょうからGOサインが出るのではないかと思う」「官邸には総務大臣が準備しておりますと伝えてください」。或いは高市大臣が安倍総理と電話したという記録の3月9日ですが、「安倍総理からは今までの放送法の解釈はおかしい」「実際に問題意識を持っている番組を複数例示してサンデーモーニング他」とあるのですが、こうしたことは高市大臣は一言も決して言ってないと、全部捏造であるということでよろしいですね。

高市国務大臣 それで結構でございます。

~省略~

『3月6日は「安倍総理も思いがあるでしょうからGOサインが出るのではないかと思う」「官邸には総務大臣が準備しておりますと伝えてください」』というのは2月13日文書の内容なので、小西議員が3月6日と言い間違えただけです。

総務省「関係者が面会しているかの確認も含めて精査中、結果のお伝えは関係者の了承が必要」

途中、総務省事務方や総務大臣とのやり取りがありました。

これは概要だけ書きます。

総務省
・この文書(4枚に限らない全体)の総務省側の人には聴き取りを行っている
・が、ガイドライン作成前のもの
・よって、関係者に発言内容の正確性の確認を取っていない代物
・関係者によって認識が食い違っている
・関係者が面会しているかの確認も含めて精査中
・「結果の確認は相手方の了承が必要」「相手方は文書に記載されている者」「聴き取った結果をお伝えすることも聴き取った方の了承が必要」

議長が「平成27年2月23日高市大臣レクはあったのか?中身ではなく存在自体」と問うと、総務省は「確認中」としています。

4文書は作成者が不明、2月13日文書は配布先に事務次官も入ってなければ大臣室も入ってない

再度高市大臣とのやり取りがありましたので続き。

小西 高市大臣に伺います。総務大臣は、総務省の官僚には捏造をする者は居ないと言っているわけですから、あなたは高市文書4文書捏造されたと言っているので、それは高市大臣が虚偽を言っているんじゃないですか。

高市国務大臣 私も足掛け4年に渡って総務大臣を務めました。総務省には愛情ももっておりますし、素晴らしい官僚がいっぱいいらっしゃると承知を致しております。しかし、今回出ましたこの私にかかる4枚の文書につきましては作成者が不明であったりそれからもう内容がまったく違っていたりですね、先ほどらい仰ってる2月13日の文書、取扱厳重注意となっていますが、これ、私が当事者として名前が出ているものなのに、配布先に事務次官も入ってなければ大臣室も入ってない。確認のしようもないですよ。そして大臣室からは他局のフォルダ開けませんから。この時点で確認していただいたらですねこんなやりとりはありっこないということで私は明確に否定ができたはずなんです。大変迷惑をしてます。この補佐官からの伝達?何ですか?礒崎補佐官が何かこの問題にかかわっていたことを私、本当に今年の3月、今月にはいって小西議員の質問前に なってはじめてですね、そういうことがあり得たのかという事を承知したところです。礒崎さんから私に何にも電話もかかってきたこともないし大臣室に来られたこともありませんよ。だからこの文書はありもしないことをあったかのように作られたものということが捏造という言葉でよろしいんでしたら捏造だと私は考えております。

その他、小西議員とのやり取りで高市大臣に「捏造であること」の立証責任を押し付ける場面がありましたが、まさに以下で予想した通りの展開になっています。

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