事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

「ガースーです」を叩いて玉城デニーの「ゼレンスキーです」をスルーする報道の自由

ウクライナ情勢への配慮や対中露関係のシビアさを感じない態度

沖縄県知事玉城デニー「ゼレンスキーです」

玉城沖縄知事「ゼレンスキーです」 基地問題有識者会合前、委員に発言 「冗談」と打ち消し - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト

沖縄県の玉城デニー知事が25日午前、県庁で開いた基地問題に関する有識者会合の入場時に、「(ウクライナ大統領の)ゼレンスキーです。よろしくお願いします」と述べる場面があった。ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえた発言とみられるが、直後に「冗談です」と打ち消した。

 ウクライナ侵攻による国際秩序の不安定化が米軍基地の集中する沖縄にも影響する中、当事国の指導者を冗談に持ち出した玉城知事の認識が問われそうだ。

沖縄県知事の玉城デニー氏が基地問題に関する会議の着席時に「ゼレンスキーです」と述べ、後に冗談だと打消し、後日謝罪しました。

本人の軽薄さはともかく、過去のある事案と比べるとメディアの扱いがおかしいことに気づきます。

菅義偉元総理の「ガースーです」はボロクソに叩いたメディア

菅義偉元総理がニコニコ動画のイベントに参加した際の挨拶が、なぜかメディアによって叩かれたことがありました。

失態続く菅首相 当たり前の政治はどこへ 毎日新聞2020年12月18日 東京朝刊

危機感も緊張感も乏しいのではないか。新型コロナウイルスの感染拡大が一向に収まらない中、菅義偉首相の失態が続いている。
 観光支援策の「GoToトラベル」を全国一斉に一時停止する決断が遅きに失しただけではない。
 自民党の二階俊博幹事長やタレントら8人程度の夜の会食に出席した点にも批判が集まっている。
 専門家による政府の分科会は「5人以上の飲食で感染リスクが高まる」と注意を促してきた。しかも「勝負の3週間」と呼びかけていた最中である。
 インターネット番組に出演した際、冗談口調で「ガースーです」と愛称で自己紹介したのにも、あぜんとした人が多いだろう。
 若者の視聴者が多い点を意識したのだろうが、今、若者も含め国民が求めているのは、リーダーの心のこもった真摯(しんし)な言葉だ。

「ガースーです」にギョッ! 15年以上取材を続ける鈴木哲夫さんが首相に求める言葉
イチオシ 毎日新聞 2020/12/19 12:00(最終更新 12/20 09:44)

「こんにちは、ガースーです」。11日に出演したインターネット番組の冒頭で菅義偉首相がそうあいさつした。「ファンサービス」のつもりかもしれないが、コロナ禍が深刻さを増すなか、一国の首相として軽すぎないか。番組の司会も務めたジャーナリストの鈴木哲夫さん(62)は、発言時の様子を「その場でも、えっ?という感じだった」と打ち明ける。14日の8人でのステーキ会食にも批判が広がる。菅首相の取材を15年以上続けている鈴木さんは、最近の発言をどう読むのか。【待鳥航志/統合デジタル取材センター】

【社説】菅内閣3カ月 議論と説明が足りない:東京新聞 TOKYO Web

菅氏は十一日にインターネット番組で「ガースーです」と自己紹介したことや、GoToトラベルの全国一斉停止を表明した十四日夜に大人数で会食したことが批判されている。それら自体、適切とはいえないが、より深刻なことは、秘書官ら周囲に止める人がいなかったことだろう。

  1. 公的な場ではない番組で
  2. 自己について
  3. 当該番組の視聴者らが愛称として使用している呼称

これを発言したからといって「一国の首相として軽すぎ」「適切とは言えない」「あぜんとした」などと叩く始末。

「大人数で会食」についても、事実としては菅総理は二階議員らの食事が終わってから合流、食事は静かにしていた、というものでした。

対して玉木知事の場合は①基地問題を話すという公的な場で、②まったく無関係な他人の名前について、③何らの合理性なく、冗談であるにしても自己の名称として発言しています。

これに対して何らかの評価を加えているのは産経の「自民党県連関係者は「冗談のネタにしていいことと悪いことがある。知事以前に、人としてどうか」と、厳しく批判した」くらい。

琉球新報は「認識が問われそうだ」のみで具体的な価値判断を示していない。

ロシアのスプートニクに利用される始末。

これらのメディアの扱いの差は何なんでしょうか?

玉城知事の発言は自らをウクライナのゼレンスキー大統領と重ね合わせる態度ですが、今の沖縄が同様の状況にあるというのでしょうか?この場合のロシア・プーチンとはいったい誰なのでしょうか?玉城知事はゼレンスキー氏のような行動をとっているのでしょうか?同じ「エンタメ界出身」だから親近感があったというだけなのでしょうか?

ロシアのウクライナ侵略の情勢以前に、公的な場でイタコ芸をやることの軽薄さは、それ以外の場面における判断にかんして不安を感じさせるものではないでしょうか。

琉球新報は「委員から苦笑」をクレームにより削除する報道の自由

琉球新報は「委員から苦笑」をクレームにより削除しました。

訂正前記事Verの魚拓

沖縄県の玉城デニー知事が25日午前、県庁で開いた基地問題に関する有識者会合の入場時に、「(ウクライナ大統領の)ゼレンスキーです。よろしくお願いします」と述べる場面があった。ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえた発言とみられるが、出席した委員からは苦笑が漏れる程度で反応は薄く、直後に「冗談です」と打ち消した。

なお、5月27日16時現在でもyahoo記事の方は削除されず元のままです。これも報道の自由なんでしょうか。

もっとも、「委員」を「出席者」に変えるだけでよく、「苦笑~」まで消す必要は無かったのでは?

「委員」とは出席者の中の有識者を指します。

会議の正式名称は「米軍基地問題に関するアドバイザリーボード会議」

動画を見ると、「出席者」から「笑い声」が聞こえるのが分かります。

確かに、ある笑いが苦笑か否かはその心の裡を知りえない限り厳密には断定できないと言えますし、これが「委員」からなのかはよくわかりません。

しかし、今回の場合に苦笑ではないとするなら、その人たちは本気で面白いと思って笑ったということになります。それで良いのでしょうか?

本件においてはどうでもいい話ですが、琉球新報が削除したからこそ出てくる疑問点として書いておきます。

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