事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

北村紗衣、上野千鶴子などWikipediaの記述が続々と削除されていた?

北村紗衣のオープンレターに関するwikiの記載が削除

削除・編集の内実について

北村紗衣のwikiでオープンレターに関する記述が削除

北村紗衣のwikiでオープンレターに関する記述について、2022年1月25日 (火) 15:27時点における版(「圧倒的認識」による編集)から2022年1月25日 (火) 16:36時点における版(「Assemblykinematics」による編集) では、「現状では訴訟のリスクが高いため「批判」節を一旦除去」という扱いになっています。

北村氏がWikiの編集者でもあるということで関連付けられて言及されていることが多くなっていますが、削除されたのは以下の記述(編集履歴からコピペ)

== 批判 ==
呉座勇一氏に対する「オープンレター」について、賛同人名義の無断使用が発覚したことで複数の有識者から批判されている。また、批判者の職場へ内容証明郵便を送るなどの極めて異例な行動も問題視されている<ref>https://agora-web.jp/archives/2054771.html 呉座勇一氏のオープンレター問題再炎上: お粗末なこの問題、悪しきキャンセルカルチャーを許すな アゴラ言論プラットフォーム</ref>。

個人的には文脈からして「オープンレター」が唐突に出て来ている感があるので工夫が必要だろうと思います。他方、「批判者の職場へ内容証明郵便」は別人の雁琳氏との関係であり、また、基本的には代理人弁護士の倫理上の問題とすべきで、北村氏本人のページに記載するには機が熟していないだろうと思います。

なお、同時期に呉座勇一 - Wikipediaのページでも、女性蔑視発言に関する発言が項目としては残っているが頻繁な修正がなされています。また、オープンレターに関する記述は最初から存在していなかったようです。ただ、「停職1か月の懲戒処分を下した」ことまで書いてあるが、その後テニュア内定取り消し処分もしたこと、それについて呉座氏が日文研に対して訴訟提起していることには触れていない。

Wikipediaの編集方針と削除に関する会話

これについてはノート|北村紗衣1月28日12時頃の魚拓)にて議論が進んでいるところで、オープンレターの記述を加える編集をした本人がTwitter上でも言及しています。

ノートの議論を見る限り、健全な検討が進んでいるように思います。「訴訟リスクがある」という表現の趣旨についての詳細な説明や、代替案となる記述などが提示されています。

上野千鶴子のwikiでも問題発言とされる記述が大量削除?

こういうツイートがあったので編集履歴を見てみたが、暴言がどんどん削除されている実態があるのかはよくわからなかった(履歴が膨大なので追いきれない)。

直近だと「- 主な業績 -->自殺助長者」という記述が消されているが削除妥当だろう。

現在では「自閉症者への差別発言」「マルクス主義フェミニストとして」「2019年東大入学式での祝辞」「平等に貧しくなろう」「五輪開催に対する抗議活動」などの項目があり残っている。暴言がどんどん消されている、という実態の存在は疑わしい。

たとえば2021年7月29日の修正などは膨大な量だが、それで必須であるはずの記述が消されて現在もそのままである、ということも無いと思われ、Wikiの編集方針と編集者らの良識にまかせて良い気がする。

上野千鶴子くらいの知名度になるとWikiの情報量も多く、取捨選択が必要になって来る。そのため編集頻度も高く、一見すると大量削除されているように映るのかもしれない。ただ、追記されている事項もあり、それが定着したり削除されたりというのは他の人物でも見られる。

※追記:本物の「編集合戦」というのは例えばサッカー日本代表の前田大然選手がスコットランドのセルティックに移籍する情報が出た際の年末年始の動き

Daizen Maeda: Revision history - Wikipedia

まとめ:Wikiの編集方針に任せるべき…なのだろうか?

まさに北村氏のwikiの編集者がツイートしていたように、方針等に基づいて粛々と対応するのを見守るべきなんだろうと思います。

ただ、現状は以下のような言論状況もあるという点は留意すべきでしょう。

そして、「Wikiの編集が恣意的・削除」という問題の主戦場は、歴史認識関係のものであり、英語版の情報が特に問題です。

これは2012年のものですが、韓国側の主張を支持する者には、韓国人だが英語圏の名前で登録して第三者らしく振舞って誘導している例も見られるので、一部の問題に関するWikiではそのような編集合戦の場となっていること、どこに労力を割くべきなのかは考えるべきだろうと思われます。

以上:はてなブックマーク・ブログ・note等でご紹介頂けると嬉しいです。