事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

Xツイッターのイーロンマスク「ブロック機能変更で閲覧可能に」:コミュニティノートはどうなるか?

先行ブロックする嘘アカウントにコミュニティノート付けられるか!?

Xツイッター、ブロック機能変更で閲覧可能に

SNSのX(旧ツイッター)を運営するX corp.の執行会長兼CTOであるイーロン・マスク氏が、ブロック機能を変更して閲覧可能にすると投稿しました。

「ブロック機能により、そのアカウントは公開投稿への関与をブロックされますが、公開投稿の閲覧はブロックされません。」と発言。

この変更について予測も交えて考えてみます。

ブロック者・被ブロック者のタイムラインへの変更は?

現行のブロックの仕様では、ブロックをした者のタイムラインには、被ブロック者の投稿のリポスト(リツイート)が流れてくることはありません。また、被ブロック者のタイムラインにも、ブロックをした者の投稿がリポストで流れてくることはありません。

これは、そもそも閲覧が禁止されているからなのか、それともタイムラインに流れることそのものを止めているからなのかによって、大きく変わってきます。

ブロック機能は「あなたとは別世界に居たい」という意思で用いられるものなので、ブロック越しに発言を観測して悪口を言い続けたいなどの特殊な使い方をしていない限り、強制的に目に入ってくるようになるのは避けたいはずです。

なので、その思想が維持されているならば、そうしたことにはならないはずです。

広告・プロモーションはブロックでも表示されるのか?

「広告・プロモーションはブロックしていても表示されるのか?」という疑問を述べている方も散見されますが、イーロン・マスク氏は被ブロック者について述べており、自分がブロックした場合のブロック対象アカウントの表示については何も述べていません。

そのため、ここは現時点では不明です。あくまで被ブロック者についてのみ述べているのであれば、これは表示はされないということになるはずですが…

ブロックされても投稿を閲覧することは現在でもできる

現在でも、ブロックした者が公開アカウントであるならば、ログアウトした状態、ブラウザのシークレットモードなどからなら被ブロック者であっても投稿を閲覧できるようになっています。インターネット上の挙動を制限しているのではなく、あくまでX内の当該アカウントからの関与を制限しているだけだからです。

そのため、ある者のアカウントがブロックされていても、その者のサブアカウントから覗くといったことで閲覧はできているということになります。

なお、自分がブロックしている場合も、例えば検索にブロック・ミュートしたユーザーを表示させる設定だと、投稿が見えるようになっています。この設定変更は検索窓の隣の「…」から可能です。

コミュニティノートを付けられないよう先行ブロックしていた者は…

さて、コミュニティノートは付けられるようになるのでしょうか?

「このアカウントはコミュニティノートを書いてそうだから/書いていたら厄介だから気づかれないように先行ブロックしておこう」という行動をしているとみられる者が居ます。

イーロンは「関与をブロックされる」と書いている以上、コミュニティノートの付加はできないように思われますが、果たして。

嫌がらせ的にコミュニティノートを付けてやろうとする者は居ますが、それが正式に反映されて維持されるかというと、全て失敗に終わっているように見えます。なので、ブロックされても閲覧できるのならば、コミュニティノートへの関与ができた方が、Xツイッターの治安維持には寄与しそうです。

もしもブロックされた当該アカウントによってコミュニティノートに関する何らかのアクション(コミュニティノートを付けるまではできなくとも、既にあるコミュニティノートを評価することなど)ができるのならば、サブアカウントではそもそもコミュニティノートに関する権限が付与されていない者も多いと思われ、この場合にはサブアカウントでも閲覧できる現状と比してもX内の社会にとっての利益になると言えます。

なお、現在はブロックされる前にいいね・リポスト・ブックマーク・返信・引用リポスト等、何らかのアクションを行っていた場合には、ブロック後もコミュニティノートが付いたことの通知が来るようになっています。

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