中国がエアロゾル伝播の可能性を認めました。
そのソースと意味を提示します。
中国がエアロゾル伝播の可能性を認める
一、传播途径
传播途径将“经呼吸道飞沫和接触传播是主要的传播途径”改为“经呼吸道飞沫和密切接触传播是主要的传播途径。”“接触”前增加“密切”二字。增加“在相对封闭的环境中长时间暴露于高浓度气溶胶情况下中存在经气溶胶传播的可能。”
報道ではより分かりやすいように説明:新冠肺炎第六版诊疗方案发布 附解读-新华网
新型コロナウイルス=SARS-Cov-2の感染経路について修正が加えられました。
これは、最初に新型コロナウイルスの感染経路(伝達経路)は「呼吸液滴と接触伝達が主な伝達経路」から「呼吸液滴と密着接触伝達が主な伝達経路」に変更されたことを指摘しています。
つまり「主な感染経路」はこれまでと変わらず接触感染と飛沫感染であるということ。
その上で、「比較的閉鎖された環境で高濃度のエアロゾルに長時間さらされると、エアロゾルが伝播する可能性」が追加されたということです。
前は「エアロゾルが伝達経路かは未だ明確ではない」
中国国家衛生健康委員会は、以前は「エアロゾルが伝達経路かは未だ明確ではない」という表現であり、懐疑的な見方でした。
先に上海市が「エアロゾル伝播することもある」と記者会見で説明していましたが、各メディアは中央の説明を引用して「まだ明らかではない」と報じていました。
今回はそこから一歩進んで、「伝播の可能性はある」と指摘したということです。
エアロゾル感染は空気感染とは別
エアロゾル感染と空気感染は別物です。
空気感染は飛沫核という飛沫の水分がなくなった5μm未満のものを言いますが、エアロゾルは水分を含んだものです。そして、その発生環境はかなり特殊なものであると考えられています。
エアロゾルが発生する環境は稀では?
そもそもエアロゾルが発生する環境は稀であると考えられています。
身近な例で言えば加湿器から噴出される蒸気やたばこの煙がエアロゾルですが、新型コロナウイルスが混じったものとなる場合はあまり考えられません。
また、WHOでは以下の場面を想定してエアロゾル伝播について注意喚起しています。
3.2 Airborne precautions for aerosol-generating procedures
Some aerosol-generating procedures have been associated with an increased risk of transmission of coronaviruses (SARS-CoV and MERS-CoV), such as tracheal intubation, non-invasive ventilation, tracheotomy, cardiopulmonary resuscitation, manual ventilation before intubation, and bronchoscopy.
エアロゾルを発生させる方法に対する空中(感染)予防
いくつかのエアロゾルを発生させる方法は、コロナウイルス(SARSやMERS)の伝播リスクの増加と関連しています。たとえば気管挿管、非侵襲的人工呼吸器、気管切開、心肺蘇生、挿管前の用手換気、および気管支鏡検査など。
これはWHOから医療機関に対する注意喚起です。
上記のエアロゾル発生方法を見れば、一般人が日常生活でエアロゾル発生する環境に長時間滞在するということはあまり考えられないということが想像できると思います。
まとめ:一般人がやることは変わらない
結局、我々一般人がやることはこれまでの知見のままと変わりありません。
以上