1年前の記事で、経過観察のために記事の魚拓を取っていた事件がありました。
朝日新聞デジタル含め複数のメディアの記事を貼り付けていたのですが、産経新聞以外すべて削除されていましたので原因を分析しました。
- ドンキホーテでの韓国人カップル大量万引き事件
- 産経新聞以外の記事は全て消される
- 朝日新聞デジタルはアーカイブの期間を5年間に変更
- 朝日新聞デジタルでは特定の記事が手動削除されている
- 他の媒体の記事閲覧期間
- 他の消されている国籍+実名報道
- 際立つ朝日新聞デジタル
ドンキホーテでの韓国人カップル大量万引き事件
大阪・道頓堀のドンキで医薬品を大量万引き 容疑の韓国人カップル逮捕「転売目的で盗んだ」供述 大阪府警 - 産経ニュース
万引目的で来日し大阪市内のドン・キホーテで医薬品などを盗んだとして、大阪府警南署は11日、窃盗の疑いで、いずれも韓国籍で住居不定、自称会社員、趙起範容疑者(25)と住居不定、自称自営業、李慧軟容疑者(29)を逮捕したと発表した。両容疑者は容疑を認め、「日本や母国で転売するために盗みました」と供述している。
逮捕容疑は共謀し、8月9日午後6時20分ごろ、大阪市中央区宗右衛門町のドン・キホーテ道頓堀店で胃腸薬など計52点(約12万円相当)を万引したとしている。両容疑者はカップルで8日に訪日観光客として入国。実行役と見張り役を交代しながら犯行に及び、盗んだ商品は近くのホテルの客室に運び込んでいた。
同署によると、同店では9日だけで千点以上(約150万円相当)の胃腸薬や頭痛薬などが盗まれていた。防犯カメラ映像などから、両容疑者はホテルと店舗を7回にわたり往復し、盗みを繰り返していたという。李容疑者は12回、趙容疑者は8回来日し、いずれも3日以内に帰国しており、同署は過去にも同様の手口で盗みを行っていたとみて調べる。
2018年8月11日の事件です。
なぜこの事件に着目したのかというと、カップル以外の犯行も予測されることからテロ等準備罪施行以後初めての適用事例になるのではないか?と予想する向きもあった上で、特定の種類の事件についてはなぜか直ぐに記事が消えているのではないか?という指摘があったためです。
なので、下記の記事で各メディアの記事とその魚拓を貼り付けていました。
実際、記事執筆の時点でいくつかの記事は既に消されていました。
産経新聞以外の記事は全て消される
つい先日、たまたまこの記事を振り返っていたら、ドンキホーテの事件の記事が軒並み消されていることに気づきました。
他方で、同時期に話題になった他の事件を対照群として引用していましたが、そちらの方は見事に残っていました。
朝日新聞デジタルはアーカイブの期間を5年間に変更
2018年8月の記事執筆当時は、朝日新聞デジタルのサイト内検索でヒットするのは過去約1年間のものに限られ、"unavailable"のメタタグが付いていました。
しかし、その後は"noindex""nofollow"のメタタグが重要な記事にのみ付加されていることが発見され、意図的にグーグル検索から逃れていたといういわゆる「メタタグ事件」として大拡散されました。
その影響からなのか、現在では"unavailable"のメタタグが削除されており、5年間の検索が可能になりました。
朝日新聞デジタルでは特定の記事が手動削除されている
したがって、ドンキホーテの記事が朝日新聞デジタル上でヒットしないのは、指定されて手動削除されたからであるということが確定できます。
一般的に期限を設けないように運用変更する一方、ごく一部の記事については指定して手動で削除しているということです。〇〇人の犯罪記事だから消している、などということはないようです。
国籍と実名が掲載されている事件の記事で1年以上経っている記事であっても現在も残っているものは複数見つかります。
例:NHK近くで制作会社員切りつけた疑い 韓国籍の男逮捕:朝日新聞デジタル
例:偽のバイアグラ、韓国籍の男が所持容疑 密売グループか:朝日新聞デジタル
ただ、ドンキ事件の記事は朝日だけでなく他のメディアも軒並み記事が削除されているのが気になります。
他の媒体の記事閲覧期間
なお、毎日新聞や時事通信は過去記事のサイト内検索の制限について記述がありませんが、ツイッター上で検索すると1年以上前のものについては有料記事以外は消されているようです。そのため、かつての朝日新聞デジタルと同様の扱いをしているのではないかと推測されます。
毎日のドンキの記事は無料記事だったので、元からそういう扱いだったのかもしれません。群馬のヘリは有料記事だったので残っていると言い得るのでしょうか。
神戸新聞NEXTでは過去1ヶ月分が閲覧可能だということでした
参考:掲載記事・サービスについて | 神戸新聞NEXT ヘルプ
テレビ局のニュース記事も一定の時期を過ぎると消されていることから、ドンキホーテの記事だけ特別扱いされたわけではなさそうです。
他の消されている国籍+実名報道
傷害容疑の東京エムケイ前社長を不起訴 東京地検:朝日新聞デジタル
タクシー運転手暴行:「東京エムケイ」社長逮捕 警視庁 - 毎日新聞
毎日新聞の記事は有料記事ではなく無料記事でした。
なお、時事通信も毎日もメタタグでの自動排除は設定されていないようです。
際立つ朝日新聞デジタル
さて、そうすると、朝日新聞デジタルだけが現在の基準からは外れている、ということになります。
記事掲載を1年間から5年間にしたタイミングでメタタグを外し忘れた、ということではなさそうですし、とにかく不思議なことばかりです。
以上