事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

朝日新聞が慰安婦訂正記事の検索回避設定は「削除漏れ」と苦しい回答:サイト検索では未だ出てこず

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朝日新聞が慰安婦報道に関して間違いを訂正した記事の英語訳を書くも、検索回避のためのメタタグを設定していたということが明らかになりました。

これに対して朝日新聞が苦しい回答をしていますので紹介します。

メタタグについて検証した先駆者様たち

ぼやきくっくり | 朝日の英語版慰安婦検証記事は人目につかない場所に埋めてある

私の方でもまとめています。

朝日新聞:慰安婦訂正記事の検索回避は削除漏れ

朝日新聞の慰安婦問題にからむ英語版記事2本がインターネットで検索できないような設定になっていたことが分かった。朝日新聞広報部は産経新聞の取材に対し、「記事を最終確認するため社内のみで閲覧できる状態で配信し、確認を終えてから検索可能な状態にした。その際に2本のタグ設定解除の作業が漏れてしまった」と説明し、24日までに設定を解除した。

「2本の設定解除の作業が漏れてしまった」

嘘ですね。

この2本とは以下のものです。

Testimony about 'forcible taking away of women on Jeju Island': Judged to be fabrication because supporting evidence not found
魚拓:http://archive.is/Ug2ln
日本語版:「済州島で連行」証言 裏付け得られず虚偽と判断
日本語版魚拓:http://archive.is/MvW6D

 

Confusion with 'volunteer corps': Insufficient research at that time led to comfort women and volunteer corps seen as the same
魚拓:http://archive.is/ZbCku
日本語版:「挺身隊」との混同 当時は研究が乏しく同一視
日本語版魚拓:http://archive.is/iEfVh

 

これらの記事は「慰安婦問題を考える」という記事群の中の一部です。

Thinking about the comfort women issue 
魚拓:http://archive.is/rX3Pe
日本語版:慰安婦問題を考える
日本語版魚拓:http://archive.is/kznzs

この記事群のうち、訂正記事はこの2つの記事だけです。

こんな都合のいい「削除漏れ」はあるのでしょうか?

削除忘れという回答が信用できない証拠

以下略ちゃん@ikaryakuchan の記事によれば、朝日新聞デジタルの一般記事における「訂正・お詫び」ページにおいても、すべて検索避けのメタタグ(noindex,nofollow,noarchive)が設定されていたということです。

これも削除漏れなんでしょうか?

最初から訂正する記事は検索回避のメタタグを設定する方針が社内にあったという以外に考えられません。

なお、訂正された元記事のページでは、タイトル部分に「訂正あり」などの文言が付加されており、検索避けのメタタグはありませんでした。

検索回避のメタタグを削除しても…

こちらでは"noindex,nofollow,noarchive"以外にも、「期限を過ぎたら検索にかからない設定」も存在していることを検証しています。つまり、"noindex,nofollow,noarchive"を削除しただけではグーグルのクローラが巡回しない可能性があり、朝日新聞が自主的にクローラの巡回を促さない限りは検索結果に表示されない可能性があるということが指摘されています。

この設定のせいで、朝日新聞デジタルのサイト内検索では、2014年に書かれた慰安婦問題を考えるという特集ページは日本語でもヒットしません。

一般記事も試してみましたが、やはり1年以上前の記事はサイト内検索でもヒットしませんでした。

福島原発の「吉田調書」だけは別扱い

魚拓:https://web.archive.org/web/20180825010813/http://www.asahi.com/special/yoshida_report/list/

URLを見ると、"http://www.asahi.com/special/yoshida_report/list/

"となっており、朝日新聞日本語版の通常のURLの下部に特別なページとして作成されています。こちらは2014年のページなのに、グーグル検索でヒットします。

御存じの通り、福島原発の吉田昌邦所長の吉田調書の内容を捏造した事件の訂正は、吉田清治の証言が偽証だとした日と同じタイミングでなされています。

吉田調書の扱いは特別扱いで、日本国に甚大な被害を与えた吉田証言については特別ページも作らずに一般ページと同じ扱いにしている時点で、朝日が吉田証言だけは多くの人の目に留まってほしくないと思いそのように仕組んだということは明らかでしょう。

なお、グーグル検索ではヒットするのに、朝日新聞デジタルのサイト内検索ではヒットしません。これも何か設定が組まれているのでしょうか?

慰安婦訂正記事の英訳版の現在:サイト内検索は未だ

ためしに2018年8月25日の午前11時40分頃に「Testimony about 'forcible taking away of women on Jeju Island': Judged to be fabrication because supporting evidence not found」で検索をかけると、1位に表示されました(人によって見え方が違う可能性があります)。

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ただし、朝日新聞デジタルのサイト内検索では未だにヒットしません。

以上