事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

悲報:辻元清美が外国人献金受領⇒「自民党議員も受けとってました」という者の論理破綻ブーメラン

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辻元清美が外国人弁護士の林範夫=イムボンブから献金を受けていた件

実は自民党議員も外国人献金を受けていました。

事案を比較してみましょう。

外国人献金を受けていた自民党議員:過去の話

下村博文(当時文科相):外国人代表の会社から計96万円の献金
2015年2月に報道されました。報道はこちら

宮沢洋一(当時経産相):外国人過半数株式保有会社から40万円献金。
2014年10月に報道されました。報道はこちら

石破茂:在日韓国人経営の鳥取市内の企業3社から計75万円の献金。
2012年10月に報道されました。報道はこちら

さて、辻元清美の事案は1万円の献金です。

自民党は96倍!40倍!75倍!

ブーメランだー!

 

 

 

バカなの?

報道きっかけで受動的だった辻元、自ら主体的に調査して発見・返金済みだった下村・宮沢

辻元清美の事案は

  1. 報道(厳密には夕刊フジの質問)がきっかけで2013年分が外国人献金になっていたことが判明
  2. 修正手続(後援会費につけかえ)をしていたのは2014年分
  3. 報道後、2013年の献金受領から実に5年以上経ってから返金手続をとった
  4. にもかかわらず辻元は「すぐに返金。よかった」などと発言

これに対して自民党の下村博文の事案は

  1. 外国人であることを自ら発見。
  2. 判明次第、速やかに返金処理をしていた
  3. 報道(柚木議員による国会質疑)されたのは訂正から1年後の話

第189回国会 予算委員会 第10号平成27年2月26日

○柚木委員 ー省略ー
 さらに確認をさせていただきますと、昨年の十一月十八日に訂正の申告を出されているもう一つ、確認をさせていただきたいことがございます。
 大阪市内の三つの企業からの献金を、三社それぞれ、六十万、十二万、二十四万、合計九十六万円、これについて返金されていますが、これについては事実ですか。
○下村国務大臣 ちょっと、具体名、企業の具体名を言っていただけますでしょうか。
○柚木委員 具体名をということでしたので申し上げますが、大阪市内、一社は六十万円、成学社、もう一社は十二万円で、個人名です。二十四万円については市井建設、この三社でございます。
○下村国務大臣 これは後でわかったことだったんですけれども、代表者の方が日本人でなかったということがわかりまして、返金させていただきました。 

これはもう既に対処済みの話だったということで、問題視されてません。

自民党の宮沢洋一の事案は少し経緯が挟まりますが以下です(wikipedia参照

  1. SMバーへの政治活動費支出が問題視される
    ⇒支払ったのは宮沢の資金管理団体の職員で本人は入店したことは無い
  2. SMバー問題を受けて自身の資金管理団体を調査した結果、代表を務めていた政党支部が外国人保有株式50%超のパチンコ企業から計40万円の寄付の事実が判明したため返金し、公表

SMバーの件は職員のガバナンスがどうこうの話がありえますが、少なくとも外国人献金の話については自ら主体的に調査した結果、対応しています。

なお、下村博文については他の献金が反社会的組織の者からだった、ということなど複数の「疑惑」が挙げられ、刑事告発もされましたが、検察は不起訴にしています。

前原誠司、田中慶秋(田中けいしゅう)も報道によって発覚

民主党の田中慶秋(田中けいしゅう)は2006年から2009年まで、台湾人飲食店経営者の会社から計42万円の企業献金を受けていたことが法務大臣に就任した直後に判明したために自ら大臣職を辞職しました。

当時民主党の前原誠司は2011年(平成23年)3月4日、参議院予算委員会にて、自民党の西田昌司議員からの質問により、前原本人の発言から、前原が京都市内の在日外国人(京都新聞が後日、韓国籍の女性であることと報道)から政治献金を受け取っていたことが判明しました。

2011年(平成23年)3月4日、参議院予算委員会

○西田昌司君 ー省略ー
 そこで、前原大臣にもう一つお聞きしたいんです。もう一つ、これは前原大臣の後援会連合会の収支報告なんです。この話で聞くんですが、今日実は、私は本当は皆さん方に写真を提示しようと思っていたんです。写真があるんですけれども、これ民主党の理事の方から拒否されたんで見せられないんですけれども。
 なぜかというと、要は、ある方が私に教えていただいて、前原大臣の非常に熱心な支持者の方がおられまして、京都市内に。そこで、前原さんと、大臣と一緒に大臣室で写真を撮っておられて、それを大変大事に額に入れて飾っておられるんですよ。この方は山科で飲食店を経営されている方ですけれども、写真を撮られた、それに御記憶ありますよね。
○国務大臣(前原誠司君) ございます。
○西田昌司君 それはどういう形のお知り合いの方なんですか。
○国務大臣(前原誠司君) 私が中学二年のときに山科に引っ越しまして、その団地のそばに焼き肉屋を経営されている方だと思います。
○西田昌司君 それで、中学以来ずっと親しくお付き合いされているんでしょうけれども、どういうお付き合いされているんですか。
○国務大臣(前原誠司君) 大変政治の世界に出る前からも親しくしていただきましたし、特に私が政治の世界に出るようになってからは一生懸命に応援をしていただいております。
○西田昌司君 応援されているということなんですね。
 ちなみに、その方は日本国籍はお持ちなんでしょうか。
○国務大臣(前原誠司君) 在日の方であります。
○西田昌司君 在日の方で、在日の方の場合にはいろんな選挙運動をしてはいけないとかお金もらったらいけないとかあるんですけれども、そういうことはされていませんか。
○国務大臣(前原誠司君) 委員が今日資料で出されておりますことを私も昨日ある方から聞きまして、献金を受けておりました。これについては、返金をして収支報告書を訂正をさせていただきたいと思います。
○西田昌司君 今大臣から、指摘する前に言われたんですけれども、献金を受けておられたんですね。幾ら受けておられるんですか。
○国務大臣(前原誠司君) 委員が指摘をされたものについては五万だと聞いておりますし、私が昨日事務所から聞いた金額も同じ金額を聞いております。
○西田昌司君 全然それ調べてないんじゃないですか。この方から少なくとも、私が調べただけでも過去四年間の間で五万ずつですから、二十万円あります。あと分かりません。全然調べてないんじゃないですか、あなた。
○国務大臣(前原誠司君) 私も昨日事務所の人間からそれを聞いたところでありますので、全体像を調べてしっかりと対応させていただきたいと思います。
ー以下略ー

国会の場で質疑を受ける前日に、献金を受けていたことを初めて知り、世に出たのは国会質疑の場であったという前代未聞の話です。

のちに前原誠司から外相を辞任する意向を示して辞任しました。

このように、過去に外国人献金で大臣を辞任した者は、報道など他人から指摘を受けて初めて把握した事案です。

辻元清美も報道によって初めて把握した事案でした。

自ら調べて返金済みであった事案とは、まったく性質が異なります。

それに、金額の多寡で違法になるかどうかが変わるわけではありませんからね。

まとめ:「事案の違い」を無視する愚

  1. 辻元清美の事案や大臣辞任した事例では、他人きっかけで発覚
  2. 下村博文や宮沢洋一は自分で発見して対応
  3. 下村博文に至っては既に対応済みの話だった

単に「外国人から献金を受けていた」「金額はこれこれだ」

というだけですべてを判断しようとするのは愚かなことですね。

結局、他の事案と比べることで辻元清美の対応の異常さが際立ってしまいました。

まさにブーメランですね。

本人が知らないうちに献金されたことそれ自体が問題の本質ではなく、その内容であったり、問題発覚の経緯であったり、発覚後の対応・言動がどうなのか?が評価されるべきなのです。

なお、辻元氏は「後援会費につけかえた」から問題ないという認識ですが、これ自体どうなんでしょうか?という論点はあると思います。

以上