事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

「加計学園理事長の記者会見のタイミングがゲス過ぎる」という人へ

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加計学園理事長の加計孝太郎氏が6月19日午前11時に記者会見を開きました。

発言の要旨は以下です。

  1. 「渡辺事務局長が誤った情報を愛媛県と今治市に与えた」として謝罪
  2. 誤った情報とは、獣医学部新設に関連して安倍総理と会ったかのような発言があったこと
  3. 加計氏は「事を前に進めるためにそのような発言をした」という報告を受けた
  4. 本日の加計学園の理事会で渡辺氏が減給1割を半年間、加計氏が監督責任として減給1割を1年間とする処分を決定した
  5. 加計氏は「安倍総理と獣医学部について話したことはない」「昨年2月25日に会ったということはない」と発言。安倍総理とは仕事の話はやめようというスタンスで会っている。
  6. 「加計ありき」について、国家戦略特区法3条に「自治体と民間事業者がお互いに密な関係を持ちながらやりなさい」という趣旨の規定があるので、加計学園と愛媛県・今治市との間ではそのようになる。安倍総理との関係ではそのようなことはない。構造改革特区も同様。

さて、これについて非難する人が居ますのでテレビ朝日の記者会見との比較も含めて内容を見ていきましょう。

「加計学園理事長の記者会見のタイミングがゲス過ぎる」

魚拓:http://archive.is/UKbCS

「加計学園理事長の記者会見のタイミングがゲス過ぎる」と言う人が居ます。理由は以下です。

  1. 大阪の震災やワールドカップ日本代表の初戦に合わせて記者が動けないタイミングだ
  2. 地元の記者だけに通知をしている
  3. 午前9時に地元メディアに通知をして11時に会見するのは時間が短すぎる

さて、ではテレビ朝日の記者会見はどのようなものでしたでしょうか?

テレビ朝日のセクハラ問題についての記者会見のタイミング

魚拓:http://archive.is/xqExx

他の証言:http://archive.is/pwzjYhttp://archive.is/xRRpw

テレビ朝日は4月19日0時からの記者会見の予定について、4月18日の夜11時前になって初めて記者会見を開くことを決めています。

おそらくメディアに対してはこれよりも 早い時間帯に知らせていたと思いますが、それでも夜10時に知らせていたなら報道ステーションの番組開始時に伝えていたでしょうから、少なくとも夜10時以降に記者会見の予定を伝えていたと推測できます。

記者会見の発表から2時間もないというのですが、これが悪いことなのかはよくわかりません。

ひとつだけ言えるのは、このときに加計学園を非難しているような人物はほとんどテレビ朝日の対応を批判していなかったということです。

テレビ朝日の記者会見の開きかたがゲス過ぎる?

魚拓:http://archive.is/ew6kf

魚拓:http://archive.is/7bz2T

テレビ朝日はオーナー企業である朝日新聞の傘下であるハフィントンポストすら記者会見場から排除していたというのです。

こちらは2週間の限定見逃し配信ですが、加計学園の場合は朝日新聞の記者も来ています。

震災を批判のダシに使う愚かさ

そもそも「震災に合わせた」というのならば、昨日のうちに会見をしたでしょうし、「ワールドカップ日本代表の初戦に合わせた」のならば、今日のキックオフ時間の夜9時に会見をしたでしょう。

このような論理破綻は、震災を批判のダシに使っているだけであるということが明らかです。

加計理事長は記者の質疑で会見を今日このタイミングで開いたのは、「本日の理事会で処分を決定したためその報告のためである」としています。

タイミングとして何かおかしいでしょうか?私はそうは思いません。

以上