コミュニティノートも危うい…
カーター元米国大統領国葬に菅元総理が総理特使として派遣・参列
菅元総理がカーター元大統領国葬に参列へ トランプ氏との接触は?
カーター元米国大統領国葬に菅義偉元総理が総理特使として派遣・参列するという報道が為されましたが、これに関して『なぜ岩屋外務大臣が行かないんだ!』と謎の文句を拡散する界隈がありました。
どうやら米国側で500ドットコム事件の主犯者が起訴されたため、日本で疑惑がかけられていた岩屋毅氏が米国でも疑われているというマスメディアですら言っていない予測がSNS上にあるため、そういう発想になっているようです。
外国要人の国葬への総理特使は政治判断:外務大臣派遣が通常ではない
しかし、他国の元首や政務TOP経験者の国葬等おいて派遣される総理特使には、「基本的に外務大臣が参列する」という慣習が見られることはありません。
内閣衆質一五四第三三号 平成十四年三月一日
内閣総理大臣 小泉純一郎衆議院議員長妻昭君提出鈴木宗男衆議院議員を総理特使に任命した経緯等に関する質問に対する答弁書
いわゆる総理特使とは、一般に、内閣総理大臣から特別の公の任務をゆだねられて外国へ派遣される者をいい、重要な外交問題に関し、内閣総理大臣のメッセージを親書や口頭で伝える必要がある場合等に派遣されている。総理特使を派遣することの要否及び総理特使の選任についての基準を定めた内部文書はなく、派遣に際しては、当該外交問題の性質等を踏まえて判断している。
これまで総理特使として他国の国葬へ派遣された者を調べると、総理大臣経験者や当該国の友好議員連盟の会長が派遣されている例が多い事が分かります。
最近だと元カナダ首相の国葬の際には外務大臣政務官が総理特使として派遣されている例が。外務大臣政務官の派遣は過去にも見られます。
Xのコミュニティノートでは「前首相を特使にすることが通例」などの記載がある例がみられましたが、頻度が多いとは言え、通例とまで言えるのかはよくわからない状況なんじゃないでしょうか?
なお「東京から出張して葬儀に出席することが物理的に不可能」であることから本国から特使等を派遣せず、齋藤泰雄ロシア連邦駐箚特命全権大使を葬儀に出席させることとしたというケースもありました。
振り返る故安倍晋三元内閣総理大臣国葬儀と「法律に基づく行政」
我が日本国で最近行われた政務TOPの国葬は令和4年の故安倍晋三元内閣総理大臣国葬儀でした。この際に誤った法律論や政府見解についての事実認識がメディア等によって拡散されていたので、当時まとめています。
今後、何度も起こり得る「法律に基づく行政」の誤解について、説明できるようになります。
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