ミサイル防衛に関して「相手領域での弾道ミサイルなどの阻止」を盛り込んだ自民党提言について河野太郎防衛大臣に対して行われた質問と返答が話題です。
ミサイル防衛「なぜ中国の了解がいるのか」 河野防衛相 - 産経ニュース
ミサイル防衛「なぜ中国の了解がいるのか」河野防衛相
https://www.youtube.com/watch?v=HjUnkFa2WmY&feature=youtu.be&t=368
防衛大臣会見|令和2年8月4日(火)10:58~11:15
動画の6分頃からの質問でした。
「中国や韓国の理解を得られる状況ではないのでは」と質問され、河野防衛相は「主に中国がミサイルを増強しているときに、なぜその了解がいるのか」「なぜわが国の領土を防衛するのに韓国の了解が必要なのか」と述べました。
具体的なやりとりは以下。
記者 関連でお伺いします。安全保障政策の見直しに関して、自民党提言にあったような相手国の領域へのミサイル阻止能力を検討する場合にはですね、周辺国からの理解というのが重要になってくると思われますが、現状では特に中国や韓国といった国からは、防衛政策の見直しについて十分に理解を得られる状況ではないのではないかと思いますが、防衛政策の責任者として現状の認識と、それから今後もし事態が許す際に必要だと思われることがあればお願いいたします。
河野 周辺国ってどこのことですか。
記者 主に中国や韓国になると思います。
河野 主に中国がミサイルを増強しているときに、なぜその了解がいるんですか。
記者 韓国に関してはいかがでしょうか
河野 何で韓国の了解が必要なんですか。我が国の領土を防衛するのに。
質問した記者は東京新聞の上野実輝彦記者
Facebookの魚拓:http://archive.is/fXGdi
質問した記者は東京新聞の上野実輝彦記者で、どうやら東京大学を卒業後、中日新聞社に勤務、ソウル支局を経て東京新聞記者として活動しているようです。
彼の書いた記事は中日新聞・東京新聞で見つかります(検索窓に名前を入れてみてください)
ただ、東京新聞の「記者のつぶやき」ページには登場していないのが気になりますが、プロパーじゃないからかもしれません。
中国が日本に届くミサイルを多数保有・増強している
防衛省・自衛隊|令和元年版防衛白書|2 軍事なんかを読むと分かりますが、大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイル、中距離弾道ミサイル、短距離弾道ミサイルといった各種類・各射程の弾道ミサイルを保有しています。
当然、日本も射程圏内に入っています。
新たなミサイル開発も推進していることが分かります。
上野記者は「相手国の領域へのミサイル阻止能力」ということから、理解が必要ではないかと考えたようですが、そもそも日本国の領域を中国が攻撃可能なミサイルを持っているため、それへの対応として提言されていたものについて、「相手国の理解」など不要だという事は自明の理でしょう。
以上