事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

「韓国が日本の入国規制の対抗措置で放射能汚染地域指定を検討」報道の疑問:新型コロナCOVID19

「韓国が日本の入国規制の対抗措置で放射能汚染地域指定を検討」

こういう報道がありますが、まぁ静観しておくのが無難です。

「韓国が放射能汚染地域の指定をして報復することを検討」という報道

세계 절반이 한국발 입국제한 중인데…일본에만 맞대응 이유 | 한경닷컴魚拓

외교부는 일본에 대한 방사능 오염지역 지정이나 여행경보 격상 등을 검토하고 있는 것으로 알려졌다. 이 조치가 현실화되면 우리나라가 입국제한에 보복을 가하는 첫 번째 사례가 된다.

外交部は日本の放射能汚染地域の指定や旅行警報改善などを検討していることが分かった。この措置が現実化されると、韓国が入国制限に報復を加える最初の事例となる。

NAVERで引用されている「韓国経済」のこの記事がどうやら「韓国が放射能汚染地域の指定をして報復することを検討」という報道の発端と思われます。

しかし、他の大手紙ではまったくこの手の話に言及がなく、「相互主義に基づく対応」という論調であることから、これはフェイクニュースの可能性があります。

韓国の放射線量は日本の3倍

韓国の放射線量は韓国原子力安全技術院(KINS)のページを見ればわかりますが、日本の東京よりも韓国のソウルは3倍の数値を出しています。

放射能汚染地域に日本を指定したならブーメランにもほどがあり、国際社会からの理解も得られないので、仮に本当に検討を仄めかしていたとしてもやらないでしょう。

韓国の原発の海洋放出放射線量も日本の数倍以上

日本維新の会の足立議員によれば韓国の原発から放出されているトリチウム量は、日本の福島第一原発の3倍~8倍とのことです。

なお、「6倍」であると指摘している記事があり、そこは韓国の月城原発との比較であるということでした。

以上