あらゆる適性が無い
法務大臣内定の牧原秀樹「誹謗中傷者は全員逮捕すべき」
今回のオリンピックで選手に誹謗中傷した人は全員逮捕すべきだと思います。発信者は容易に特定できるのでひとり残らず処罰すべきだと思いますし、また万が一それに何らかの支障が出る場合には、そうできるように法律も変えていきたいと思います。許せません。
— 牧原秀樹 まきはらひでき 衆議院議員 自民党 埼玉5区 (@hmakihara) 2024年8月2日
石破茂自民党総裁が10月1日に予定されている臨時国会で内閣総理大臣の首班指名を受けた後に法務大臣に起用する予定と報道されている牧原秀樹議員ですが、X(旧Twitter)の投稿から早くも不穏な空気が漂っていることがようやく広く認知されています。
今年8月2日の投稿では「今回のオリンピックで選手に誹謗中傷した人は全員逮捕すべきだと思います。発信者は容易に特定できるのでひとり残らず処罰すべきだと思いますし、また万が一それに何らかの支障が出る場合には、そうできるように法律も変えていきたいと思います。許せません。」と投稿。
これに対しては「逮捕をまるで刑罰かのように考えている」として、弁護士アカウントを中心に批判…というよりドン引きの反応がありましたが、法務大臣内定の報道を受けて更に反応が加速しています。
しかも、逮捕者を収容する物理的なハードルをどう考えているのか?普段から実現可能性を考えない空理空論でモノを語っているだけなのでは?
誹謗中傷に対して厳しい世の中を、という方向性が社会にとって望ましいと考える私からすれば「一緒にされたくないから発信するな」と思います。
あの「無罪を証明しろ」と言い放った法務大臣を超える事態が起きそうです。
過去には「人身事故で本当に困る」SNSで知識マウントも…
既に削除済みの投稿ですが、令和3年11月には「恵比寿駅での人身事故により電車が遅れています。ホームには人が溢れています。電車が遅れると本当に困りますよね。地元さいたまでのいくつもの会合が間に合わない。。」と投稿。
これに対しては令和6年9月30日に「人身事故という表現が間違っていました。すみません。人が亡くなったと決めつけられますが、もちろんそういうことではないと認識しています。」などとズレた投稿をする始末。その事実の有無が重要なのではない。
人身事故という表現が間違っていました。すみません。人が亡くなったと決めつけられますが、もちろんそういうことではないと認識しています。
— 牧原秀樹 まきはらひでき 衆議院議員 自民党 埼玉5区 (@hmakihara) 2024年9月30日
また、SNSで知識マウントをする姿も…
https://x.com/unknown/status/1836573006145229053
X検索窓に【url:1836573006145229053】で投稿当時の反応を見ることができます。
- 一般国民に自分らが把握してるレベルの情報と知識を持てという不合理
- 国民からの要望を所管外だからという理由で排除する
- 有権者の要望について「現状ではできない」という説明だけで満足することは、代議士として政府側と交渉し、日本国の未来を形成するという職責を放棄している
少なくともこのような評価が妥当する事案であり、基本的に議員としての適性が無いと言わざるを得ません。
中国が排他的経済水域EEZや大陸棚に設置したブイの撤去と国際法
なお、「ブイの撤去」というのは、昨年7月、尖閣諸島沖の日本と中国の地理的な中間線の日本側に、中国が大型ブイを設置した問題のことを言っています。*1
この問題は以下の問題があることから対応に慎重になっていると言えますが、ブイの撤去が国際法違反であるということが完全に確定しているということではありません。
- 排他的経済水域(EEZ)と大陸棚の境界画定が日中の間で見解が異なっていること(中国の主張が国際法違反)
- EEZと大陸棚において浮遊物が設置された場合の撤去について国際法上の明文規定がない
- ブイの設置が海底の探査などに関係すると立証できるかという問題がある
林芳正前外相は「国際法には『やっちゃいけない』とは書いてないし、『やっていい』とも書いていない。それぐらいの姿勢で臨むことは大事だ」と指摘したと報じられ、上川外相も「撤去や移動、我が国による設置」を検討しているように、政府内でも絶対に不可能という見解ではないようです。*2*3
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*1:なお、令和6年7月には日本最南端・沖ノ鳥島(東京都)北方に位置する日本の大陸棚・ 四国海盆海域に別途ブイが設置⇒中国、沖ノ鳥島北方の日本の大陸棚にブイ…太平洋では異例 : 読売新聞