フリース素材のネックゲイターは、飛沫をより拡散させるという研究論文が発表されました。
マスクの飛沫拡散に対する効果を調べた研究論文
査読付きの雑誌Science Advancesで2020年8月7日に発表された研究では、マスクの飛沫拡散に対する効果を調べています。
14種類のマスク(マスク様のバンダナ含む)に対して、会話中の呼気がどのように拡散されるのかを調べています。
呼気は、咳ではなく、大声であるが叫ぶような程度ではない喋り、という表現であり、主にエアロゾルレベルの小さな飛沫の数を測定しています。
結果:フリース素材のネックゲイターは飛沫拡散が10%増加
We noticed that speaking through some masks (particularly the neck fleece) seemed to disperse the largest droplets into a multitude of smaller droplets (see Supplementary Fig. S5), which explains the apparent increase in droplet count relative to no mask in that case. Considering that smaller particles are airborne longer than large droplets (larger droplets sink faster), the use of such a mask might be counterproductive.
一部のマスク(特にネックフリース)を介して話すと、最も大きい液滴が多数の小さい液滴に分散しているように見えました(補足図S5を参照)。この場合、マスクがない場合と比べて液滴数が明らかに増加したことを示しています。小さな粒子は大きな液滴よりも長く空中を移動する(大きな液滴はより速く沈む)ことを考えると、そのようなマスクの使用は逆効果になる可能性があります。
「マスクがない場合と比べて液滴数が明らかに増加した」というのは驚きです。
フリース素材のネックゲイターは飛沫拡散が10%増加したということが別の所で記述されています。
この事はワシントンポストも報じています。
Wearing a neck gaiter may be worse than no mask at all, researchers find
ポリウレタンのマスクとかも同様か
私の経験上、アリバイマスクとして息がしやすいポリウレタンのマスクをジムで使っていたのですが、これも同様に呼気が漏れまくっているので、着用するのは逆効果なのかもしれませんね。
以上