茂木敏充外務大臣が、選択的夫婦別姓に前向きな発言をしたようですが、そのロジックに違和感を覚えました。
茂木敏充大臣、選択的夫婦別姓に前向き
茂木氏、選択的夫婦別姓に前向き「若い世代は…」 - 産経ニュース
茂木氏は「国際的にみて結婚後、夫婦で同じ氏を名乗らないといけない制度の国は限られている」としたうえで、「これからの社会を考えたときに包摂というか、多様性は今まで以上に大切になってくる」とも語った。
茂木敏充大臣が、選択的夫婦別姓に前向きな発言をしたというのはこの報道。
まぁ、当たり障りのない発言であるとも言えなくも無いですが、真面目に考えるとおかしなことを言ってるなと。
「国際的」にみる意味はあるのか?
まず、「国際的」にみる必要性、意味はあるのか?という点が疑問。
姓の制度については歴史を踏まえて形成されているものではなかったか。
[26] したがって,控訴人らの主張する「氏の変更を強制されない権利」もまた,法制度を離れた生来的,自然権的な自由権として憲法で保障されているものではないといわざるを得ない。
[27] このような解釈は,婚姻を始めとする身分関係の変動に伴う氏の変更を含む氏の在り方が,決して世界的に普遍的なものではなく,それぞれの国の多年にわたる歴史,伝統及び文化,国民の意識や価値観等を基礎とする法制度(慣習法を含む。)によって多様であること(甲8の18頁から24頁まで。なお,そもそも氏を持たない国も存在する。)に照らしても,明らかというべきである。
多様性が大切なら同姓制の国の存在も認めてはどうか?
また、茂木氏の理屈は「国際的」にみた上で「多様性」が大事であるというもの。
ならば、【子供が姓を選択しなければならない苦痛のある夫婦別姓の国】(夫婦別姓制でも子は夫の姓とする国もある)では暮らしたくないっていう人のためにも、選択肢を用意しないのだろうか?
そういう「多様性」の発想が無いのは、いったい何故なんだろうか?
以上