イーロンマスクの2年越しの悲願が成就
X、パロディアカウントのプロフィールラベルを導入へ
We’re rolling out profile labels for parody accounts to clearly distinguish these types of accounts and their content on our platform. We designed these labels to increase transparency and to ensure that users are not deceived into thinking such accounts belong to the entity…
— Safety (@Safety) 2025年1月10日
Xがパロディアカウントのプロフィールラベルを導入することを宣言しました。
ユーザーがパロディアカウントかどうかを誤解しないようにするために設計されているとのことで、これらのラベルは投稿とプロフィールに表示され、導入時期については、近日中に伝えるとしています。
昨年11月に以下のユーザーが、パロディアカウントラベルが準備されていることをXのソースコードから発見していましたが、それが現実のものとなるようです。
Parody accounts have to label their accounts. Otherwise, they may violate the X policy!
— Nima Owji (@nima_owji) 2024年11月29日
According to X, "The PCF label ensures people on X are not confused by your account... If not labeled, your account may violate the Misleading and Deceptive Identities policy." https://t.co/h66KLtcgrm
なりすまし行為への対策として一定の条件を満たすパロディア・ファンアカウントの許可
プラットフォームの操作とスパムに関するXのポリシー | Xヘルプ
なりすまし: 他の個人、集団、組織になりすまして他の利用者を欺くことは禁止されています。プロフィールに実際の身元情報を掲載することは義務付けられていませんが、虚偽のプロフィール情報を使用して他者になりすます行為は禁止されています。Xでは、議論、風刺、情報共有が目的の場合に限り、一定の条件を満たすパロディ、コメンタリー、ファン(PCF)アカウントを許可しています。
先だって、昨年11月に作成されたXの信頼性に関するヘルプページでは、「一定の条件を満たすパロディ、コメンタリー、ファン(PCF)アカウントを許可しています」との記載がありました。
「許可」ということからは、審査を受ける必要があることが示唆されています。
パロディアカウントは、信頼性ポリシーを含む X ルールに準拠する必要があります。なりすまし行為への対策として書かれているようですが、有名ではないアカウントのなりすましにどう対応できるのかは問題になるように思われます。
なりすまし対策であるため、たとえば特定の人物を想定していないギャグアカウント、例えばフェミニストを模しているとする架空の設定のアカウントなどはこれの対象外になるはずです。
なお、Xの執行会長兼CTOであるイーロン・マスク氏がX買収直後に「パロディアカウントを明記せよ」と方針を主張していました。実に2年越しに実行されたということになります。
パロディアカウントに関してはマスメディアの人間ですら誤認して投稿を拡散してしまった例もあります。
特に、生成AIによって人物が動き喋る動画作成すらできるようになった現在は、社会的影響を考慮すれば対策は必須だったでしょう。
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