モノクロ(白黒)指定で印刷しているのに、印刷できない、あるいは色が変なカラーになって印刷される、ということがあります。
たとえば、以下のようにモノクロ指定なのに赤色を含む印刷になってしまうことがあります。赤色すらなくなったら、印字がものすごく薄くなったり、印字そのものがされなくなることもあります。
その現象の解決方法を5つ提示していきます。
- この記事の対象者:モノクロ(白黒)設定はしてる方
- プリンターの機種・性質:手動でカラー指定不可の種類
- 解決方法1:カラーインクを補充
- 解決方法2:両面印刷ではなく片面印刷にする
- 解決方法3:文章の場合はワードにコピペ
- 解決方法4:カラー指定可能なプリンターを買う
- 解決方法5:モノクロプリントのプリンターを買う
この記事の対象者:モノクロ(白黒)設定はしてる方
- 黒・グレーのインクはある
- モノクロ印刷設定にしている
- プリンタヘッド等、部品の不具合は一切無い
前提条件。
1、2番は当然として、3番について、たとえばプリンタヘッドの汚れなどで正しく印刷できないような場合ではない、ということを確定させる必要があります。
プリンター本体の機能で「メンテナンス」等の画面で「ノズルチェック」機能がある機種もあるかと思いますので、その場合は以下のような図がプリントアウトされます。
この場合、Cのシアン(青)がまったくないというのがわかります。
PGBK(黒)の部分は、格子模様がずれているとか印刷されないということがなければ正常です。
なお、この図を印刷したプリンターは「Canon PIXUS MG6130」ですが、この機種に限らず通用する対処方法(或いは一つの考え方)を書いていきます。
プリンターの機種・性質:手動でカラー指定不可の種類
プリンターの中には、印刷時に使うカラーの種類を手動で設定することができる機種があります。
Canonの場合はプリンターのプロパティから「ユーティリティー」画面で「インクカートリッジ設定」という項目がある場合、カラー指定ができます。
※Macの場合は異なりますし、Windowsでもバージョンによってナビゲーションが異なる可能性があります。
この場合、これで「ブラックのみ」などを選択すれば変な色で印刷されるという問題は解決できます。
しかし、たとえば「Canon PIXUS MG6130」は、「インクカートリッジ設定」項目がありません。この場合、プリンターが自動でデータを認識してインクを使用するかどうかを決めるということです。
そういう場合はどうすればいいのか?
解決方法1:カラーインクを補充
「モノクロ印刷したいのになぜカラーインク補充の必要があるのか!?」
私も最初は疑問でしたが、キヤノンのサポートによるとプリンターが自動的にカラーを認識するタイプの場合、印刷しようとしているデータの種類によってモノクロ印刷にチェックが入っていてもカラーインクを使うことがあるようです。
したがって、「カラーインクを補充する」というのが「モノクロ印刷をしたい」という問題の解決方法の一つとなります。
でも、カラーインクは高いですから、モノクロで安上がりにしたいですよね? ということで、いろいろ条件を特定したり工夫してみました。
解決方法2:両面印刷ではなく片面印刷にする
どうやら、データの種類によっては、「両面印刷だとカラーインクが使われる」が、「片面印刷にするとモノクロで印刷される」という場合があります。
じゃあどのデータが?と思いますが、キヤノンのサポートに相談すると「アプリケーション側に依存する」とのことでした。
データ毎に(PDFとかJPEGとか、PDF内部でも異なる)挙動が異なるので、その都度判断になるでしょう。
特に画像として認識されると、カラーインクが使われるようです(自動認識するプリンタの中でも種類によって違う可能性があると思いますが)。
よって、最初に2ページだけ両面印刷だけして挙動をチェックし、モノクロでないなら片面印刷にする、或いは最初から片面印刷にする、という方法が解決方法の一つになります。
「でもページ数が大量だと紙が無駄でもったいないな」
「かさばるのが嫌だな」
という場合もあると思います。その場合も、ある種の方法があります。
解決方法3:文章の場合はワードにコピペ
たとえばPDFファイルの文書でコピーできる場合、それをワードファイルに貼り付けて印刷すれば、両面印刷でもモノクロで印刷されます。
※図表が含まれるようなファイルの場合は注意
ただ、体裁が崩れるので、手直しが必要な場合があるでしょう。
それが面倒でなければ、或いは体裁を直す必要が無ければ、この方法を取るのも一つの考え方だと言えます。
解決方法4:カラー指定可能なプリンターを買う
「プリンタ代がもったいない!」
と思うかもしれませんが、長い目で見た時に、こちらの方がコスパは高い場合が多いです。
Canonのインクは純正品だと1種類で1000円程度かかります。
それを数年…と考えると、インク代がバカになりません。
たとえばCanonで「ブラックインクだけで印刷する方法」で検索すると、3機種がヒットしますが、ネット購入できそうなのは以下の2つでした。MP170はスキャン機能もついてます。
Canonに限る必要はありませんが、たとえばリコーでは「カラーインクがなくなった場合でも、ブラックインクが残っているときは少数枚に限って白黒印刷ができます。」とあるように、「少数枚」という限定が付されているのでおススメできません。より具体的には「50枚程度」と記述しているページもあります。
フジゼロックスの場合は、どの機種がカラー指定の機能を搭載しているのかがわかりません。
このように、カラー印刷機能のあるプリンターについては、モノクロ印刷問題をクリアできるものは限定されているようです。
解決方法5:モノクロプリントのプリンターを買う
最初からモノクロ印刷機能しかないプリンターであれば、データファイルの種類がどうのこうの、ということを気にする必要はまったくありません。
特にカラーで印刷する機会が少ない、ということであれば、現在持っているプリンターを買い替えるか、或いはそのままで新たにモノクロプリンターを購入するという方法があると言えます。
以上