事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

京都精華大学「本学は把握しておりません」レイチェルソーン「萌えキャラアイコンは無条件ブロック」

レイチェル・ソーン「萌絵は無条件ブロック。なぜなら子供を強姦する妄想をしてマスをかく人だから」

京都精華大学マンガ学部・人文学研究科のレイチェルソーン氏について京都精華大学から返信をいただきました。

また、さらに「萌えキャラアイコンは無条件ブロック」等ツイートしているので京都精華大学の理念との整合性について考えました。

レイチェルソーン氏「海外ではロリコンと言ったら逮捕」

レイチェルソーン氏が「ロリコン・ショタコンと言ったらそれは小児性愛者を意味し、海外では公言しただけで逮捕される」と言っていた背景については以下でまとめています。

関連:京都精華大学レイチェルソーン氏か「日本はロリコンをやめろ、海外では逮捕」⇒その法律を教えて欲しいと取材を申し込みました

京都精華大学「本学は把握しておりません」

私からは「本人確認」「そのような法規がある国・地域を教えてほしい」旨を伝えており、精華大学からは丁寧に返信をいただきました。

個人で開設しているツイッターアカウントについては本学は把握しておりません

ご質問があったことについては本人にその旨お伝えしておきます

ということでした。

連絡先は教えてもらえませんでした。

レイチェルソーン氏は外務省に情報提供するべきであることを伝える

とはいえ、本件は在外邦人の人権にとって憂慮すべきであり外務省などに情報提供して邦人の安全確保を図る必要がある話です。

よって、私からの大学側への要望として、レイチェル・ソーン氏からそのような法規・運用がなされている具体的な国或いは地域名を政府機関に教えていただけるようお伝えしました。

海外での法律・刑罰の情報が重要である理由

シンガポール特有の生活関連主要法律案内 

平成17年3月 在シンガポール日本国大使館から抜粋

A: Miscellaneous Offences Actでは、様々な迷惑行為を規制しています。質問にあった唾を吐く行為も同法により禁止されていますし、公共の場所から見える場所で裸になることも同法により禁止されています。その他、同法はペットの飼い方、落書きの禁止、道路上で泥酔していた場合等、日常の細かい行為について規制し、違反者に対して罰金刑や禁固刑を科しています。日本で許されている行為であっても同法により禁止されている場合がありますので旅行者等は要注意です。

A: シンガポール政府は島内の緑を保護するため、Parks and Trees Actを定めています。同法では政府が土地を使っている人に対して一定の植樹を命ずることができるとしています。その他、同法は私有地内であっても樹木保全地区の樹木の伐採を許可制としていますし、公園や空地に無断で駐車することも禁じていますので注意が必要です。

A: チューインガムの使用が医薬品であると認定される場合を除き、シンガポール国内の持ち込みは、個人の使用目的であっても、禁止されています。

シンガポールにおけるガムの持ち込みについては2017年の資料で「販売目的での持ち込み」という記述であり現在はどうなのかよくわかりませんでしたが、日本では考えられないような行為に対しても刑罰が科されている例があり、注意すべきだというのは分かると思います。

また、このような相当細かい内容の法規についても、きちんと日本の外務省・在外公館はHP上で公開しているということも分かると思います。

ですから「私はロリコン・ショタコンと口走っただけで逮捕される」というのが本当であるならば、そのような法規・運用がなされているという情報は外務省・在外公館が把握して周知すべき内容であり、極めて公益性の高い事項です。

レイチェルソーン氏のプロフィールにある出身地と出身学部所在地であるペンシルベニア州とイリノイ州の在外公館のHPを見ても、そのような記述は見当たらずよくわかりませんでした。

レイチェル・ソーン「萌えキャラアイコンは子供を強姦する妄想をしてマスをかく人なので無条件ブロック」

冒頭のツイートの後、レイチェル・ソーン氏のアカウントではいろいろな事が起こっているようです。

魚拓上から。 

ツイートの文脈を合わせ読むと、どうやらレイチェル・ソーン氏は「萌えキャラアイコンを設定している人は子供を強姦する妄想をしてマスをかく人」なのでフォローしてきても無条件ブロックすると言っているようです。

京都精華大学ダイバーシティ宣言との整合性

京都精華大学ダイバーシティ推進宣言 2018

本学の考えるダイバーシティ推進とは、制度や仕組みの整備のみを指すのではありません。人間の多様さに触れる機会を学内の様々な場面で継続的に設けることで、共生の意識を醸成します。違いを理解しようとするプロセスで生まれる「価値観の変化」や「他者への想像力」こそが新しい発見や思考につながり、構成員全体の創造性を高めると考えるからです。

なお、学位授与関係ではありますが、マンガ学部のキャラクターデザインコース 3つの方針では、「4)マンガ・アニメ・ゲームの核となるキャラクターが、国内はもとより世界に通用する日本独自の文化であることを理解し国内外に対し作品を発表できる力を身につけていること。」とあります。

レイチェルソーン氏の発言は、これらとの整合性はあるのでしょうか?

以上