桜を見る会の追及のために国会のリソースが割かれるの、本当に無駄だと思います。
- 桜を見る会の支出額は5500万円
- 国会は一日あたり約3億円の支出
- 5500万円を追及するために必要以上のリソースを使うのは無駄では?
- 「民主党時代はどうだったんだ?」は"Whataboutism"
- まとめ:自民党は廃止か運用を改善するべき
桜を見る会の支出額は5500万円
198 衆議院 決算行政監視委員会 2号 令和01年05月13日
○井野政府参考人 お答え申し上げます。
桜を見る会のまず予算額でございますけれども、平成二十五年度が一千七百十八万円でございます。平成二十六年度から今年度までにつきましては、いずれも同じ額でございまして、一千七百六十六万六千円でございます。
一方、支出額でございますけれども、この支出額につきましては、桜を見る会に係る行政文書の保存期間が五年間であることから、平成二十五年の支出額は確認できません。したがいまして、平成二十六年以降をお答え申し上げますと、平成二十六年は三千五万三千円、平成二十七年は三千八百四十一万七千円、平成二十八年は四千六百三十九万一千円、平成二十九年は四千七百二十五万円、平成三十年は五千二百二十九万円でございます。
桜を見る会の支出額は、今年度は5500万円になると言われています。
さて、この会の追及について考えるべきことがあると思うのです。
それは、国会の開会にかかる費用です。
国会は一日あたり約3億円の支出
国会一日あたり約3億円??どういう理屈か計算しました。 | おぎの稔 | 大田区議会議員(無所属) 公式サイト
他方、国会は一日あたり3億円かかると言われています。
これは、東京都大田区のおぎの稔議員によれば、国会予算として決定された年間の予算を単純に365で割った金額であるということでした。
衆参の別もありますし、桜を見る会の追及だけで国会は終始しているわけではなく、1日に複数の委員会が開会されていますから、「1日3億」が5500万円とそのまま比較できるわけではありません。ただ、閉会中も含まれることを考えると、開会中はそれ以上の費用となっているとも言えます。
しかし、【国会も税金の使い方の問題】と捉えれば、無視できない要素でしょう。
5500万円を追及するために必要以上のリソースを使うのは無駄では?
いや、桜を見る会も税金の使途の話なので赤字だろうがやる意味はあると思いますよ。
しかし、国会もまた税金によって運営されています。
費用対効果を度外視して何日も国会の委員会の場を使って、一日何時間も大臣を拘束して桜を見る会についてごちゃごちゃやる価値があるのかというと、無いでしょう。
野党側も追及するにしても最小限の時間で済むように質問を練ってやるべきでしょう。
まさかモリカケのように野党とマスメディアと既得権官僚が結託して長期間も政権打倒キャンペーンをやるのではないのでしょうからね!?(念押し)
そして、与党自民党も、国会が犠牲になるくらいなら桜を見る会の運用を改善すべきでしょう。菅官房長官も見直しを検討することもあり得ると12日の官房長官記者会見で言及しましたし。
「民主党時代はどうだったんだ?」は"Whataboutism"
この話で民主党時代の桜を見る会の開催を取り上げて、「だから何も問題はない」と主張する人たちも居ますが、単なる開催ではなくその運用の中身の話ですから論点が違いますし、何よりも「そっちこそどうなんだ="Whataboutism"」という詭弁の手法にしかなっていません。
消費増税をしておいて税金の使い方としてどうなんだ?と思いますし、Whataboutismに疑問を持つ人は私のフォロワーさんの中にも多数います。
やけにこのツイートが回ってくるが、開催したことが問題なのではなくて予算と決算の乖離や増加した人員の理由とかそういう物が問題視されているのに民主党政権でもあった!ってのはおかしいでしょうよ。 https://t.co/YVosDNdGTc
— ずいこん (@JLDP87) November 12, 2019
まとめ:自民党は廃止か運用を改善するべき
常識的に考えれば、次の年に招待リストを作るときに前の年のリストを参考にして外したり加えたりしないとまともなリストなんて作り続けられるわけないので、破棄してるわけがない。
— 匿名希望🥶 (@fuj_sato) November 12, 2019
にしても、ノブレスオブリージュとか痩せ我慢とか、ないのかね、自民党議員は。仮に私が議員で招待枠があれば、地元の他会派の地方議員を招待するわ。
— 匿名希望🥶 (@fuj_sato) November 12, 2019
桜の会、さすがに地元支援者を800人以上呼んで税金飲み食いは誰もがやり過ぎと感じる。公選法違反にまで発展の可能性は有る。参加者要件の基準も人数規定も無い。民主政権時代も似たようなもん。明確な基準作るか中止かしかない。
— 藤田文武(衆議院議員 日本維新の会 大阪12区) (@fumi_fuji) November 12, 2019
橋下徹さん以降の大阪の政治行政は「外形的公平性」にこだわってきた。
私は桜を見る会を廃止とまでは考えていませんが、昭和27年から漫然と続いてきた与党利権のようなものとして一部が利用されてきたのではないでしょうか。
日本維新の会の藤田文武議員も指摘するように、外形的公正性の観点から、「身内優遇」にならないような選定過程にしたうえで、税金を使うのですから招待基準もしっかりと説明可能な状態にするべきだと思います。
以上