事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

剪定を伐採と誤認識させ「自然破壊」と煽動:都立公園のライブサイト設営で

剪定と伐採、東京オリンピックのライブサイト

  1. 『「剪定」を許さない』⇒枝の剪定すら否定するのは頭がおかしい
  2. 『「伐採」を許さない』⇒そんな事実は無い

「代々木公園の木が伐採される」という言説の出所

魚拓

「代々木公園の木が伐採される」という言説の出所はこのツイートが発端らしいです。

もっとも、ここには幾分か誤解があります。

東京2020ライブサイト等の実施について

設営の導線確保のためで伐採又は大規模な剪定を行うものではない

五輪のために木を剪定「必要?」広がる波紋 代々木公園:朝日新聞デジタル

「自然破壊」と批判殺到。代々木公園で東京五輪関連会場建設へ、樹木の剪定作業が始まる。 | ハフポスト

朝日新聞系列が都オリンピック・パラリンピック準備局に取材した内容を記事にしているが、どこにも「伐採」の計画については書かれていません。

上掲画像のように、伐採又は大規模な剪定を行うものではなく、設営のための導線確保のために、36本の木を剪定対象とし、地面から8メートル以下の枝を切る木と4メートル以下の枝を切る木があるとしています。

剪定そのものを「自然破壊」と問題視する者たち

朝日新聞記者らが剪定そのものを「自然破壊」等と問題視していますが、木々の枝を剪定するというのは普段から行っている行為です。

環境保全のための木の剪定とライブサイト設営のための剪定は違うだろ

などと言っている者が居ますが、両者は幾分か重なり合いがあるものがあるでしょう。

そうではない剪定をすべて「環境破壊」と言うなら、経済活動が成り立ちません。

たとえば、街路樹の枝がトラックの荷台に触れそうになるほどに成長してる場合。

このときに剪定が許されないというのだろうか?

今回の剪定の理由は、それとほぼ同じ理由です。

ちょっとまともな神経とは思えません。

「密」になる?パブリックビューイングそのものへの批判

代々木公園に五輪ライブビューイング会場設置で批判 コロナ対策で立ち入り禁止エリアに

設置場所が、コロナ対策として立入禁止に指定されているエリアだったことから、「コロナ対策と矛盾している」などといった疑問や批判の声が上がり

コロナ対策として立入禁止に指定されているエリアに対して、「密」になり得るパブリックビューイングを可能にする工事をするということ自体への批判があります。

今回の「剪定」批判は、この主張と一緒くたになされていました。

これに関しては既に観客数制限を設けた上で観戦が行われてきたサッカーや野球競技の実績がある中で、無観客にこだわることにどれほど実益があるのか疑問です。

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