駿台の日本史資料に日本人が書いたとは到底思えない記述が。
駿台の日本史資料で竹島が独島「南京大虐殺」の記述も不適切
駿台日本史科さん流石にこれは…😅 pic.twitter.com/34Rmo3iPBg
— ぺるー@駿台階段部 (@a_7kx) 2021年8月29日
最初に「竹島」に関する記述が「独島」中心であることを問題視するツイートが。
駿台予備校の日本史資料における「竹島」記述について、駿河台学園より下記の内容の回答がありました。
— 山田宏 自民党参議院議員 (@yamazogaikuzo) 2021年8月31日
・Twitterで批判が出ていることは承知している。
▪︎ご指摘の箇所が適切ではないことを確認し、訂正する。
とのこと。今後、訂正内容等が決まれば確認したいと思います。 https://t.co/voPQ4h9IoL
竹島については8月31日時点で不適切であるため訂正するとの回答が。
ありがとうございます。
— 小咲なな (@TIOffoa1Iny67ll) 2021年8月31日
件のテキストは「南京大虐殺」についても特殊な表記をしているようです。併せてご確認頂ければありがたいです。https://t.co/Z7KbkIfNPJ
さらに「南京大虐殺」についても「日本軍による組織的な殺人・放火・強姦、10数万人が死亡」といった記述が確定事実のように書かれていることへの指摘があり…
「竹島」の黄線部分と「南京大虐殺」全部(黄色枠)をテキストから削除する旨、本日全校舎に張り出し生徒にも通知する旨、駿河台学園よりご連絡がありました。迅速な対応に感謝致します。 https://t.co/lX1H3QUZoy pic.twitter.com/1JChxVP3Nu
— 山田宏 自民党参議院議員 (@yamazogaikuzo) 2021年9月2日
この部分もテキストから削除するという連絡があったとのこと。
山田宏議員が対応し、削除する運びとなりました。
学校教育法上の専修学校・各種学校である駿台予備校
駿台予備校は「学校法人 駿河台学園」が運営する学校教育法上の「専修学校」または「各種学校」です。参考:東京都専修学校一覧 - Wikiwand 専修学校設置基準
駿台は私立の専修学校なので都道府県知事が所管ですが、設置基準は国(文科省)が定めています。
学校教育法
第百二十八条 専修学校は、次に掲げる事項について文部科学大臣の定める基準に適合していなければならない。
ー省略ー
四 目的又は課程の種類に応じた教育課程及び編制の大綱第百三十条 国又は都道府県(都道府県が単独で又は他の地方公共団体と共同して設立する公立大学法人を含む。)が設置する専修学校を除くほか、専修学校の設置廃止(高等課程、専門課程又は一般課程の設置廃止を含む。)、設置者の変更及び目的の変更は、市町村の設置する専修学校にあつては都道府県の教育委員会、私立の専修学校にあつては都道府県知事の認可を受けなければならない。
各種学校についてもほぼ同様です。
今回、山田議員の働きかけが功を奏したのは、こうした規律に服する組織が相手だったから、ということが言えるかもしれません。
たとえば〇〇〇アカデミーなどは専修学校や各種学校の認可が無いようですから、そうした学習塾の場合には国会議員からの働きかけがあったとしてもどれだけ効果的なのかはよくわかりません。
ただ、公的機関の規律に服さない組織・団体であっても、一般的な働きかけはできるわけで、今回のような記述が「教育名目」で存在しているのであれば、積極的にSNSで公開する意義はあると思われます。
市井の教育参考書における歴史記述の惨状
【学習指導要領から「聖徳太子」が抹殺されそうになった事件】がつい4年前にあり、このときに私は市井の文科省の検定を通った歴史教科書やそうではない一般の学習参考書に眼を通してみました。現在でも定期的に見ています。
①学習指導要領で記述の基準を示し、②検定教科書では一応はそれに服しているものの、なお記述に問題があるものがあります。
そして、③一般の学習参考書の記述はもっと危ういものになっており、さらには④歴史教養本(書店がPOPなどで薦めているものが多い)には日本人が書いたとは思えない記述が見つかることがあります。
歴史教育界隈では、こうした段階的な浸透工作が行われているということは、聖徳太子の事案で痛感していたのですが、塾・予備校の実態までは調べられていませんでした。
③の一般参考書を読んだ感想ですが、どうやらこれは「大学の入試の答えがそうなっている」ことに理由の一端があるという推測をしています。
「高大連携歴史教育研究会」などで調べれば、およそ教育に携わってはいけない言動をしている(歴史的事実に反する発言)者が蠢いています。
類似のことが地理の教科でも行われていないと考えるのは無理があるでしょう。
日常からの「監視」の目のネットワークを
今回のような話はこれまでも何度もありました。
記事化しただけでもたとえば以下があります。
これに対抗するためには、現役の学生・生徒も含め、常日頃から教科書の記述や教育者の言動について目を配り、問題を指摘していくのが必要だと思います。
今回の削除訂正も、一般ユーザの発信を第三者が拾い、国会議員に認識させたことから始まりましたから、悪意の拡散を防ぎ社会を正常化させるのは警察や教師・大学教授だけでなく、我々一般の日本国民の力も必要なんだということだと思います。
以上:はてなブックマークをして頂けると助かります。