「首相官邸の三権分立の図がおかしい」「安倍内閣によって改竄された」と騒いでる人が居ますが、頭の程度が知れるのでやめたほうがいいですよ。その図、前々からありますし。
追記:三権分立の破壊ガーについて
- 首相官邸の三権分立の図がフェイク、主権者無視、矢印が逆、と言う指摘
- 首相官邸の三権分立の図は安倍内閣以前の民主党政権時代も
- 首相官邸から見た関係を叙述するものとして何ら間違いではない
- 制度上の用語の中に「世論」を含めることは適切か?
首相官邸の三権分立の図がフェイク、主権者無視、矢印が逆、と言う指摘
上図は衆議院HPで掲載されている三権分立の図ですが、確かに行政と国民との間は国民から行政に「世論」の矢印が向かっていますね。
官邸ホームページ、子供の質問に答えるページには、我々が教科書で習った、国民から矢印が伸びた三権分立の図が描かれているが、「現行の内閣制度」のページには行政から国民への矢印だけ逆様になっている。
— ラサール石井 (@lasar141) 2020年5月9日
#検察庁法改正案に抗議します pic.twitter.com/KSpL4i0UzB
文部科学省検定済(平成27年検定済)の教科書『社会科 中学生の公民 より良き社会をめざして』(帝国書院、平成28年)85頁の「三権分立」の図と、首相官邸HPの図は明らかに異なる
— 平 裕介 (@YusukeTaira) 2020年5月9日
政府によるフェイク広報が目指すものは、実質的な教科書検定の操作であり、その先にあるのは、教育の破壊である。恐ろしい pic.twitter.com/BB86HoaCAT
内閣制度の概要 | 首相官邸ホームページ(URL:https://www.kantei.go.jp/jp/seido/seido_2.html)
他の三権分立の説明との比較で、首相官邸の三権分立の図がフェイク、主権者無視、内閣と国民との関係の矢印が逆、「世論」の矢印が無い、と言う指摘があります。
……
いつから載ってる図なのか確認しましょう。
首相官邸の三権分立の図は安倍内閣以前の民主党政権時代も
現行憲法下の内閣制度(2004年11月19日以降の古い首相官邸HPのURL)
はい、遅くとも2004年には同じような図になってます。
追記:更に調べたら1998年からこの図が存在していたようです。
https://web.archive.org/web/19980212222703/http://www.kantei.go.jp/jp/rekidai/1-2.html
で、この図は民主党政権時代にもそのままだったわけです
参考:https://web.archive.org/web/20091121160225/http://www.kantei.go.jp/jp/rekidai/1-2.html
首相官邸から見た関係を叙述するものとして何ら間違いではない
この図は首相官邸から見た「内閣制度」の記述です。
つまり、国会議員によって構成される閣僚の視点で叙述されたものと考えられます。
そのため、国民との関係は既に「選挙」で言及されているのであって、それは「世論」と一体なにが異なるのでしょうか?
なんらフェイクではないでしょう。
制度上の用語の中に「世論」を含めることは適切か?
それから、この図は選挙や国民投票、弾劾裁判、法令の違憲審査、衆議院の解散、国会の召集、最高裁判所長官の指名、など、憲法上にも記述のある制度上の文言などが中心に記述されているのがわかります。
このページの目次は「2.現行憲法下の内閣制度」となっています。
その中にポンッと一般用語である「世論」というワードが出てくることに違和感を覚えることもあるでしょう。
法制度上、国会議員以外の行政機関に対する国民の監視の手段は何か?というと、かなり苦しいものになるのではないでしょうか?
そう考えると、「行政サービスを提供する」という意味において国民との関係を「行政」と記述することは何らおかしなことではないのですが。
強いて言えば、「行政」であったとしても、双方向の矢印で表現することも可能というくらいしょうか?
以上