yahooの選択的夫婦別姓アンケートが1週間前倒しで締め切られた事案があり、理由が「一部のユーザーによる複数回投票の可能性」でした。
調べてみると、2018年のアンケートでも不審な点がありました。
2018年のyahooの選択的夫婦別姓アンケート
結果 選択的夫婦別姓の導入をどう思う?実施期間:2018/1/19(金)〜2/28(水)
2018年のyahooの選択的夫婦別姓アンケートはこちら。
このアンケートについてツイートしているアカウントを調べていたら、不審な点が見つかりました。
【選択的夫婦別姓の導入をどう思う?since:2018-02-05 until:2018-02-07】
「現在124,629票」のツイートをする別アカウントが数十
2018年2月5日の午後3:03から午後9:39の間に、 「選択的夫婦別姓の導入をどう思う?」の記事をシェアする別々のアカウントが数十存在しますが、1つを除いて全て同じ内容を投稿しています。
別の時間帯に同じ内容の選択的夫婦別姓アンケート途中経過を投稿している
以下は通常の運用がなされているアカウント。
さすがYニュース、拮抗してる。。。現在125,024票【回答受付中】選択的夫婦別姓の導入をどう思う? - Y!ニュース意識調査 https://t.co/I7jWz9VRyo
— うさ🙋 (@_mqumi) 2018年2月5日
このツイートの存在によって、前掲画像にあったようなアカウントが自動的にツイートされているということがわかります。
このツイートに記載されている「現在125,024票」という数字が重要。
その時系列的に前後しているツイートが全て「現在124,629票」になっているのです。
複数アカウントが別々の時間帯に投稿しているのに、同じ内容の選択的夫婦別姓アンケートの途中経過を投稿しているということに。
2018年2月5日は月曜日ですから、午後3:03から午後9:39の間に票数がまったく更新されないということは考えられません。
メンテナンス・障害情報 - Yahoo! JAPAN - お知らせを見ても、この時間帯にシステム障害が発生したことは確認できず、この日のツイートを見てもシステム障害が発生したようなツイートは見当たりませんでした。
記事をシェアするだけのbotアカウント
そこで、「現在124,629票」とツイートしたアカウントのプロフィール画面に遷移してツイートの傾向を見ると、例外なく全てのアカウントが自分の認識を投稿したり他人の投稿にリプライをつけずに、単に記事をシェアするだけのbotでした。
以下、多すぎるので全部ではないが当該アカウントのプロフィール画面の魚拓。
ネットアンケートの信憑性と利用実態の問題点
さて、2021年のyahooの夫婦別姓アンケートは、「一部投稿者が複数回答しているとみられるから投稿を締め切った」としていますが、2018年のアンケート時にはそういう事は無かったのでしょうか?
朝日新聞のネットアンケートは朝日新聞側の操作による「特定の見解を持つ者をアンケートへ誘導する導線記事の作成」や投稿締切日の短縮の疑義などがありましたが、 こうしたアンケート結果が【自治体の男女共同参画推進員による意見書における根拠資料】として利用されている例があるなど、ネットアンケートを根拠にすることには非常に問題があると思います。
以上