事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します

榎木丸真子さんと山本あすかさんによる署名運動とは何だったのか

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https://www.change.org/p/望月記者のほか特定の記者の質問を妨害したり制限しないで下さい-報道の自由を守りましょう?recruiter=673331903&utm_source=share_petition&utm_medium=copylink&utm_campaign=share_petition&utm_term=psf_combo_share_initial.pacific_post_sap_share_gmail_abi.gmail_abi

魚拓:http://archive.is/1ZP9c

東京新聞記者の望月衣塑子(もちづきいそこ)氏が菅官房長官記者会見で妨害を受けていると一部で言われている件について。

中学2年生女子を名乗る「山本あすか(仮名)」さんがチェンジオルグで望月記者への「いじめ」をやめるよう政府に嘆願する署名運動を行ったことをハフィントンポストが報じました。

ハフィントンポストの報道ぶりに焦点をあててみます。

山本あすかさんは母親の榎木丸真子さんの助けを借りてチェンジオルグで署名を行った

東京新聞の望月衣塑子記者を助けたい。中2の女子生徒がたった1人で署名活動に取り組んだ理由とは | ハフポスト

かつての自分と望月記者が重なり、いてもたってもいられなくなった。Change.orgはネットで探し当て、母親の助けを借りて署名を募った。

まず、チェンジオルグ16歳未満の利用が規約で禁止されています

同時に、16歳未満であっても親等の関与があれば許される余地が規約にあります。

山本あすかさんが14歳だから規約違反であると咎める人が居ますが、ハフィントンの記事によれば母親の助けを借りて署名を募ったとあります。

現実に存在する名前や顔を出すことで署名を集めるというような場合ならともかく、偽名を使って内容のみで署名を集める行為に対して規約違反とは判断されないでしょう。

山本あすかさんの母親がなぜ榎木丸真子さんなのかは以下を参照してください。

望月記者のみの妨害・制限を問題視してたのではない

Pétition · 望月記者のほか特定の記者の質問を妨害したり制限しないで下さい。報道の自由を守りましょう。 · Change.org

すでに1万超の賛同を頂きましたが、さらに賛同したかったという方のお知らせをいただきましたので、継続します。
また、フリーの記者さんたちの活動も制限しないでということを含めて、報道の自由を守って下さい。
#質問できる国へ

当初は望月記者に焦点を当てた活動であったのは間違いありません。

ただ、目標としていた署名1万筆が集まったあとは、2月末まで期限を延長しました。

そして、「フリーの記者の活動も制限するな」という文言を追記していました。

この追記は遅くとも2月初旬には追加されています。

ハフィントンポストはフリーの記者の制限を報道せず

関根和弘記者が2月27日に取材申し込みをしていました。

魚拓:http://archive.is/sbBJR

このときには山本あすかさんの署名ページには、「フリーの記者」についての言及が追記されていました。

にもかかわらず、報道されたハフィントンポストの記事は、専ら望月衣塑子記者についての話のみが書かれ、フリーの記者についての問題はまったく触れられていませんでした。

山本あすかさんの思いを一部無視しているのではないでしょうか?

なぜ、こういう構成になってしまったのでしょうか?

フリーの記者の質問の妨害・制限とは?

まず、官房長官記者会見は、内閣記者クラブが主催しています。

なので、政府が義務として行っているのではなく、単にサービスで行っているのです。

理屈上は、内閣記者クラブ主催のものとして会見を開くべき必然性はありません。

自前で開いても良いのです。

さて、大手メディアの記者は内閣記者クラブ所属なので毎日会見場に入れます。

しかし、フリーランスの記者は金曜日のみ参加が許されているという現状があります。

しかも、官房副長官に代打になった場合には、フリーランスが参加できたはずが参加できなくなるというのが実態です。

これは政府・内閣に問題があるのではなく、主催者の内閣記者クラブの側に問題があります。本来国民に開かれているハズの場を独占しているのです。

ハフィントンポストの記者も制限を受けているのに

 魚拓:http://archive.is/7bz2T

政府の会見とは異なりますが、ハフィントンポストの記者が会見場に入れないということも過去にはありました。錦光山さんは朝日新聞からハフィントンに出向中だったのに。

つまり、マスメディア界隈において、大手メディアだけが縄張り意識を持っており、それ以外の記者に対しては非常に冷たい構造になっているという問題があるということが言えます。

関根和弘記者は、こういう現状を知っていてなお山本あすかさんの「フリーの記者も」という部分を無視したのでしょうか?そうでないなら、専ら望月記者についての話を書きたかったのでしょうか?それはなぜでしょうか?

記者会見動画へのリンクと望月衣塑子記者の振る舞い

東京新聞の望月衣塑子記者を助けたい。中2の女子生徒がたった1人で署名活動に取り組んだ理由とは | ハフポスト

2月26日。菅官房長官は記者会見で、望月記者から「この会見はいったい何のための場だと思っていらっしゃるんでしょうか」などと会見の意義について問われ、「あなたに答える必要はありません」と突っぱねた(リンク先の動画8分36秒ごろのやり取り)。

実はこの記事、見方によっては望月記者擁護であると言い切るのは留保すべきではないかと思うのです。

なぜなら、記者会見のリンクを貼って、しかも動画の該当時間も丁寧に指定しているところ、そのやりとりを見れば誰に問題があるのか、という印象が記事だけを見ている場合に比べて変化する可能性があるからです。

該当部分の書き起こしはこちらです。

特定の記者(メディアの)の質問制限とは何だったのか?

山本あすかさんの言う特定の記者の質問制限とは、会見場に入った記者の質問は制限するな、という意味にとどまっていたのでしょうか?

それとも、大手メディアが会見場をほぼ独占している状態をも含んでいたのでしょうか?

現在の官房長官記者会見が、大手メディアの記者ばかりに質問の機会が与えられているということからは、その記者は会見場に入れなかった記者の分も背負って質問するべきではないでしょうか?

そうであるなら、その「質問」は可能な限り質の高いものにするべきではないでしょうか?

ハフィントンポストは山本あすかさんの署名運動の記事から、そういう論点は見いだせなかったのでしょうか?それとも、それを知りながら取り上げなかったのでしょうか?

いずれにしても、ハフィントンの記事は「匿名の人がネット署名を行った」ということだけ言及しており、とても寂しいものだと思います。

以上