事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

靖国神社の国有化・追悼施設設立に関する橋下・有本・百田・足立論争のまとめ

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靖国神社の国有化・追悼施設設立に関して、ツイッター上で橋下・有本・百田・足立らが応酬している件について。

ここでは細かい論理ではなく、全体の流れとポイントを指摘します。

発端の動画:浅田議員「中曽根総理参拝で靖国問題が持ち上がった」

日本維新の会の参院選マニフェストの中で、

【⑪ 9条議論の前提として国立追悼施設の整備やインテリジェンスの創設】

という項目があるのでそれに関連する話でした。

書き起こしがありました⇒維新、参院選公約を発表(全文2完)自民のできないところに焦点(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

最初は「なぜ靖国問題が起きたか」という話でした。

中曽根総理の参拝は朝日新聞が騒いだ対象ではありますが、それが今現在の靖国問題の発端ではないということは明らかです。

橋下徹と長島による靖国論

 

一連のツイートには考え方が示されているが、百田氏が問題点を指摘。

 

実は、長島明久議員が有本さんと議論を開始し、それに百田氏が反応したのが百田氏参戦の発端。

長島議員の論稿はこちら⇒安倍総理の靖国参拝について考える

昭和殉難者」「靖国神社の伝統」について、多くの人が無視している視点が含まれて居ると思います。特に古い世代においては「戦争指導者」と「英霊」を分けて考えている人が居るのだということは、若い世代は知っておいた方が良いのだろうと思いました。

これらの論に有本さんと百田氏は反対のようですが、議論の経緯として知っておくべき事情だと思います。

足立参戦

 

こういった経緯で、今に至ります。

昭和天皇が親拝しなくなったのはなぜか? 

本来は「なぜ靖国問題が起きたか」という話でした。

そして、両者とも【天皇陛下が英霊に御親拝できる状況を作ろう】というのが、この議論の真の目的だったはず。

その中で決して避けては通れないのが「昭和天皇が親拝されなくなったのはなぜか?」という視点です。

百田氏はいくつか、「中韓が騒いだから」という趣旨のツイートをしていますが、彼自身が日本国紀のい468頁以降に書いているように、1975年の三木武夫の参拝が「私人としてのものか」が騒がれたこと(その延長としての国会での議論)が原因ではないか、とも言っています。

対して橋下氏は「A級戦犯が合祀されたから」という見解です。

この違いは、昭和天皇実録に報道が載っている【富田メモ】の評価の話になるのは避けられないハズです。

しかし、橋下・有本・百田・足立らがこの3日間、この点に触れることはありませんでした。

富田メモと英霊との違いに触れない茶番

これは「東京裁判で裁かれた」ことを前提にしているのではなく、それを抜きにした戦争指導者と英霊(軍の命令で戦闘行為をして戦士していった者達)との関係と合祀の妥当性の議論です。

日本国内の問題として、日本人が主体的に考える話です。

これに同調せよということではありませんが、無視するなよと。

長島議員の論稿も、この点に触れたものでしたが、無視されました。

浅田さんのちょっとした間違いを庇おうとして変な流れになってしまいました。

まとめ:靖国神社の国有化・追悼施設設立の前提を議論せよ

  1. 天皇陛下が英霊に御親拝できる状況を作ろう
  2. なぜ昭和天皇が親拝しなくなったのか?
  3. それに関して富田メモがあるが、その評価はどうか?

これらが論点になるべき話なのに、ぐちゃぐちゃと無関係な話を続ける者に、呆れています。今のままでは建設的な議論などとは到底言えません。

昭和天皇が親拝しなくなった時期周辺の経緯と富田メモについては別稿をUPします。

※UPしました。

以上