実態とかけ離れた説明をする人間。
- 河野太郎「Twitterブロックするのは問題ない・一定の礼節を持って」
- 「ほんわかとした癒しのコミュニティみたいにしたい」
- 公人だから、政治家だからブロックするなという理論はおかしい
- 明らかに誹謗中傷じゃないのにブロックされた例
- 「道端ですれ違って」すらないエゴサでブロックされた例
- 「河野さんにブロックされています」がトレンド入りするのも当然
河野太郎「Twitterブロックするのは問題ない・一定の礼節を持って」
「#河野さんにブロックされています」がTwitterでトレンド入り 河野大臣「そういう機能を使うことに問題はない」「リアルのように一定の礼節を持って」 【ABEMA TIMES】
Twitter上でブロックする理由についての質問に対して、河野大臣は「実際に道などで通りすがりに見知らぬ人を罵倒するというようなことはやらないんだと思うが、SNS上ではそういうことがかなり頻繁に起きている。SNS上で誹謗中傷されて悩んでいる方、非常に多くいらっしゃる。オリンピックの期間中にもそんなことが話題になった」とコメント。
さらに、「例えばTwitterは、そういうことがあった場合にブロックする機能があるわけだ」とした上で、「そういう機能を使うということに問題はないというふうに思っている。また、ブロックされてもツイートを見ることは普通にできるわけで、見たければご覧になればいいと思うし、Twitter上の会話を、普通のリアルのように一定の礼節を持ってやっていただければいいのではないか」とした。
自民党の河野太郎議員が「Twitterブロックするのは問題ない・一定の礼節を持って」と発言したことがABEMA TIMESで報じられています。
Twitterの利用方法に関する発言は、実は防衛大臣時代にもありました。
「ほんわかとした癒しのコミュニティみたいにしたい」
防衛省・自衛隊:防衛大臣記者会見|令和元年9月13日(金)10:40~11:10
Q:大臣の今後のツイートのあり方ですが、あくまで災害支援に関する部分だけであって、例えば北朝鮮のミサイル関連、防衛政策ですとか、インテリジェンスに関わるものに関しては控える、分野毎に使い分ける、というお考えは大臣お持ちでしょうか。
A:基本的に、私のツイッターは私の暇つぶしでございまして、なるべくほんわかとしたコミュニティ、お蔭様でフォロワーが随分いてくれますが、何となくあいつのツイートを見ていると和むよね、というのがいいのかなと思っていますので、ギスギスしたことはやるつもりはありませんし、ブログ、メルマガも出していますので、政策的なことはブログやメルマガを見てもらう。ブログを更新すれば、ツイッターでブログの更新をしましたよというのは出しますが、140字で防衛政策を語れるかというのは、無理だと思いますので、そういうのはツイッターでやるつもりはありません。それはメルマガに登録をしていただくなり、ブログを見ていただくなりしていただいて、やりたいと思っておりますし、防衛機密の問題もありますので、そこはしっかり確認をとった上で情報発信をやっていきたいと思っています。
Q:大概の情報をより多くの人に見ていただかなくてはなりませんが、ツイッターでブロックをするという指摘をされることがありますが、その辺は今後、どのように対応されていくお考えでしょうか。
A:先ほども申し上げたように暇つぶしでやっている話ですし、ほんわかとした癒しのコミュニティみたいにしたいと思っていますので、誹謗中傷する人には御遠慮いただきたいと思っております。そのやり方については変わりません。
Q:ブロックをするのは、誹謗中傷に対してやるということですか。
A:そうです。
河野太郎氏は防衛大臣時代の2019年9月16日の会見で「Twitterは個人の暇つぶし、ほんわかとした癒しのコミュニティみたいにしたい」と語っています。
確かに、「Twitterを情報発信のツールとして使え」「国民からの陳情受付のような情報収集のために使え」などと強要することはできませんから、使い方は個人の勝手でしょう。
公人だから、政治家だからブロックするなという理論はおかしい
「公人だから、政治家だからブロックするな」とする人がいます。
私はこうは思わない。くだらない話はむしろ聞くなと思ってます。なぜなら…
- 河野大臣のアカウントは大臣就任前から個人アカウントとして運営、アカウントの運営は私費で行われている
- Twitterでしか手に入らない情報が存在しない
- ブロックされていようが、それは個人の権利制限ではない、ログアウト状態からでも閲覧可能
ただ、河野大臣はこうも言っています。
「ブロックをするのは、誹謗中傷に対してやる」
果たしてそれだけでしょうか?
明らかに誹謗中傷じゃないのにブロックされた例
昔・・・俺は親父と選挙区が違うから二世議員じゃない、というツイートに、「でもお父様の中選挙区時代の選挙区内ですよね」と指摘したらブロック#河野さんにブロックされています
— 藤怜志 (@fuj_sato) 2021年9月7日
河野太郎氏の初当選は1996年。初めて小選挙区制が導入された衆議院総選挙です。つまり、それまで中選挙区で父親の選挙区だったエリアが分割されいくつかの小選挙区になった。その一つから、河野太郎氏は立候補した。これで「父親と違う選挙区だから二世ではない」は詭弁でしょう。 https://t.co/IQTDLe4E9Q
— 藤怜志 (@fuj_sato) 2021年9月7日
河野太郎氏が「親父と選挙区が違うから二世議員じゃない」と言ったことに対し、中選挙区制だった時代(河野洋平氏が出馬)の選挙区内の小選挙区から立候補してのだから、その論法はマズいですよ、という指摘。
この垢・・・2年前の参院選、河井あんり候補の応援ツイートばかりしてたから「河井夫妻は危険だから気を付けたほうがいい」と指摘したらブロック#河野さんにブロックされています
— 藤怜志 (@fuj_sato) 2021年9月7日
さらにはこのように現実の問題(刑事裁判)にすらなった話について危険性を助言したらブロック。
百歩譲って、リプライ欄のスパム的利用を目論むアカウントも居ますし、そういうものと混同されてしまった可能性はあります。
そのような場合にブロックするというのは珍しい事ではないです。
私は滅多なことではブロックしません。しかし、不確かな情報で、特定の地域や小学校の人を安易に感染源扱いにすることは許しません。個人でツイートするのも問題ですが、多くの市民が見る私のツイートへの返信は問題です。速やかに該当するツイートを削除頂ければ解除します。
— 熊谷俊人(千葉県知事) (@kumagai_chiba) 2020年4月9日
現千葉県知事の熊谷俊人氏が千葉市長の時代にはこういうツイートをしていました。
公的アカウントの発信力を、誤った情報・不確かな情報の流布に利用されることを避けるためのブロック。誹謗中傷以外の理由によるブロックが正当化される場面の一つとして挙げられるでしょう。しかもツイートを削除すればブロック解除するとも言っていますし。
しかし…
「道端ですれ違って」すらないエゴサでブロックされた例
河野大臣は「実際に道などで通りすがりに見知らぬ人を罵倒するというようなことはやらないんだと思うが…」と語っていますが…
「通りすがり」ですらない、エゴサーチをされてブロックされた例は多数に上ります。
直で絡んでないけど
— 桜花 (@ohka0327) 2021年9月7日
エゴサしてブロックしよるんだよなあ https://t.co/0H8iGD9uS1
河野太郎のイラつきツイート見ても
— 桜花 (@ohka0327) 2021年1月2日
普通はイライラするよ。
相手は感情を持つおっさんおばはんやぞ。
感染に経済に、みんな大変なのはわかるけど
他者を動かすならそれ用の言葉や態度があるでしょ。
みんながんばってる。
自分の機嫌は自分でとってがんばろう。
国の態度がよくわからないんですよね。今回の防衛省、河野大臣の動きにも不信感しかありません。自分のブログで書く前に防衛省公式でやれよと。
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) 2020年6月22日
これオブこれ https://t.co/oQlctAeagD
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) 2020年6月22日
直接のリプライやメンション、引用リツイートですらなく、ほとんど拡散されてもいないツイートが原因(タイミングからしてそうとしか思えない)でブロックされたと言うアカウントは多数存在します。
だから、河野太郎氏がたびたび「誹謗中傷をブロックしています」と言っているのは誤魔化しだし、さらに今回は「通りすがり…」と発言したことも、実態とかけ離れた内容を発言していることになります。
「そういう人物の発言って信用できるの?国会議員やらせていいの?大臣やらせていいの?」という、選挙民としての素朴な政治家評が出てくるわけです。
「河野さんにブロックされています」がトレンド入りするのも当然
ということで、Twitter上で「#河野さんにブロックされています」がトレンド入りするのも当然だろうと思われます。
正当な指摘に耳を塞ぐ事をしてる、実態とかけ離れた説明をしているから批判する。
ただそれだけのこと。
それから、たとえば河野氏の著書を読んだ人がその感想としてそこに書いてある政策について批判したらブロックされるのでしょうか?
そうは思いたくないですが、この状況だとそのおそれを抱くのは無理がないでしょう。
すると、自身の著作に現れている考え方・政策について知られる機会が失われているという見方もできると思います。
もちろん、河野氏がそういうツイートは見たくなく、「ほんわかとした癒しのコミュニティみたいにしたい」と言っている以上、それは重々承知の上なのかもしれませんが。
以上:はてなブックマークをして頂けると助かります。