弁護士への大量懲戒請求事件
余命三年時事日記というブログに端を発する弁護士への大量懲戒請求事件のうち、在日コリアン弁護士の金竜介氏に対して懲戒請求を行った者に対する民事訴訟の控訴審判決がありました。予想外の判決内容でした。
ブログの煽動によって弁護士に対して大量に不当な懲戒請求が為された事案。既に懲戒請求者が弁護士から民事訴訟を起こされて敗訴している件も出ているところ、訴訟提起自体が不法行為であるとする民事訴訟が提起されたようです。
静岡地裁で19歳の娘を準強姦したとして起訴された父親に無罪の判決がなされた件について、裁判官訴追委員会への請求をするに際して署名運動が行われるという事態が生じています。弁護士への大量の不当懲戒請求の判決が出たばかりですが、この件も同根だと…
佐々木亮、北周士弁護士が受けていた大量の懲戒請求に対して、当該懲戒請求は不法行為であるとして両弁護士が提訴していた件で判決が出ました。
原告私の不当懲戒請求事件、横浜地裁で全額認容(33万)判決です。被告6名。欠席判決は2人で、残りは反論した上での判決。人生初の(自分の)勝訴判決です。嬉しい!カンパいただいた皆様、代理人の皆様に感謝。#不当懲戒請求#勝訴 — 嶋﨑量(弁護士) (@shima_c…
余命三年時事日記というブログに影響されて弁護士に対して数百人が大量懲戒請求をした事案で、初の判決がありました。ただ、この場合は特殊な事例であり、他の被告に対する訴訟では異なるものになる可能性があることに注意です。
「学ぶ権利を否定」など成り立たない主張
沖縄弁護士会が天方徹会長名義で大量の懲戒請求書と題する書面に対して非難の声明を公表しました。この主張はどう考えてもおかしいので、何がおかしいのか指摘していきます。
2017年11月から12月にかけ、余命ブログに起因して金竜介弁護士をはじめとする在日コリアン弁護士に対する大量懲戒請求(950人)がなされたため、懲戒請求が違法であるとする訴訟が提起されました。この訴訟の問題点を整理していきます。
余命大量不当懲戒請求事案の大きな論点に「共同不法行為は成立するのか?」というものがあります。本稿ではこの点に絞って検討していきますが、細かい説明は省きます。
1:佐々木・北弁護士の主張の矛盾、2:異議申立期間中の提訴、3:懲戒請求取下げ4:小倉弁護士の和解契約書、5:訴訟費用のカンパ、6:弁護士会から懲戒請求者への訴訟、7:弁護士から弁護士会への訴訟、8:懲戒請求者から弁護士会の懲戒不相当判断…
余命大量不当懲戒請求の事案で懲戒請求者の個人情報が弁護士に伝わるのは「個人情報保護法や公益通報者保護法に違反している」 のだろうか?違法でないとしてもこれらの法の理念に照らして妥当なのか?解釈によって決まる話なので検討していきます。
過去の懲戒請求者への不法行為訴訟、原告から多数の被告に対して同種行為の訴訟が行われた三浦和義氏による訴訟との比較などから、余命大量不当懲戒事案の損害額を考えていきます。
弁護士の懲戒請求制度はどのようにあるべきなのか?懲戒請求があったとみなせない場合や主張自体失当の場合には、綱紀委員会の調査を走らせるべきではないのではないか?法解釈と実質論から論じていき、望ましい処理の枠組みを提示します。
余命ブログに乗せられた一般人が無実の弁護士に対して不当な懲戒請求を行い結果として大量になりました。弁護士の懲戒請求の手続の内容と具体的な負担、弁護士の自律的懲戒制度はなぜ認められているのかを整理します。弁護士が懲戒請求者に請求している賠償…
弁護士に対する「大量の」不当懲戒請求事案が発生し、一部の弁護士が懲戒請求者に対して不法行為訴訟を提起しました。不当懲戒請求事案の事実の概要と各所で論じられている論点について簡潔に紹介していきます。