事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

ロシアFSB内部告発文書とされるものの全文ソース:GULAG NETヴラディミール・オセチキン氏のFacebook

FSB内部文書

暫定的な扱い

ロシアFSB内部告発文書とされるものの全文ソース:ヴラディミール・オセチキン

https://www.facebook.com/vladimir.osechkin/posts/4811633942268327魚拓

ロシアFSB内部文書とされるものの文章が公開されたのは3月4日。

GULAG.NETの創始者であるヴラディミール・オセチキン氏が自身のFacebook上に掲載したものが初出です。後述しますが、これが「全文」かというと異なります。

GULAG.NETは、「ロシアの拷問や汚職と闘い、刑務所の囚人の権利を保護すること」を目的に活動するためのプロジェクトとして知られています。

参考:Gulagu.net — Википедия

英語に翻訳したものが3月7日にイギリスのザ・タイムズ紙で報じられて世界中に広まりました⇒This war will be a total failure, FSB whistleblower says | News | The Times

日本語に翻訳した人のブログは複数ありますが、普段から翻訳記事を書いてる人によるものとして⇒【ロシア:日本語訳】ロシアの諜報機関のFSB分析官が書いた内部告発レポート | 海外ニュース翻訳情報局

GULAG NET創始者による「FSB内部告発者の文書」の信憑性:Belling Catが調査

ロシアFSB内部文書とされるものの信憑性について。

Belling Catというイギリスの民間調査機関のexecutive directorであるChristo Grozev氏によれば、ウクライナが偽のFSB文書をリークさせていたことがあったから最初は疑っていたが、FSBのメンバーに文書内容を見せたら「同僚によって書かれたことは間違いない」と回答を受けたとツイートしています。

そのため、「取り敢えず本物なんだろう」という扱いになっています。

ロシアの政府情報機関「連邦保安局(FSB)」内部者等からの手紙の追加バージョン

Letter N2 (5/03/2022). Второе письмо аналитика спецслужб.

Letter N3 от 5/3/22.Про Путина-нарцисса, ФСБ, Кадырова, гвардию и ФЗ о fake

オセチキン氏によれば、3月4日の手紙の主からの追加の手紙として3つ目のものまで公開されています。

また、それとは異なる別の情報源からとして以下の手紙があります。

Letter 9/03/2022.Источник о Плане победы, угрозе расширения географии войны

Letter 9/03/2022.Источник о Плане победы, угрозе большой войны и deep fake

「中国が今秋に台湾侵攻を検討していた」とする内容のソースと英語翻訳内容

Letter 9/03/2022.Источник о Плане победы, угрозе большой войны и deep fake

「中国が今秋に台湾侵攻を検討していたが、ロシアのウクライナ侵攻によってその機会は失われた」とする内容は上掲の手紙における著者による分析の内容です。

なお、これをTwitterで英語に翻訳している人物は米国のレーシングドライバーです。

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