事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

改憲勢力3分の2を割る:自民党は敗北なのか:国民民主党の切り崩しが始まる

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https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/2019/

参議院選挙の結果、自公維の改憲勢力と言われる党の議席が3分の2を割り込むことになりました。これは「敗北」なのでしょうか?

与党自民党・安倍総理は敗北なのか

橋下徹さん!あんた間違ってるよ! 改憲勢力2/3に6議席足りないことの本当の意味 - FNN.jpプライムオンライン

というのは「6議席だけ足りない」というこの数字は安倍首相が改憲するにあたって悪い数字ではないのだ。前回2016年の参院選以来3年間、改憲勢力で2/3持っていたにもかかわらず安倍政権は改憲で無理をしなかった。というか無理できなかった。つまり与党と維新だけで無理に発議しても国民の反発を買い、国民投票で否決されるのが怖かったからだ。なので安倍さんとしては別の野党も巻き込みたい。

そしてそのターゲットは改憲に決して慎重ではない国民民主だと言われている。

実は今回、自民が国民民主に票を回したと言われている選挙区がある。そこは自民の当選は確実。国民民主は激しい2位争いをしている。これで恩を売って改憲では賛成に回ってもらう。もちろん国民民主側は否定しているが、あり得る話だ。

国民民主は議席が伸びず、分裂の危機と言われている。これを機に離党者が出る可能性もある。

自民党としては国民民主に丸ごと改憲に賛成してもらうのは無理でも、6人だけ賛成に回らせる、というのは決して荒唐無稽な話ではない。

つまり改憲勢力が2/3に6議席だけ足りない今、改憲は以前より現実的になったということなのだ。

参院選公示時の安倍総理や二階幹事長の勝敗ラインの設定は、与党で過半数、改選過半数と、ハードルを低めに設定していました。

消費増税をすると決めた後の選挙ですから、かなり敗けることを覚悟していたのではないかと思います。しかし、結果は「負けではなかった」ということだと思います。

実際、安倍総理は今回の結果を受けても任期中に改憲に挑むと言っています。

安倍首相が生出演…「私の使命として憲法改正に挑んでいきたい」 - FNN.jpプライムオンライン 

維新と安倍・菅の関係と小泉・安倍

 ハイライトムービー | BSフジ LIVE プライムニュース

7月17日のフジテレビプライムニュースで「毎年クリスマスに安倍・菅・松井・橋下で会食している(笑)」という話題がありましたが、安倍総理と維新の会はパイプがあって連携しているということは常識です。

改憲は与野党が協力しなければ不可能と小泉純一郎元総理も言っていましたも言っていましたし、実は、国民民主党との連携を示唆する事例もところどころで垣間見えました。

安倍総理は毎年歴代の総理大臣(小泉・森・麻生)らと会食をしており、拉致被害者を帰国させた際の小泉総理・安倍官房副長官の関係ですから、小泉総理の忠告は聞いているのではないかと思います。

国民民主党の津村議員を番組に呼ぶ維新の足立 

足立康史参議院議員は橋下徹の主張を咀嚼して伝える役割を担っています。

ツイッターの発信を見ていればそういう役回りをしている場面に何度も遭遇します。

その足立議員がレギュラー出演しているネット番組が「報道特注」です。

そこにおいて国民民主党の津村啓介議員を呼び、また、他党の議員も呼ぶことを計画しています。

足立議員の狙いは、いろんなところにあると思います。

まとめ:改憲勢力は本当に3分の2を割り込んだのか?

国民民主党や無所属の議員を見たときに、本当に改憲勢力は3分の2を割ったのか?

ここから先は今後の政局によって決まってくるのでしょう。

以上