事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

「学生支援緊急給付金は外国人差別だ」と言う日本人差別者

学生支援緊急給付金は外国人差別だという日本人差別者

「学生支援緊急給付金は外国人差別だ」と言う者は【日本人差別者】です。

京都大学総長の山極寿一「留学生に成績要件は差別」

京大総長、学生給付金を批判 「留学生差別、おかしい」 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル魚拓

インタビューで山極氏は「(同給付金は)生活困窮者への支援だ。成績を重んじる奨学金とは目的が違う」と述べ、成績要件を批判。「日本人学生の要件は基本的に経済的な事情だけ。留学生も、経済事情が逼迫(ひっぱく)している人に支給するのが本筋だ」と指摘した。

 留学生に対する日本政府の方針について、「日本も少子高齢化でだんだん労働者人口が減っていく。外国の優秀な学生を頼らなければいけなくなる時代が目の前に来ている」「優秀な留学生を集めるには、日本の学生と留学生を差別しないという態度が一番、魅力的だ」と述べ、「差別するのはおかしい」と批判した。

京都大学総長の山極寿一(じゅいち)は「留学生に成績要件は差別」と言っていますが、日本国の法体系を無視したトンでも発言です。こんなの許していいんですか? 

日本人は住民税非課税世帯レベル対象、外国人は同要件不要

学生支援緊急給付金

「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』:文部科学省魚拓

支給対象要件を見ると、留学生以外は⑥要件(イ)(ロ)として住民税非課税世帯レベルの経済状況=超低所得世帯でなければ、支給対象でないとあります。

しかし、留学生はこの要件は不要なのです。

その代わりに成績要件が必要であるとされているのです。

つまり、日本人はいくら成績優秀でも、少し生活が苦しい程度では緊急給付金が貰えません。他方、留学生はそうではありません。

「学生支援緊急給付金は外国人差別だ」と言う人は、これは【日本人差別】と言わないのでしょうか?(日本人じゃない非留学生も居るが)

日本人(非留学生)でも成績が関係する場合も

⑥要件の(ハ)(ニ)を見ると、「無利子奨学金」や「民間等の支援制度を利用している者」という要件があります。

これは、要するにそういう制度を利用できる人物=成績が良い者、という意味が含まれるため、留学生とあまり変わりありません。

「留学生だけ成績要件を設けている」というのは実態とは異なる話です。

そして、そもそも留学生は「生活困窮者」であってはならないのです。

留学査証(ビザ)の取得要件に資力要件がある

一般ビザ:留学|外務省魚拓)では「経費支弁者の在職証明書」が要求されてます。

つまり、留学査証(ビザ)の取得要件には【資力要件】があるのです。

ビザの発効は出入国管理及び難民認定法に基づいており、その判断は所管省庁の外務省の広範な裁量下にあります。

したがって、最初から一定の経済レベルにあることが留学生に求められているため、学生支援緊急給付金でその前提を覆すような要件設定をすることは許されないでしょう。

留学生を受け入れる意味

留学生で住民税非課税相当レベルの生活だということなら、アルバイトを相当な時間やらなければならないが、留学生を仕事させるために入学(留学ビザでの入国)させてるのではありません。

そもそも「留学生をなぜ認めているのか」という実質論のところで、京大の総長は間違っている。

留学生に対しては、教育の機会を平等に与えることではなく、日本での教育を各国に持ちかえって発揮してもらう、或いは日本国内で還元してもらうためであって、優秀な人材を求めるのが当たり前でしょう。

日本人で生活困窮レベルの人間がイギリス・フランス・アメリカなどの大学に留学している例があるというなら教えてください。無いでしょ。

以上