事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

立憲民主党鎌田さゆり「仙台メリー」ヤギの政治利用:終生飼養原則違反?動物愛護法違反で告発中

鎌田さゆりヤギのメリー政治利用?

ヤギの政治利用って何のこっちゃ?という方へ。

立憲民主党鎌田さゆりヤギのメリー政治利用?

https://archive.md/9Dt8d

https://archive.md/9vnCg

先般の衆院選宮城2区から立候補して当選した立憲民主党鎌田さゆり議員。

「仙台メリー」について、「最後まで責任を持って寄り添い育てることは困難で栗駒の里親さんに育てて頂くことに」という発信をしましたが、選挙運動において何度も登場させていたことから「ヤギの政治利用」という批判が起こっています。

夏の盛りの一次的な草刈りの助っ人要員だった?

「政治利用」というと何か悪そうなイメージであるために否定してしまいたいのか。

しかし、何度も街宣に連れて行ってる時点で、草刈り助っ人の枠を超えて人目を惹くマスコットキャラクター+動物愛護の政策をアピールする手段として使っていたのは間違いないでしょう。

そのこと自体が直ちに悪い事だとは思いませんが

ただし…

この動画では「飼ってらっしゃるんですか?」という通行人からの問いかけに対して

は~い、もしももしも国会に戻れたら動物愛護法をまっさきにやりたいんで

こう言っていました。

この10月6日の動画のテロップでは「ヤギさんがやってきた」とありますが…

「夏の盛り」?

正確にいつからヤギを飼い出したのかわかりませんが、ツイートを見ているとどうも10月以降のような気がします。

https://archive.md/usYCO

地道な草刈り活動をしていた鎌田さゆり議員ですが、9月以前の投稿ではヤギが登場しません。

いずれにしても、鎌田議員がこのヤギを飼うのは数か月の間だけになる可能性があったということ。もっとも、「当選したら東京と往復するから飼えなくなる」というのもよくわかりませんが。家族や後援会事務所で飼うのは可能でしょう。榛葉さんのように。

動物愛護法に基づく告発をしていた鎌田議員

2021年2月、宮城県大崎市の犬の繁殖施設で火災が発生し約35頭の犬が焼死した事件。

無登録での営業=動物愛護管理法第10条(第一種動物取扱業の登録)違反であることから、鎌田氏と連名で告発状を提出したことについて語っています。

https://archive.md/WfvxB

動物愛護法ですか。

鎌田さゆり議員は動物愛護法の終生飼養原則違反?

動物の愛護及び管理に関する法律

(動物の所有者又は占有者の責務等)
第七条 ー省略ー
4 動物の所有者は、その所有する動物の飼養又は保管の目的等を達する上で支障を及ぼさない範囲で、できる限り、当該動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(以下「終生飼養」という。)に努めなければならない。

環境省_動物愛護管理法 [動物の愛護と適切な管理]

○家庭動物等の飼養及び保管に関する基準

第1 一般原則
1 家庭動物等の所有者又は占有者(以下「所有者等」という。)は、命あるものであ
る家庭動物等の適正な飼養及び保管に責任を負う者として、動物の健康及び安全を保
持しつつ、その生態、習性及び生理を理解し、愛情をもって家庭動物等を取り扱うと
ともに、その所有者は、家庭動物等をその命を終えるまで適切に飼養(以下「終生飼
」という。)するように努めること。
2 所有者等は、人と動物との共生に配慮しつつ、人の生命、身体又は財産を侵害し、
及び生活環境を害することがないよう責任をもって飼養及び保管に努めること。
3 家庭動物等を飼養しようとする者は、飼養に先立って、当該家庭動物等の生態、習
性及び生理に関する知識の習得に努めるとともに、将来にわたる飼養の可能性につい
て、住宅環境及び家族構成の変化や飼養する動物の寿命等も考慮に入れ、慎重に判断
するなど、終生飼養の責務を果たす上で支障が生じないよう努めること。

犬及び猫の引取り並びに負傷動物等の収容に関する措置について

2 都道府県知事等は、所有者から犬又は猫の引取りを求められたときは、終生飼養、みだりな繁殖の防止等の所有者又は占有者の責任の徹底を図る観点から、引取りを求める相当の事由がないと認められる場合にあっては、法第35 条第1項ただし書の規定に基づき、引取りを行わない理由を十分説明した上で、引取りを拒否するよう努めること。ただし、生活環境の保全上の支障を防止するために必要と認められる場合については、引取りを求める事由、頻度及び頭数に応じて、飼養の継続及び生殖を不能にする不妊又は去勢その他の措置に関する必要な助言を行った上で引取りを行うこと。

動物愛護法には「終生飼養原則」が書かれており、それは下位の規範である飼養の基準や、犬猫に関してではありますが行政が引き取りをする際に重要視する要素として位置づけられています。

「当初から先のことを想定し里親さんとも準備をしてきました。」という鎌田議員の弁がありますが、その点で言えば終生飼養原則との関係では問題無さそうに思えます。

ですが、ならば「草刈り要員」と書いたのもよくわかりません。当選しなければずっと飼養していたのではないのでしょうか?

上掲ツイートに他意はないハズですが、動物愛護を啓発している立場の方が、無造作に置かれたヒールの横に繋がれてるように見えるヤギの写真を掲載してる事は無神経だと思います。

結局、鎌田議員と一緒に暮らしていくことになりました。

様子をうかがっていたら11月4日の午後0時35分に以下ツイート。

批判を受けて方針変更したようです。

ということで、本件でこれ以上の批判は無用になったと言えますが、その方針変更の経緯としてどういう事情があったのか、ということを示す必要はあろうと思います。

ネットでアドバイスを受けて初めて家でも一緒に暮らせるという認識に至ったというように読め、それ自体「将来にわたる飼養の可能性」をちゃんと考えていたの?という疑問が沸き起こりますが…まぁいいでしょ

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