事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

【野球】日本にいちゃもんを付ける韓国:ファーストのミスと近藤健介進塁の意思・2塁チャレンジ、ロジン使い過ぎクレームなど

近藤健介、ファースト、進塁の意思

近藤健介のあれこれなど

東京オリンピック野球日本vs韓国でのいちゃもん

東京オリンピック野球準決勝の日本vs韓国において、韓国側から「いちゃもん」がいくつかありました。

  • 8回裏の近藤健介の1塁オーバーランへのタッチ
  • 6回裏の近藤健介が2塁走者時の牽制チャレンジ
  • 7回裏の伊藤大海への「ロジン付け過ぎ」抗議

韓国ファーストの足がベースが離れるミス

8回裏の日本の攻撃。打者は近藤健介。

  1. 1塁走者がいる状態でセカンドゴロ
  2. 2塁送球で1塁走者アウト
  3. 1塁送球もファーストの足がベースから離れていたためセーフ

この状況で打者の近藤健介選手がファウル地域ではなくフェア地域にオーバーランしたことで、韓国は近藤選手が「二塁へ進もうとする行為を示」したとして触球すればアウトになると主張したものと思われます。

参照:野球規則5.09b(11)+5.09b(4)

近藤健介の進塁の意思と審判団のチャレンジ

結果として審判団は近藤健介の進塁の意思が無いものと判断しました。

この後のプレーで2ベースヒットが生まれ、3点が入ったことで日本は勝利しましたから、このプレーの判定は勝敗を左右したと言えます。

上掲のメジャー選手のプレーは、「直ちに戻らなかった」が理由かもしれません。

このような場合、進塁の意思が無いことを明確にするため、ファールゾーン側に走り抜けるように指導されるようです。

個人的な意見としては以下

  • 近藤の場合、ファーストはエラーせずにキャッチはしていたので、2塁に走れば確実にアウトになる状況のため、類型的に進塁の意思があるとは認めにくい
  • 近藤がフェアゾーン側にオーバーランした原因として、韓国ファーストの足が走者を邪魔する形になっており(走塁妨害には達しない程度か)、近藤は通常とは異なる足の運びでベースを踏まざるを得ず、そのために体勢が崩れ、左側に走り抜けた可能性が否定できない
  • 韓国ファーストがボールをキャッチしたかの確認は一切していない(確認行為があれば「エラーしているなら進塁しよう」と企図したものと判断される余地)
  • 近藤が走り抜けた後に2塁に進塁する素振りは見せず、ゆっくり・真っすぐ1塁に戻っている(急いでいたら近藤選手の主観的に進塁の意思を有していたということが客観的に表れていると判定されかねない)

こうした要素からは妥当な判定だと考えますが、アウトにされる可能性もあったと思います。そのため、韓国側はこの判定に対していろいろ物議を醸してるんじゃないかなと思います。韓国側がアウトを主張するのも分かるような気がします。

追記:走塁妨害?

1審の手の動きを見ると、単にセーフを判定しているのではないようです。

走塁妨害のコールがあったためにその後のオーバーランは考慮せず、ということなのかもしれません。

ただ、その後2塁に進塁してないことから、最終的には走塁妨害とは判定しなかった、ということなのでしょうか?

参考:野球規則6.01(h) オブストラクション ※細かい注は省略

(h) オブストラクション
     オブストラクションが生じたときには、審判員は〝オブストラクション〟を宣告するか、またはそのシグナルをしなければならない。
    (1) 走塁を妨げられた走者に対しプレイが行われている場合、または打者走者が一塁に触れる前にその走塁を妨げられた場合には、ボールデッドとし、塁上の各走者はオブストラクションがなければ達しただろうと審判員が推定する塁まで、アウトのおそれなく進塁することが許される。
       走塁を妨げられた走者は、オブストラクション発生当時すでに占有していた塁よりも少なくとも1個先の進塁が許される。
       走塁を妨げられた走者が進塁を許されたために、塁を明け渡さなければならなくなった前位の走者(走塁を妨げられた走者より)は、アウトにされるおそれなく次塁へ進むことが許される。

2塁チャレンジ、ロジン使い過ぎクレームなど

そのほか、6回裏に近藤健介選手が2塁走者のときに牽制を受けたプレーが、韓国側のチャレンジ権行使に繋がりましが、結局セーフになりました。

7回表にも伊藤大海投手がロジン(滑り防止のために指につける白い粉)の使い過ぎではないかと韓国打者からクレームを受けたものの、その後も大量に付けなおして投球したなど、「いちゃもん」をつけるシーンがありました。

以上:はてなブックマークをして頂けると助かります。