事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

木村響子さん「この一文、必要ですか?」石川優実・伊是名夏子ら「SNS上の誹謗中傷によって、自ら命を絶った人もいます」

木村花、木村響子、石川優実、伊是名夏子

言葉の刃は怖い

木村響子さん「この一文、必要ですか?」

石川優実・伊是名夏子・菱山南帆子らが立ち上げた「オンライン・セーフティー・フォー・シスターズ」上の「SNS上の誹謗中傷によって、自ら命を絶った人もいます。孤立させ、助けてあげられなかったことが、くやしくてたまりません。」という記述に対して、木村響子さんが「この一文、必要ですか?」「あなたたちがいたら、助けてあげられたんですか?そういう言葉で、わたしたちは何度も何時も無力さに心をえぐられています」と指摘。

呼び掛け文魚拓⇒https://archive.ph/KAzkG

木村花さん誹謗中傷事件と木村響子さん

木村響子さんのその後の連続ツイートを置いておきます。

彼女は誹謗中傷を食い止めようとする活動そのものに批判・否定をしたいのではない。

ただ、その方法論に疑問を呈しているのです。

心無い言葉」には、こういう形も含まれるのだと声を上げているかのようです。

では、なぜ石川優実・伊是名夏子・菱山南帆子らの発言は「心無い」のか?

「オンライン・セーフティー・フォー・シスターズ」という名称

呼びかけ – ONLINE SAFETY FOR SISTERS

性別、年代にかかわらず、オンラインハラスメントの被害を受ける可能性は誰にでもあります。しかしながら、「女性である」ことを理由にしたハラスメントが存在することは周知の事実です。また、若年女性の51%が「頻繁に」被害に遭うと感じています*。この運動が目指すのは、オンライン上でのヘイトスピーチ解消ですが、特に女性・障害をもつ女性・セクシュアルマイノリティ・特定の国の出身者またはその子孫である女性が受けている被害の可視化と環境の改善に力を入れていきます。活動名に「For Sisters」とあるのは、この理由からです。

「オンライン・セーフティー・フォー・シスターズ」という名称からして、特に女性に対する女性を理由にしたハラスメントを問題視するために立ち上げられたのだ、ということを当人たちが明言しています。

匿名のオンラインでもですね、アイコン等が女性を匂わす形だといろいろとあるのは私も経験しているので、この指摘自体は分かります。

では、木村花さんの事案は、「女性を理由にしたハラスメント」だったでしょうか?

なんか、ちがいますよね?

男女のリアリティーショーの出演者という時点で、その言及には必ず男女の属性の別があるのであって、女性だから執拗に攻撃された、などという薄い・いいかげんな事案把握では済まされない、より深い実態がそこにはあったでしょう。

したがって、この活動の呼びかけに際して木村花さんの事件を引き合いに出すのはあまりにも的外れであることが客観的に明らかであり、木村響子さんからすればキャッチ―なフレーズの道具として使われたように思われたのかもしれません。

「人を救うのは簡単じゃない」という言葉は、とてつもなく重い。

反対に、人の心を踏みにじることは、いともたやすく行われてしまう。

そういう事を感じてしまう事案でした。

なお、本件はWEBニュース媒体でも大拡散されていますが、石川優実・伊是名夏子・菱山南帆子らからは直接的な言及は何もありません。

石川優実は木村響子氏の指摘を紹介されても「自分の被害」を語る

確かに、引用元のツイートには事実と異なる内容があったり、牽強付会な認識を押し付けているものばかりです。

しかし、木村響子さんの指摘を伝えられているのに、石川優実氏はそれについて何も言及せず「自分が被害を受けている様」を見せつけているだけ。どういうことか。

こういうのが見つかるが、何のことなのかわからない。

以上:はてなブックマークをして頂けると助かります。