事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

総務省が暫定調査結果報告「作成者不明26ファイル・発言者への内容確認実施は確認できず」:「政治的公平」に関する行政文書の正確性に係る精査について

怪文書じゃん

「政治的公平」に関する行政文書の正確性に係る精査について

総務省|「政治的公平」に関する行政文書の正確性に係る精査について

本文⇒https://www.soumu.go.jp/main_content/000867909.pdf

参考資料(78ページの総務省文書)https://www.soumu.go.jp/main_content/000867910.pdf

令和5年3月3日の参議院予算委員会において、小西洋之議員が総務省の内部文書とされる文書の内容に基づいて放送法4条の政治的公平性の解釈に関する答弁の経緯を質疑した際、高市早苗議員が「捏造文書でなければ辞職」という旨の発言をした件の続報です。

総務省が当該文書は総務省内に保管されていた文書と一致している旨を公表し、ファイルも公開していましたが、3月10日には現時点での精査の結果を公表しました。

総務省「作成者不明26ファイル」「発言者への内容確認は確認できず」

総務省は現時点で「全48ファイル中、26ファイルは作成者が確認できず、発言者に対する内容の確認が行われたことが確認できたものはなかった」などと報告しています。

ただ、それ自体が直ちに問題ではなく、「個人レベルで見た場合の作成者不明」の行政文書はいくらでもあるんじゃないでしょうか。

他、具体的な文書についても不自然な点などを指摘していますが、たとえば【H.27.3.6 「大臣レクの結果について安藤局長からのデブリ模様」】の資料では、「作成者不明、形式が「聞き取り」」としています。

これは高市大臣が「捏造」と指摘した文書のうちの一つです。

小西洋之議員「エース官僚が作成したもの」じゃなかったのか?

小西洋之議員は「エース官僚が作成したもの」と言っていますが、そうじゃなかったのでしょうか?誰が作成したのか、小西議員は明らかにすべきではないでしょうか?

高市大臣関連と安倍総理関連の文書については「引き続き精査を実施中」2月13日大臣レクの存在は…

高市大臣関連と安倍総理関連の文書については「引き続き精査を実施中」とあります。

この中には「30ページ」の【高市大臣レク結果(政治的公平について) 平成27年2月13日(金)15:45~16:00】があり、高市大臣が「2月13日の当該大臣レクは受けていない」と答弁したことから注目されています。

今のところ当事者である高市大臣と大臣室の2人(平川・松井)は「レクはなかった」と証言しており、他方で情報流通行政局の3人(安藤・長塩・西潟)への聞き取り調査の結果は発表されておらず、松本総務大臣は「認識が食い違っているものがある」としていることから、この3人の認識がどうなってるのかがまずは明らかにされるべきでしょう。最終的に「確認できず」で終わりそうですが。

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