事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

立花孝志「竹内元兵庫県議は逮捕が怖くて命絶った」⇒兵庫県警が完全否定。捜査妨害の可能性で動画削除

なぜあんなことを言っていたのか

立花孝志「竹内元兵庫県議は逮捕が怖くて命絶った」⇒兵庫県警が完全否定

立花孝志氏「逮捕が怖くて命絶った」と投稿も兵庫県警は完全否定 竹内元兵庫県議の死亡 - 産経ニュース2025/1/19 22:00

政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)は19日、自身のユーチューブチャンネルで、竹内氏が兵庫県警から任意の事情聴取を受けていたとし、「竹内県議は逮捕されるのが怖くて自ら命を絶った」などと訴えた。だが兵庫県警の捜査関係者は同日、産経新聞の取材に対し「竹内氏に対して任意の事情聴取もしていないし、逮捕の予定もなかった」と否定した。

「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が竹内英明元兵庫県議について、「20に逮捕予定だった。逮捕が怖くて命を絶ったのでは」などと動画投稿していましたが、兵庫県警が完全否定していました。

同様の内容は朝日新聞が先に報じていました。

兵庫県議会の百条委員務めた前県議が死亡 知事選翌日に議員辞職 [兵庫県]:朝日新聞デジタル2025年1月19日 13時28分(2025年1月19日 19時36分更新)

 辞職後も竹内氏に対するSNS投稿は続き、「警察から任意の取り調べを受けていた」「近く逮捕」といった内容もあった。県警幹部は19日、朝日新聞の取材に対し、「そんな事実はない」と否定した。

立花孝志「警察の捜査妨害の可能性があるので竹内元県議の動画削除」

立花孝志氏は産経の報道が出回った後、「警察の捜査妨害になる可能性があるので、竹内元県議の刑事事件に関する、発信は削除させて頂きました!」と投稿。

他、東京新聞の望月衣塑子記者が本件に関連して「立花氏の言動に踊らされてネットで誹謗中傷を行ってきた人々は、自分たちの行動が何をもたらしたのかを深く考えてほしい」と投稿したことについて立花氏は「裁判します!」という動きを見せています。

自死の原因をSNSでの誹謗中傷と断定することの問題、SNS規制の論調

既に上掲記事で書きましたが、因果関係の仄めかし報道、それを受けて因果関係の断定が見られますが、避けるべきでしょう。

一般論として、ある人物の自死の原因について安易に『SNSの誹謗中傷による』などとすると、誹謗中傷者が勢いづくだけです。誹謗中傷者はマトモじゃないので、普通の人間の感覚の通りに動くものではない。

遺書に書かれていたり生前にその事で命の問題と考えていたと相談があったりしない限りは、原因とするべきじゃない。ただし、その証言者は政治的な関係でないか?は精査する必要がある。政局ではでっちあげでも何でも正当性を主張しがちなので。

また一般論ですが、『自死した人が常に正しい』とすることも、その選択を容易にしてしまうのでそういう風潮は人類社会の根源的に間違いです。

自死した方を「こんな程度で思い詰めるな」などと言うつもりは無いです。しかし、この世から消えればダメージコントロールになる、という後追いが出てくることの抑止のためにも、その者の生前の悪事は指摘する必要が出てくるかもしれない。

ところで、上掲の望月記者の文章には、なぜか「ネットで」誹謗中傷を行ってきた人に限定して論じているという不自然な部分があります。このように本件を奇貨として、SNS規制に繋げようとする論調があります。

立花氏はネットで活動が知られていますが、リアルでの言動をネットに流しているだけのものが多いです。「リアルでの言動を受けてリアルで行動する者」の可能性を排除するのはなぜなんでしょうか?マスメディア側の願望が凝縮しているのではないでしょうか。

以上:はてなブックマーク・サブスクリプションをお願いします

この続きはcodocで購入